書き溜めエッセイ 6/9 電話対応が苦手だった

電話対応が苦手だった。
回答に時間を用意できるメールと違って即レスしないといけないし、聞き取れなかったら聞き返さなくちゃいけないし、こっちの都合を無視して突然かかってくるし、何より知らない人と話さなくちゃいけないのが嫌だ~!

という話をすると凄く共感してもらえると思う。ネットにいる人大体そうだろうから。

俺もそうだった。

今の会社に入った時に電話対応やっとけと振られた時ははーもう最悪めっちゃ病む……とオタクの想像するギャル(本物はとっくにそんな事言わない)になりつつあった。

数年経って、俺は反射のように1コールで電話を取り淡々と電話対応するbotと化した。
そして電話対応に慣れるコツを見つけた。

「強い心を持つ」という事だ。
「怯えたりしないで自分を奮い立たせろ」という事ではなく、
『俺は強い』という心を持つ、という事。

会社にかかってくる電話なんていうのは
「特定の誰かに用がある人(立場ではなく個人の名前を指定している人)」の場合は電話を取った人に求められるのは単なる中継点だから何も気にしなくていい。

あとは営業だのアルバイトの応募だのが大半で、その殆どが向こうから「電話対応をお願いしている」電話。
電話を受けているこちらの方が立場が強い。
こちらは「お前の喋る一言一句に不適切な要素があれば即ブチ切る事も出来るが?」という気持ちで電話に出る事が出来る。
いや実際に不遜な態度を取っていいわけではないし、バイトの応募に関してはこちらから「応募して欲しいとお願いしている」ので上下関係とかはないのだが、つまり「上手く対応できなかったら相手を困らせてしまう」とか考えずに、機械的に淡々と処理しちまえ、という心構えでいよう、という話。こっちがごめんなさいをしなくちゃいけない側だと一切思わない事。
どうせお互いの人生ではお互いにモブなのだから。

たまにクレームの電話とかあるけど怒ってるのは会社か担当者向けであって電話受けてる貴方では多分ないでしょう。会社にかかってくる電話に応対する人が、そういった事象の責任を持つ人である可能性は低いと思うので。

Twitterとかで企業とかに電話とかメールでひどい態度を取られた!って炎上目にするけど、まぁやっちまった時はしょうがないと思うしかない。一日何十と応対をして、無茶苦茶失礼な電話やメールも死ぬ程来る。企業がスゴイシツレイされた時は表沙汰になる訳がないのに、こっち(企業)が1ミスしただけで爆発炎上するのは理不尽だと思ってる。受け手にとっては1/1だから気持ちは理解るんだけど。

そしてこの理論個人の携帯には使えないんだけど。明確に個人に用事がある人が大半なので。営業電話はブチ切れ。

【今日の裏メニュー】
過去一番怖かった電話応対の話

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