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明日は晴れるかな?

これは今から25年前の話。

「明日は遠足!晴れてくれるかな?」
そう祈りつつつけたテレビでは女性の気象予報士が明日の天気を読み上げていた。

「明日の天気は晴れ。気温はこの季節にしては暖かい15度になるでしょう」

日本中が晴れマークに染まる天気予想図を見ながら、歓喜する私。
しかしこの時、ふと不思議に思った。

「なんで明日の天気がわかるんだろう?」

確かに今の気温や風は計測すればわかる。
でも、なんで明日や更には1週間後の天気までわかるのか?
天気は気まぐれで、今だって晴れているのに急な雨になったりすると言うのに…

そう思うと居ても立ってもいられなくなった私は早速天気予報について調べ出した。
そして…

「へぇ〜コンピューターで緻密な計算が行われているのかぁ〜」
「日本中に1300箇所も観測地があるの?すごい多い!」
「え、でも結局は気象予報士さんが予想してるんだ」
「なるほど、一人では決めずに話し合って決めるんだね」
と言う事がわかった。
私たちが毎日テレビやスマホ、新聞で見ている天気予報は膨大な時間とデータと人が技術を結集したものだったのだ。

「なんだか面白そう!」
俄然天気に興味が湧いた私はその日、気象予報士になることを決意した。

そして現在。
私は気象予報士として毎日天気の研究をしている。

「明日は晴れるかな?」
そう思うどこかの誰かのために。


* 3月23日 世界気象デー(World Meteorological Day) *
世界気象機関(WMO)が、発足10周年を記念して1960(昭和35)年に制定。国際デーの一つ。
1950(昭和25)年のこの日、世界気象機関条約が発効し、WMOが発足した。
WMOは、加盟諸国の気象観測通報の調整、気象観測や気象資料の交換を行っている世界組織である。日本は1953(昭和28)年に加盟した。
引用:今日は何の日(https://www.nnh.to/03/23.html)

[ あとがき ]
衛星・観測・人。気象予報ってなんだかとてつもない規模ですよね。私たちはそんなたくさんの人たちの頑張りを簡単に受け取っている。そんなことに気付かされた記念日でした。

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