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日本

 ユーラシア大陸や砂漠の國と日本國の神とは少し違う。厳しい風土からの神との契約や、大地が広がり天と地が串刺しになる感覚を、日本人である僕はほんの少し知的好奇心を刺激される。
 海に囲まれていて、細々とした自然界と豊かな水の流れがあって、様々なかみさまがいらっしゃる。お天道様は観ていたり、薄気味悪い何処は払い給えて清めて掃除する。
 ものづくりを極める道には、その先に仏があるような気になり、それは雇用と労働者、またはマルクス主義が根付かない気根になっている。ネオマルクス主義もまた現代においても企業型社会主義として顕に席巻しつつあるが、このユニークな大和民族にはいささか難しい。

 仏に会えば仏を殺せと、歴史に埋もれた哲学者達のような禅師達はいう。羨望や無気力からスクロールされた映像は、かけがえのない自分の気根からは、馴染み得ない要素もふんだんにある故に、血と肉になるのはほとんど無い。断捨離の行脚の経験からは、他者軸の過剰反応の病には無縁仏である。

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