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告白水平線ー境界線の彼方へー410文字の小説

「館花ってさ、ケンちゃんの声好きだよね」
 作家友達の織木先生に不意にいわれてコーヒーを吹き出した。
「ば、ばか!汚い。わかりやすいな。ほら拭きなさい」

  境界線の彼方へは、俳優ユニットの5人組のユニットA.T.gεm(えーてぃじぇむ)向けての小説作品で小説を提供したのは私がA.T.gεmのケンちゃんのファンだからだ。


  「演者さんとしてね?俳優さんとして好きだけど……なによ急に」
   服とか着替えないといけないな、と思いながらコーヒーを拭いて
  バイキンマンのような三日月の目をしている。

  「他にいるのね、その顔は」
   「……織木、私に来た案件何件か君を指名しておくから締切近いやつね」

  げっ、とうめき声がしたけど
こいつには朝飯前の案件だろうな。

  「越えられるといいね、好きな人と境界線を」
   ーわかってる。
 

   私は過去の精算を物語で昇華するまで
恋を保留にすると、いつか告白しよう

    ー時が来るまでー



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