課題はない! のか???
先日、福島県富岡町での対話会に撮影班で参加。
ふたばいんふぉで勤務しているので、そこでのお仕事。
毎日出ているわけではないので、超ラッキーでした。
その会でファシリテーターを務めた山口覚さんの懇親会でのお話が秀逸だった。
「課題はない!」
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんなわけないでしょーーーーーーーー
とその時は思ったけど、本当にそうかも。
地方は人口減少やら少子高齢化やら後継者不足等々たくさんの課題がある。
それらを解決しなければ!
だから、
移住やビジネス、交流人口拡大といったことをしなければ!
なんて考えてきた。
山口氏の本拠地 津屋崎ブランチ
ホームページには
「津屋崎ブランチとは」のページに、このような記載がある。
「本当の暮らし・働き方・つながり」を取り戻し、未来に継ぐ。
町並み、家、風習、仕事、暮らし。
もともとこの町にあった古き良きモノが、今は時代に置いてきぼりにされているように感じます。
古き良きモノをきちんと受け取り、そして100年後へと暮らしを継いでいきたい。
特別なまちをつくりたいわけではありません。
あたりまえの事があたりまえにできる。
そんなまちをつくりたいのです。
目を凝らすと見える大切なモノがある
野菜を近所の八百屋で買い、子どもを自宅で産む。
100年前は当たり前に行われていた生活の営みができる町。
それが、津屋崎ブランチの目指すところです。
野菜を近所の八百屋で買い、子どもを自宅で産む。
100年前は当たり前に行われていた生活の営みができる町
これはできること。
なぜなら、100年前にはできたことだから。
古き良きモノをきちんと受け取り、そして100年後へと暮らしを継いでいきたい。
特別なまちをつくりたいわけではありません。
あたりまえの事があたりまえにできる。
そんなまちをつくりたいのです。
目を凝らすと見える大切なモノがある
会の中では、また別の表現で語られていた。
そこにある哲学が好きでここに住みたい…
私が炭焼きに惹かれたのはまさにその部分だった。
言語化できなかったけど、山口氏の言われる理想のことだった。
その大切なものは現代では見えにくくなってしまった。
でも、脈々と今ここにもある。
経済の視点で言えば、地域内循環なのだろう。
多くのものが規格量産化されているが、そこは取捨選択しつつ
エネルギーもできるだけ化石燃料に頼るのでなく、木材等の今ここにある資源を使って
お金をできるだけ使わなくても生きていける暮らしを目指す
そこに付随する働き方、繋がりをつくったらいい。
福島の復興の現場を見るとよくわかる。
復興の名のもとに
中央の大企業に結局お金が入る仕組みが出来上がっている。
道路作りはじめインフラ整備やハコモノはじめ建築物も
大手が受注している。
地方創生のために市町村に入るコンサルタント会社は結局都会から来て、ここでなくてもいい建物やら企画やらが出来上がる。
結局、地方創生と言いながら、都会が田舎を搾取する構造ではないか!
歴史を振り返れば、大航海時代以降の植民地主義・奴隷制度が、形を変えて、民主化の名の下に大企業だけが儲かる新自由主義経済になっただけだ!
そんな世界の大きな流れに抗いたい!
何ができるかわからないし、
犬死にするかもしれない。
でも、華氏451度に出てくる主人公・モンターグの奥さん・ミルトレッドのように死んでるか生きてるかわからない生き方はしたくない。
ここで全く違う話を一つ。
「脱人間論」(執行草舟・著)
脱人間論には出エジプト(エクソダス)の話が出てくる。
エジプトで奴隷ながらも悪くない生活をしていた民を率いて、モーセらがエジプトを出ようとする。神に頼まれたからだが、本意としては人間の自立を目指してのことと私は解釈している。(真意は違うのかもしれないが)
それと同じように
私自身は川内を出ようと決めた。
詳細は省くが、
川内村では炭焼き等の仕事を残そうとする方はいなくなってしまった。
川内村で教わってきた炭焼師匠は昨年引退を決意された。
行政も、国の方針に逆らおうとはしない。
(国の決めた放射能基準値を超えている状況に対して、実証実験を通した基準値見直しの動きからは手を引いてしまった)
打ち手を持てない状況で、孤軍奮闘にも限度がある。
そんな矢先で安瀬山荘に出会った。そこに行くことに決めた。
私にとっての出エジプト。出川内と言っていいのかも。
炭蓄電器 TANDEN
こちらの影山邦人さんに講師として来て頂いたが、いい勉強で終わってしまっていた。
それよりもこの炭蓄電器を取り入れて、自家発電して生活することもしてみたい。
薪を使えば、大抵の煮炊きもできる。
暖も取れる。
仕事も、塾をやったらと言われた。
最初は抵抗があったけど、教育にはまた何かしらの形で関わりたいと思っていた。これは面白い機会だ。やってみようと思う。否、やる。
まずは、自分の暮らしから、100年前からあった生活をはじめてみる。
前出の山口氏はこんなことを言われている。
「何をするかより誰とするかが大事」
以前こんなことを書いてもらったこともあった。
同じことだ。
もうやるしかねーべ!
お読み頂き、ありがとうございました!