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出会い

応援席に通うようになって、だんたんと気づいていったことがある。それはいつもの人がいつもの場所に座って応援していることである。おそらく、私がそういった方々を覚え始めてるということは、相手からも覚え始めてるのではないかと。なんとなくそう感じていた。

2024年の秋リーグの明治戦の信濃町駅までの帰り道で、そのお一人が歩いているのを見かけたので、勇気を振り絞って話しかけてみた。

「お疲れさまでした!」
と話しかけてみた。とりあえずどんな反応なのか様子をみようと思った。

「いつもいらっしゃいますよね!?」
正確には覚えてないが、こんな会話だったと思う。そこから駅までの道のりはもちろん、たまたま電車の方面が同じで、電車の中でもいろいろな会話をさせてもらった。もちろん私よりも神宮に通っている先輩なので、私が知らないことをたくさん知っていた。六大学野球のこと、応援団のこと、応援席にいる仲間のこと。ニッチな世界だからこそ、仲間に話したいこと、聞きたいことはたくさんある。

「では、また東大戦で!」
最後にこんな挨拶をして別れた。コミュニティとはこんな感じでできていくのだと思った。この後、この方のおかげで、知り合いが一気に増えたことは言うまでもない。


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