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AIと人が共存するこれからの時代のライティングの形|プロのストーリーライターはかく語る
インタビュー記事は、単に相手の話を文字に起こせばいいわけではありません。
数多あるインタビュー記事の中でも、読み手の心に残り、共感を生むインタビュー記事を書くためのポイントは?
前回に続き、「インタビューした内容から、心に響くストーリー記事に仕上げるまでのプロセスやノウハウ」ついて、当社ライターの平澤に聞きました。
文字起こしツールの進化がもたらした変化
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高野:「最近、インタビューの文字起こしに使うツールも進化しているね!」
平澤:「そうなんです。以前はNottaを使っていましたが、文字起こしの精度が少し想定と違う部分もあり、文字起こしの整理に1時間半ほどかかっていました。でも、今はAUTOMEMOを使うことで、2〜3分ほどで文字起こしが完了するので、作業時間が劇的に短縮されました」
高野:「それはすごい!時間短縮だけでなく、精神的にも楽になるね!」
平澤:「本当にそうなんです。文字起こしと整理の段階で疲れてしまい、翌日に回していたことも多かったんですが…(笑)今はその場で整理ができるので、勢いを持ったまま記事作成に入れます。
ただ、文字起こしが早くなった分、記事の質を高めることがより重要になってきたとも感じています。例えば、インタビューの最中に、掘り下げるポイントが甘いと、ストーリー記事に深みが出せなくなってしまうんですよね」
高野「なるほど、ツールが便利になったからこそ、より質の高いインタビューが求められるね!」
平澤:「そうですね。あとやはり、クライアント企業で最初に作る記事は難しいですね。企業ごとに業種も業態も社風も違うので、その企業の雰囲気や価値観をしっかりと理解する必要があるからです。
どの方向で記事を作るのがベストなのかは、毎回手探り状態で進めながら、高野さんともすり合わせをしながら、結構手間がかかりますよね。
でも、この第一弾の記事が出来上がれば、あとはそれに沿って2本目以降を作っていけば良いので、流れができていきますね」
記事作成時には、徹底的に読み手を意識する
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高野: 「他にも、記事作成時に意識していることはある?」
平澤: 「読む人はその企業や人物のことを何も知らない状態から入るので、『専門用語をそのまま使わないこと』『背景についても説明して前提がわかるようにすること』などを意識しています。何も情報がない初めての読者にとっても、わかりやすいかを大切にしていますね」
高野: 「確かに、その業界の人が記事を書くと、ついつい専門用語が多くなりがち。第三者の視点で伝えるからこそ、わかりやすい表現を心がけることができる。このあたりも、ストーリーテラーズの価値だなぁと思う」
平澤: 「そうなんです。でも、逆に説明が長くなりすぎると冗長になってしまうので、バランスを取るのが難しいところです。実際に、以前の記事で『もう少しシンプルにまとめたほうが伝わりやすい』と高野さんからフィードバックをもらったことが何度かありました。
また、インタビュー記事では、読者に『この話、わかる!』と思ってもらえるような共感ポイントを意識して作ることを意識しています。そのためには、単なる事実の羅列ではなく、その人ならではの経験やエピソードを臨場感ある形でしっかりと入れるようにしています」
AIと人の役割。AIでは補えない人の力
高野: 「最近はAIを使って記事を作ることも増えてきたと思うし、世の中的にもその流れになっていると思うけれど、逆にライティングに人が介在する意味については、どう感じてる?」
平野: 「AIは情報を整理し、構造化するのが得意ですが、共感を生むストーリーを作るのはまだ難しいと感じています。例えば、以前北海道の観光記事をAIで作成しようとしたことがあるのですが、一般的な情報を羅列するだけになり、読者が感情移入できるような内容にはなりませんでした。
逆に、実際に現地に行った人の体験談や、インタビューから引き出される本音の部分は、AIでは再現できません。私たちは単に事実を伝えるのではなく、読者が『この話、わかる!』と思えるような記事を作ることを大切にしているので、そこは人にしかできない部分で逆に価値がでると思いますね」
高野「実際にその場の空気を感じたり、温度感をキャッチして表現するのは、人にしかできないもんね。AIを活用しながらも、人が介在することで記事の価値が生まれるんだね!」
編集後記
AIの活用が進む中で、私たちが担うべき役割は、AIでは伝えきれない「共感」を生み出すことだと改めて気付かされる機会となりました。
インタビューで引き出した本音や、ストーリーとしての構成力は、今後も人間が担うべき重要な部分だと改めて感じました。今後も、より多くの「伝わる」記事を作るために、ストーリーテラーズのインタビュー技術をさらに磨いていきたいです。
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