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世界で最も“値段が高い”スタジアム

 全世界で最も“値段が高い”スタジアムは何かという問いに、あなたは答えられるだろうか。初めに申し上げておくと、昨年開催された東京オリンピックでメイン会場として開閉会式や陸上競技で使用された新国立競技場ではない。

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 正解はアメリカ・カリフォルニア州に建設されたSoFiスタジアムである。2021年、BTS(防弾少年団)のライブが開催されたこのスタジアムは、ハリウッド・パークの再開発事業の一部として建設され、2028年ロサンゼルスオリンピックのメイン会場にも決定している。その費用はなんと50億ドル(約5,200億円)以上。日本の新国立競技場の建設費が14億ドル(約1,569億円)で、3個つくって余りある民間資金がこのSoFiスタジアムには投入されたと言えば、その膨大さに驚愕してもらえるだろうか。ちなみにネーミングライツを持つSoFi(ソーファイ)とは、サンフランシスコに拠点を置く、フィンテック分野のスタートアップ企業である。

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※SoFiスタジアムの外観(写真上)と内装(写真下)。70,240人の観客全員が満足出来るよう上空に大型ビジョンが設置される等、全世界で最も“値段が高い”というのも納得の豪華さである。

 現在、このスタジアムを共同で利用するのがNFLの2クラブである。AFC西地区のロサンゼルス・チャージャーズとNFC西地区のロサンゼルス・ラムズだ。今回、このラムズが前もってスーパーボウル会場に決まっていたSoFiスタジアムにNFCを代表して出場することが決まった。ラムズが優勝し、昨季ホームのタンパベイに凱旋し見事優勝を遂げたバッカニアーズの再現となるか、はたまた3季連続のスーパーボウル出場を目指したチーフスをカンファレンス決勝で延長戦の末に破り33季ぶりの出場を果たしたAFC代表シンシナティ・ベンガルズか、目が離せない。

ざき

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