見出し画像

30歳になったよ

先日誕生日を迎えて無事に30歳になりました。「歳をとる」というのはなんとなくネガティブなイメージがありますが、こうして歳を重ねられることは幸せなことでもありますね。
1つの節目を迎えたということもあり、20代を振り返ってみることにしました。あっという間だったけれど、振り返ってみると今の自分を形成するターニングポイントがいくつかありました。なので思い出に浸りながら書き連ねてみます。
※個人的な話が多いですが、最近知り合った方も多いので自己紹介代わりに自分のことを知るきっかけにしてもらえれば嬉しいです。

ポイント①(21歳) 吹奏楽部で副部長を務める

大学時代は吹奏楽部に所属していました。大学で部活というと結構珍しがられるのですが、実際にそうだと思います。練習は週3日。団体競技というのもありますが、サークルとは違って原則出席。主に目標となることは夏に実施されるコンクールと年末の定期演奏会。
自分自身は組織の上に立つという経験はほとんどなくて、幹部(うちの部活では部長、副部長、学生指揮者、のように部活の運営に携わる人のことを指す)を学年のみんなで決めるときも、自分が務めるなんて気は更々ありませんでした。では何でやることになったか。それは自分が部長に推薦していた奴に頼まれたから(なんと受動的!)。でも、自分が推薦した奴から推薦されたとなると、迷いは一切ありませんでした。「これはやるしかない!」。即決でした。
「良い部活にするにはどうしたらいいのか」、「そもそも良い部活って何だ」、「どうすればみんなに理解してもらえるか」、こんなことを何時間も話し合っていました。チームを運営する難しさを実感できた1年でした(60人もの部員がいると本当にいろいろな人がいるのです、、)。
幹部の中では、「みんなの意見を拾いながら、全体を俯瞰する」という役割を担っていました。他の幹部のメンバーがグイグイ進めていくタイプだったので、客観的な助言をしたり、時には待ったをかけたり、そんなポジションでした。そしてそれが自分の強みなんだなと認識することができました

ポイント②(23歳、24歳) 大学院に進学する

大学では物理を専攻しており、そのまま同じ大学の研究室に所属することにしました。その所属していた研究室の教授の教えが今でも大切な心得になっています。それは、「とりあえず自分の手を動かす!」ということ。
「研究」とは、学部生時代に行っていた「座学」とは全く違います。座学で学んだことはニュートンさんを始めとした偉人達が300年も前くらいに確立したことを学んでいるのです。新しい分野でもせいぜい100年くらい前のものです。しかし研究の時間軸は今です。研究の最前線の内容に触れて、その中で自分のオリジナリティを出していく必要があるのです。自分の中では学部生→大学院生のステップを踏んだだけですが、取り組む内容には100年以上のギャップがあります。ではどうしたら良いのか?必要な知識をコツコツお勉強してから論文を読んで、それから研究をすれば良いのかな、、保全性が高い自分はそう思っていました。でも先ほどの教授の一言で取り組み方を変えました。その一言が「とりあえず自分の手を動かせ!」だったのです。それは、「真似事で良いからとりあえず研究をしなさい」という意味でした。具体的には、まず最先端の論文を読んでみる。当然分からないことだらけでしょう。でもそれで良い。分からないことを明らかにして、そこから足りない知識を補っていく。そして論文の内容を真似て同じ計算を自分の手でやってみる。研究を初めてやる自分にとっては「え、、?こんなやり方でいいの、、??」という気持ちになりましたし、かなり不安でした。でも良かったのです。これが効率の良い方法でしたし、個人的に大正解だったと思っています。同じ要領で、「とりあえず学会も出てみなさい」というのも教授のスタンスでした(今考えるとかなり勇気のいる教育方針ですが笑)。でもそれも良かった。目標があるおかげで研究に一層のめり込めました。
「勉強してから研究しよう、、」だと、大学院の2年間は勉強だけで終わってしまったかもしれません。研究はTry & Errorです。「とりあえず手を動かす」は研究と相性が良い取り組み方なのでしょう。しかしこの取り組み方は今の自分の基本方針となっています。理論武装する前に実践してみる。新しいことを学ぶときに大切にしている気持ちです。その方が取り組むときのハードルもぐっと下がりますしね。もちろん体系的に学ぶことも大切ですが、そこのバランスは上手くとれるようになったと思います。

ポイント③(28歳) 夢中になれることが見つかる!

気づいたでしょうか。ポイント②から4年も経っています。もちろん、何もしていなかったわけではありません笑。大学院を修了後、金融系のSIerに就職しました。初めての現場配属となった部署では、それなりにやりがいのある仕事を経験することができました。金融の知識も身につくし、プログラミングをする機会もありました。それなりに成長できたと思います。でも決定的に不足していることがありました。それは自分が夢中になれることです。勉強会などが盛んに開かれている部署だったので、金融や機械学習などいろいろなものに手を出してみました。でも夢中になれることが見つからなかった。当時から「好きなことを仕事でやろう!」的なことを本やメディアで耳に入ることが増えました。とても良いことだと思います。そしてそれができる人を羨ましいと思っていました。
転機となったのは同じ部署内に新設されたチームに異動したことでした。そのチームは、クラウドを始めとした銀行であまり取り入れられていない技術を積極的に採用してPoCを行う目的で新設されました。要は、それなりの技術力がある人を集めたチームでした。最初は「こんなチームで自分やっていけるんだろうか、、」という不安だらけでしたが、刺激のある毎日で、クラウドやPython、スクラム開発など新しいものに触れる毎日でした。
そしてある案件から、開発のインフラを担当することになり、それ依頼インフラに関してどんどんハマっていきました。業務後に勉強会に行って他社の人の話を聞きに行ったり、休日も開発や周辺の調査に時間を費やしたり。「あーこれが求めていた感覚だ」という気持ちでした。異動がきっかけだったので自力で見つけたわけではないですが、これが人生で1番のターミングポイントでした(当時の上司には感謝の気持ちしかありません)。

ポイント④(29歳) 転職する

夢中になれることが見つかり、「もっとこの分野で成長したい」という思いが強まったことから、転職を決意します。決断に関しては迷いはありませんでした(というか不安だらけでした)。
無事に内定を頂き、今年から新天地で働くことになりました。5000人規模の会社から250人程度の会社への転職だったので、文化や規則などあらゆることが異なり、新鮮な気持ちでした。そして新しい人たちに出会い、刺激の多い毎日を過ごしながら自分の成長を実感しています。

30代にむけて

これ!という目標はないのですが、1つ大事にしたいマインドがあります。それは「新しいものを毛嫌いしない」ということです。年齢を重ねると新しいものを受け入れられなくなるってよく言うじゃないですか。。そうはなりたくないなって思います。でも、そうなりつつある自分がたまに垣間見れるわけです。例えば音楽は、中高生のときに聞いてたものがやっぱり心地いいんです。もちろん、そういうものに触れる時間も大切にしたいです。一方で、新しい音楽に触れることも忘れたくないと思っています。音楽だけでなく、ドラマや映画、漫画などのコンテンツも。仕事ではエンジニアをやっているので、日々アップデートされる情報に追随していく必要があります。
そして一番大切にしたいのは新しい人との出会いです。ご時世的にこれが今はとても難しい。だからこそ新しいコミュニティに入る決断をしました。無理のない範囲で、新しいこと、もの、人との時間を大切にしていく。その中で新しい自分を発見できたらなと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?