「文明の行方」

こちらには初めて投稿します。
どうぞよろしくお願いします。


大げさなタイトルにした。

この記事を読んで考えたところを記す。


https://kaz-ataka.hatenablog.com/entry/2020/04/19/131331

文明とは人間が作ったもの。
だから完璧などない。
まして、今のような常に変化する時代には
すぐ古いものが陳腐化してしまう。

余談だが、社会の不合理が私はいつも嫌な思いをしてきた。
しかし、いつからか、不合理を認められるようにもなってきた。
文明とはそもそも不合理だ。
「現代の考察」の中で執行草舟(しぎょう そうしゅう)氏は
文明の持つ不合理を毒と見てきた。
それら毒を食らうことで生命力が鍛えられるとも言っている。

個人のレベルでは、毒を食らうこと必要だが、
社会レベルで考えれば、制度を維持しにくい。

コロナ災が変える新たな文明が見える思いがした。

もちろん、新たな文明も毒(不合理)はつきものだ。

目次はこちら

1 この記事の斬新なところ

2 文明とは

3 これからどうなるのか?

4 まとめ





1 この記事の斬新なところ

非常に面白い視点だった。

曰く

今までの
「密閉(closed)×密(dense)」な価値創造と逆に、

「開放(open)×疎(sparse)」に向かう

というところ。

このマトリックスは面白い。

まさにこの通りの状況になりつつある。

今は辛いことが多いが、人間は適応能力を持っているので、

案外、このような暮らしが定着する可能性も大きい。





2 文明とは

まさに都市を作って、それを地方が支えるモデル。

地方が農業はじめ一次産業を担い、

都市で売買を行う。

消費者の意向で二次産業、三次産業を発展させてきたと言える。

記事には載っていないが、このモデルはいつからか?


それはまさに農業が発展してからだ。

古代ローマ帝国は穀倉としてのエジプトを重要視して、

パンとサーカスのパンの供給を安定させたところが強い。


また、農業社会が根付いた頃に宗教が発展する。

釈迦は農業社会の秩序を作ったし、

キリストは死後400年ほど経ってローマ帝国の秩序維持に貢献した。

日本の神話でも農業社会ができるころ、神武天皇が現れている。(これは神道)



農業文明を維持するための社会制度だと言える。

現代はあまりにも行き過ぎてしまった。

新たな仕組みが必要だろう。

それを細菌、ウィルスから学んでいる。

皮肉だ。



人間自身で転換できなかった。

実際、今回のコロナ災でインド近辺の空が綺麗になっているようだ。

参照

https://www.sbs.com.au/language/english/audio/himalayas-visible-for-first-time-in-30-years-as-pollution-levels-in-india-drop?cid=lang%3Asocialshare%3Afacebook&fbclid=IwAR2SLwoHwSQAIyiApXHja6WrBfppQnnZYJvaA23ZtqiPPO31gVSsXd3mpaI


そもそも狩猟採集の時代、日本の縄文時代は
都市もこじんまりしていたし、自然から近いところで生きてきた。

今は自然から大きく離れたところで
人間はさも自然を支配しているかのようだ。

でも、実際には自然から離れて生きることはできないのかもしれない。

そして、もう一つお金もまた文明が生み出したもの。

本来は、社会の役割分担でそれぞれの職能を発揮し、
物々交換のためのものだったはずだ。

それが、金融工学をはじめとした、金が金を生むおかしな仕組みになってしまった。
また、物々交換のためのものだったら、お金も腐っていいはずだ。
食べ物のほとんどは時間が経てば腐るからだ。
でも、銀行にお金を預けると利子がつく。
今はマイナス金利で、ちょっとまともになったとも言える。

そのお金がどう変わっていくかについて
次の章で考察する。


3 これからどうなるのか?

お金の歴史に触れる。
戦後、金本位制で貨幣は金に裏打ちされていた。
1971年のニクソンショックで金本位制が崩れ、
1ドル=360円も崩壊する。
これは、国際通貨としてのドルが流通することで、各国が大量保有することで、
金に対して貨幣を大量に刷らなくてはならなくなったから。

では、金に代わる信用財は何か?

このあとすぐ起きたことでよくわかる。

オイルショックが起きた。
つまり、石油が準信用材として機能させた。

その後、日本ではバブルが起きる。
文字通り泡(あぶく)のように大きくなって、小さくなった。

ほとんどの人が損をした。
ということは得をした人が居るわけだ。

これは中国でも起きた(起きるといったほうがいいか)

今や金本位制に換算すると、
金の量が5倍必要だという。
貨幣を増やしすぎて、実質の貨幣価値が5分の1になっていると言える。

最近、石油の先物価格がマイナスになったニュースが出た。
参照


準信用材としての石油が交代の時期になっていると見ている。
つまり、
貨幣に対する信用を縮小させようとしているだろう。
金本位制に戻すかはわからないが、肥大化した貨幣信用を元に戻そうとしているようだ。

ここからは私の希望だ。

今までの成長経済が、定常経済、循環経済に落ち着く。
江戸時代のような社会になっていくだろう。

江戸時代は3〜4千万人だったというから、

これから人口も半分以下になるかもしれない。
(もっとも人生100年時代になれば人口はさほど変わらないかも)

その人口と社会を
AIやブロックチェーン貨幣、ロボットテクノロジー、VR等の技術が支える。

そうなれば、今のように毎日働かなくても経済は回る。

もっとも、ベーシックインカム(BI)が確立されれば働く必要もなくなるかもしれない。

4 まとめ

コロナ災で一気に生活が変わった。

私の住む福島県川内村は、電車も通っていないような田舎だ。

人の往来はもともと少なかったため、現在感染者はいない。

しかし東日本大震災の復興関連の方はずいぶん入ってきている。配慮されているかと思う。

また、ムラ社会の相互監視と同調圧力が、コロナウィルスの封じ込めに功を奏していることは否めない。
参照


こっそり何処かに行って、誰か一人に言えば、瞬く間に広まってしまう。

相互監視の世界だ。

また、お上はじめ偉い人たちが言うことに、大きく従い、あまり反論する人もいない。同調圧力の世界。

これらは昔からの知恵だったのかもしれない。

ムラの閉鎖性が嫌だったけど、悪いことばかりでもない。

その延長上に、教育においても、都市に対抗できる長所が出てきたらいい。


ご縁に感謝です。サポート頂いたら、今後の学習投資に使わせて頂きます。