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【特別公開】ゴールデンウィーク特別編/宇宙の全体が地球上に鳥という生命体を生むことを望んだ
次代のプロ作家を育てるオンラインサロン"「私」物語化計画"の特別編。タイトルは『ゴールデンウィーク特別編/宇宙の全体が地球上に鳥という生命体を生むことを望んだ』。令和という新しい元号を迎えた10連休は特別編の講義テキストだ。
今週はゴールデンウィークで、旅行に行ったり、自宅でゆっくりされている方々が多いのだろうと思う。かく言う僕も、プールへ行ったり、古い友達と会ったり、のんびり過ごしている。そんな時に小説のスキルについての講義をするのも気が引けるので、今回は特別編として「偶然は存在しない」ということについて書きたいと思う。
引用:ゴールデンウィーク特別編/宇宙の全体が地球上に鳥という生命体を生むことを望んだ 山川健一
Webサイト上にテキストの冒頭部分が特別公開されている。まずは、これををチェックした上で、わたしの感想を読んでいただければと思う。
わたしの感想
今回のテキストは物語論(ナラトロジー)から離れ、もっと根本的な、人間とは何か?生物とは何か?意志とは何か?……そんな話である。
この宇宙に地球が誕生したのは、およそ46億年前のことだ。
ダーウィンの流れをくむ進化論者のリチャード・ドーキンスは『ブラインド・ウォッチメイカー 自然淘汰は偶然か?』の中で敢然とそんな神に反抗している。
そのアーヴィン・ラズロの『生ける宇宙』(日本教文社)で紹介されていた話なのだが、アメリカのオークリッジ国立研究所が行った放射性同位元素分析によれば、生命体を構成する原子の99パーセントが1年間で入れ替わるのだそうだ。
こういう話、ものすごく昔から興味があって、とても好物なのだが、あえて別の面から「偶然は存在しない」についてだらだらと書いてみる。
こちらのnoteで、"あなた"が最も心に残った本(平成限定)はなんですか?を募集して、何人かのテキストをまとめた。
あえて書かなかったことなのだが、これまで多くの本を読んでいて「この本と出会ったのは単なる偶然に思えない」と感じたことが何度かある。もちろん、読んだタイミングや、それまでに読んできた読書遍歴や、それこそ読んだ日の他心身の調子なんかも関係あるのだろうけれど、今まさにその瞬間に読んだからこそ、以降の人生に少なからずの影響を与えたって本があった。
それは本に限らなくてもいい。映画でも音楽でも似たような経験があるし、人との出会いだってそうだ。そのときに自分が、もしかしたら知らず知らずのうちに求めていた何かの情感を揺さぶったり埋めてくれたり増幅してくれたりしてくれた。
たいていは後から気づく話なのだが、あのときあの本、映画、音楽などに出くわして救われた、後押しされた、目覚めた、もしも出会っていなければあのときの岐路で別の道を選んでいたのかもしれないと思ったりする。
そう、今現在、ここにある自分はそんな偶然とは思えない、数々の出会いによってこの場に立たされているような気がするのだ。
いやいや、そう考えると、人生って、おもしろい代物だよね。
これからも、自分が求めるものを見つめて、新しい出会いがあると、さらにおもしろいものになっていくんだろうなと思う。
あ、ホントに、脈絡もなくだらだらと書いてしまった……。次からはもう少し深い目の文章にしよ。反省。令和という時代、初めての反省……。
Text:Atsushi Yoshikawa
(注)感想はあくまでも、わたし個人の感想です。決して、"「私」物語化計画"の講義に対する正答や正解ではありません。
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