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ChatGPT便利過ぎ

今世間では、AI技術が目覚ましい発展を遂げており、それが新たな転換点を迎えています。これまでは、高度で専門的な技術を持った人達が用いるイメージだったそれを、我々一般の人々も、気軽に利用になりつつあります。

ChatGPTはその一つで、簡単に言えば、対話能力を持ち、会話形式で質問や応答、文章生成、意思疎通ができる人工知能です。

最近のインターネット上では、これらを用いた会話が注目を集める事があります。注目される内容は、まずChatGPTが自然に対話を行える事。次にランダムな提案を行える事、例としては特定の食材を使ったメニューをいくつか挙げさせる事です。そしてありもしない虚偽の質問に、実際に存在するように、回答する事などです。

最後に関しては、問題点もあります。ChatGPTは膨大なデータから、最適な回答を導き出しますが、それが正確とは限らないという事を示しているからです。
明確に存在し得ないもの、例として、「ハリー・ポッターとカピバラだらけの温泉」の詳細をAIに話させた場合、それは明確に虚偽であり、ジョークであると理解する事が出来ます。
しかし、これが専門的な内容の場合、注意が必要です。例として、ChatGPTにSTAP細胞の詳細を質問した際、その回答が正しいのかは、知識のない一般の人々に判断する事は難しいからです。

ChatGPTに、懸念すべき問題はありますが、新たな技術が私達にもたらす恩恵は、計り知れません。
インターネットでは、これを面白可笑しく扱う、一種のおもちゃとして活用する人も存在しますが、私は、ChatGPTを実際に業務上で活用しています。

ChatGPTは関数を作れる

ChatGPTは、プログラムのコードや、Excelの関数の、作成の補助が出来ます。

例えば、Excel上に「果物の名前、品種、農薬使用の有無」を記載した表を作ったとします。
実際には、そのような表は存在しませんが、仮にA列に「果物の名前」、B列に「果物の品種」、C列に「農薬使用の有無」を記載していると仮定します。

そして、この表のD列に「皮を剥いて食べた方がいいか」の項目を付け足すとします。皮を剥いた方がいい果物は、以下のような候補が挙げられます。

1.皮が分厚く、食べられない果物(バナナなど)
2.皮も食べられる果物だが、一部の品種は適さないもの(ぶどうの巨峰など)
3.皮も食べられる果物だが、農薬がついている為非推奨なもの

では、A列に「バナナ」、またはA列に「ぶどう」かつB列に「巨峰」、またはC列に「農薬使用」とあった場合、D列に「皮むき必要」と表示する関数を作ります。

OR関数とAND関数が入り混じる、少し複雑なIF関数ですが、ChatGPTに口語的に入力すると以下の回答が返ってきました。

=IF(OR(A2="バナナ",AND(A2="ぶどう",B2="巨峰"),C2="農薬使用"),"皮むき必要","")

今回、質問には「全てのOR条件に当てはまらなかった場合」に返す内容を指定していませんでしたが、ChatGPTはエラーを起こさず、「該当しなかった場合は空欄を返す」と判断し、関数を書き上げました。
また、回答には、この関数の動作を、自然言語で解説した文章が添えられていて、記述の意図や、動作に問題がないかを、確認する事が容易になっています。

このように、条件付けされた論理的表現を、関数で記述するのが面倒な時、明確なイメージさえあれば、AIに委託する事が出来ます。
ChatGPTは自然言語処理に特化しており、関数やプログラムコードに対し、直接的な回答をする事は出来ません。しかし、文章の意図を汲み取る能力がある為、質問の内容を、論理的に組み立て、関数として出力する事が可能です。

ChatGPTは関数の「意図」を読み取れる

非常に複雑な入れ子構造を持つIF関数は生成が難しいですが、これは、ChatGPTの能力に限界があるからではなく、複雑な分岐を、自然言語を用いて正確に表現する事が困難な為です。これは、ChatGPTに複雑な関数を提供すると、その動作内容を、正確かつ簡潔に説明出来る事からも明らかです。

また、関数の動作内容だけでなく、その意図を推測する事も可能な点も、非常に便利です。
例として、以下の関数の説明をChatGPTに求めます。

=IF(B3="","",DATEDIF(VLOOKUP(B3,アイドルデータ,12,FALSE),TODAY(),"Y")&"歳"&DATEDIF(VLOOKUP(B3,アイドルデータ,12,FALSE),TODAY(),"YM")&"ヶ月")


このように、ChatGPTは、関数の動作を順序立てて説明出来る他、最後に関数の意図を推測する事も出来ます。今回の場合、関数が「○歳○ヶ月」で出力する形式である事、データのテーブル名が「アイドルデータ」である事から、「アイドルのデータ表から、該当アイドルの現在の年齢を計算し出力する関数」である事を推測しています。

この関数の中には、そもそも『アイドルデータ』の12行目が「生年月日である事」が含まれていないにも関わらずです。

この機能は、他の人が作成したプログラムや関数が、どのような意図で記述されたものかを推測する助けになります。
前任者から引き継いだExcelファイルに、理解不能な関数が残されていて困る、というトラブルが有った場合、AIの力を借りて問題を解決出来る可能性があります。
ただし、これはデータテーブルや変数、出力結果に、有意な名称が用いられている必要がある事を、注意しなければなりません。

以上のように、ChatGPTを用いる事で、Excelを用いた作業の効率を上げる事が出来ます。
AIに頼り切ると、利用者の論理的思考力が失われる危険性もありますが、ChatGPTの、プログラム的処理が可能であり、同時に自然言語処理に特化しているという特性が、これまでにない業務の効率改善に繋がる可能性を秘めています。



以上、なんかAI使って書かせてそうに見せかけて普通に全部自力で打ち込んだ日記でした。


倫理的にめっちゃ怒られました。


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ストーム叉焼
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