金の指輪ー嘘月ー「2人声劇台本」
BGM:雨の降る音、雷が鳴って、慌てて家の中へ入る男
部屋の中はミステリアスなBGM。
男(クロード):ったく。急に降ってきたな。
女:(ダイヤ):クロードじゃない。びしょ濡れね。外で景気よくやってるの?
男:ダイヤか。久しぶりだな。このBARで会うのは何年ぶりだ?
女:ふ。10年よ。10年。組織辞めて、一般人と結婚して、今はお父さん?クロードが、ね?あの悪魔とか魔王とか異名のついていた男が。ちゃんちゃらおかしいわ。
男:足を洗ったからな。この裏世界から。同業者のおまえと結婚しなかったから恨んでる?(にやにや笑いながら言う)
女:ご冗談を。結婚詐欺師みたいなアンタとだーれが。
男:その言葉そのままお返しするぞ。おまえこそ結婚詐欺師みたいなものだろ?女優なんだからさ。日常茶飯事で演技という嘘をつく天才。
女:その嘘をつく女に嘘ついて、目の前から消えたアンタもなかなかやるよね?それも10年も。
男:そして、10年もここにいたのか。結婚もせずに。
女:クロードを待っていたわけじゃない。聞きたかったの。女優の私を選ばずに、なぜ女優でもない、歌も上手くない素人の女の子を選んだのか。
男:ん?そりゃおまえだと、常に誰かに盗られないか心配だからな。いまの妻は家の中で俺だけ待っている。
女:私は女優をしているから、選ばれなかったってこと?
男:いや?選んでいただろ、怪盗するときは、一緒に悪事三昧・・・・・・・
女:恋人に、しないのは、私は女に見れないってこと?
男:女にしか見えないけど、お前は俺の闇の部分見すぎてて、恋人になったら不安で仕方ないだろう。
女:その扉、出たらまた現実よ。闇じゃなくて。光の、世界。真逆の世界。境界線の彼方へ。金の指輪を。私にはめてくれても良かったのに。
男:おまえもここを出ろ。その演技力で、人を元気付けろ。俺が唯一認めてるビジネスパートナーダイヤ。
女:私も貴方がビジネスパートナーで良かったわ。二度とここで会わないことを祈る。さようなら、この世界で私の闇をみた唯一の男へ
男:さようなら。闇のQueen。光の世界で他人として会うことを切に希望する。二度と会わないことを祈る。
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