絶対に告白してはいけない相手【まとめ】
次代のプロ作家を育てるオンラインサロン"「私」物語化計画"の実践コース課題。第3回のテーマは「絶対に告白してはいけない相手」だった。
課題【絶対に告白してはいけない相手】
絶対に告白してはいけない相手に告白する掌編小説を、400w×5枚〜10枚で書いて下さい。
これ、いっしょに考えませんか?
と声をかけたところ、5名(わたし以外で)の方に参加していただいた。アップされた日の早い順にテキストを貼ってみた。ぜひ、読んでいただきたい。
ちなみに、
課題には明確な意図があります。これについては実践コースの会員にだけ「講評と意図解説」を後日メッセージで配信します。鉄棒で逆上がりが出来るようになるのと同じぐらい重要な基本なので、頑張ってください。
という縛りのようなものがあった。「明確な意図」が重要なポイントで、「絶対に告白してはいけない相手」について深掘りしたメッセージだった。内容をここでは明かせない。その点はご了承ください。
ということで。
かしま りんご(Kashima ringo) さん
印度林檎之介@小説 さん
(わたし)
海町祈里 さん
もちだみわ さん
ぷらーな さん
わたしの感想
お題にそって書くと、どうしても書き手の個性が出てくる。
お題とは制約だ。その制約の範囲で自由に考える。自由にといっても、決してその制約を超えてはいけない。特に今回は、たとえば「リンゴ」「冬」などの単語から連想するものを書け、みたいな課題よりは枠組みがせまい。そんな小さな柵のなかで考えていると、書き手の個性が出てしまう。どうしてもにじみ出てくる。
個性とはそれぞれの人がこれまでに経験してきたものの蓄積だ。生まれ持って持ち合わせていたものではない。文体にしたって、小さな頃から読んできた本やマンガや映画や、そんないろいろなものから影響を受けている。選んだモチーフも自分のテリトリー内にあったものだ。枠が小さいせいで、そんな個性がより鮮明に出てきているような気がした。
なんか、こういう課題って、心理テストみたいだな、と。
そんなことを思いながら、みなさまの掌編を読んだ。
参加していただいた5名の方へ。
ありがとうございました!
感謝感謝です!!
次も、お誘いします。
ホントにありがとうございました!!!
ちなみにちなみに、
わたしが提出したのは上に貼ったものではない。2つほどネタを考えていたのだけれど、課題の意図などが書かれたメッセージを読んで、上に貼ったものとは別の方を提出した(実はまだ推敲中だけど)。すみません、ごめんなさい。上に貼ったものでは「細部が甘い、雰囲気でごまかそうとするな、逃げてはいけない……」なんて、また、鋭い指摘を受けそうで。
また?
以前にも同じような指摘をもらっていて。それ以来、小説は手抜きしたらダメ!と自分に言い聞かせているもので。手抜きしたらバレるんですよ。ウソみたいに。さすがはプロの作家だ。最初に指摘されたときはビビった。あなたは超能力者かと。小説と真剣に向き合っている人の洞察力には驚くばかりで……。
おまけ。
ちなみにちなみにちなみに、
2月の課題は【横光利一「時間」を読み、作品の概要を書いて下さい】。
今週中に提出する予定なのだけど、ものすごく憂鬱。だって、中学高校のときから「概要を書け」とか「要旨をまとめろ」とか、めちゃくちゃ苦手、超苦手……(T_T)
Text:Atsushi Yoshikawa
(注)感想はあくまでも、わたし個人の感想です。決して、"「私」物語化計画"の講義に対する正答や正解ではありません。