告白悪役令嬢kotoneー410文字小説ーフワ・リーヌのteaTime
ミルクティー、レモンティー、アップル、マスカット…アールグレイ。
「うん、ミルクティーかな今日は」
言ったそばから、私の夫は美味しいミルクティーを注いでつくる。
私の国の隣国にいた領主国王ヘンリー。
農業も兵士もやるなんでもや国王。
幼い時に私の国に遊びにきて、私がからかわれているのを助けたとか。
「ねえ?いつもお茶つくるとき、にこにこしてみてるけど、そんな面白い?俺見るの」
「え?いやぁ、私のために、私のこと考えてるヘンリー様みるの楽しいなって…」
「いい加減、ヘンリーって呼んでよ?」
一瞬、作業していた手が止まり、眼差しが真剣そのものになる。
鼓動がなる。
忘れているけど、端正な顔立ちのイケメンなのよね。
普段が距離感バグっていて、無邪気だから忘れているけど。
「好きッ」
私も突然、笑顔で呟く。
「あーもう、狡いなぁ、狡い·····」
そう言いながら、口元を手で覆いながら耳まで彼は真っ赤だった。