7/11 俺はギャンブラー
このマガジンを始める上で最初に言ってた食肉センターという焼肉屋に行ってきた。
ここのお店で有名なのは何よりもランチメニューだろう。
ポピュラーな豚肉や鶏肉の他、朝仕入れたばかりの新鮮な豚レバーとハツが人気メニューで、これが45分おかわり自由で1000円しかしない。
俺が最後に行ったのはもう8年位前になるが、その頃でも950円とかだったので未だに1000円を維持しているのは驚異的な営業努力を感じる。
美味い安いとあっては大人気も致し方無しであり、ランチには毎度大行列が出来る。小さなお店だが数十人がズラリと店の前に並ぶ。
そして行列を避けてランチの時間ギリに行こうとするとハツとレバーが品切れになっている。
他の肉がまずいというわけではないが、食肉センターに行ってハツとレバーを喰えないというのは天下一品に行ってこってりを食えないようなものだ。
というわけで食肉センターのランチに行くには土日長蛇の列に並ぶ覚悟をするか、多少なりとも行列がマシな平日に全日の有給を取って行く必要があり、もう一つの事情もあって社会人になってからは脚が遠のいていた。
で、今はその有給を怠惰に取り続けている期間なので行くしか無い。
「行列に並ぶ」という行為自体への耐性は高い。コミケに始発で行ける奴は待ち時間など苦でもない。
問題はここ数日人を殺せる位暑いという事か。これにより外に長時間いる事にも相応のリスクが発生し、「開店2時間前からガン待ち」のような時間と忍耐力にモノを言わせる作戦は封じられる。
俺は性格上現地についてからの時間の余裕がないと落ち着かないタイプなので、「一旦早めに着いていい感じに時間潰してから列に並ぶ」という作戦を取った。
開店1時間前の10時半ごろに現地につき、流石に一人も並んでないのを確認し、ドトールでアイスカフェラテなんか飲みながら11時に「こんなもんかな?」で店を再訪。
結果先頭ではないが一巡目でスッと入れる位の人数に並べ、野外にいる時間を最短にする事に成功した。勿論30分程は並ぶのだが、その苦労よりもドンピシャで列に並べた嬉しさが勝ったので辛くはない。
(今日は30度前後でそこまで暑くないのも追い風だった)
列に並んでる間に学マスやってたらリーリヤの親愛度10を踏んでしまった。
焼き肉食おうってタイミングで上振れすな。
案内されたー。
これが食肉センター名物Cセット(レバー/ハツ)
ここに並んでいる品数で1000円でも十分納得のボリューム。
そしてこれに映っているライスもオニオンサラダもスープも45分間おかわり自由。
久々の対面。
このレバーが凄い。掴むと想像以上に弾力があって、これがスーパーに並んでる、でろでろのレバーと本当に同一の部位なのかと疑う程。
卓上のロースターで焼いてく。うおー!
レバーはしゃっきりとした食感があり、生臭さも薄い。
新鮮で、最低限の下処理で、火を通しすぎていないレバーとはこんなに美味いのか。
俺は子供の頃からずっとレバーが苦手だったのだが、何を隠そうここのレバーを食べてから苦手を克服した。
そして克服した頃にはレバ刺しが禁止されていて猛烈に悔やんだ。
(若い世代にはピンとこない人もいるかもしれないが、実は2012年まで生の牛レバーは合法的に喰えた)
ハツも歯切れのいい、さっくり噛み切れる砂肝のような食感ですんごく美味い。内臓系が大好き。
おかわりに関してはセットじゃなくて組み合わせ自由なので、例えばハツ二人前とかのオーダーも可能。結局俺はハツ4人前を食べた。(写真の画像がレバーとハツ1人前ずつ)
さて、俺がもう何年も食肉センターに来ていなかった理由は行列が1つ、そして「もう一つの事情」があると言った。
その事情というのは「食肉センター行くと結構な確率で食あたりになる」。
先に言っておくと、食肉センターの食品衛生に問題があるとかではない。
じゃあ何故食あたりになるかというと「攻めすぎ」るから。
どんなに美味いレバーであっても、ウェルダンに火を通せば粘土っぽい食感と生臭さがどうしても際立ってくる。
食肉センターのレバーの美味さを味わう為には火を通しすぎないラインで喰っていく必要があるのだが、そうやって食べてるウチに魔が差す。
火の通し方を攻めてるうちに「あ、中完全に生」という焼き具合で食べ始めてしまう。そしてそうやって喰う方が美味いという現実。
そんな感じでガンガン行ったれ精神の博打に興じた結果、家帰ってから凄い事になる。事がある。
だから、会社勤めの間は行く予定を確保するのも難しかった。ぶっ倒れるとヤベェから。
普通によく焼きで喰えばいいのだけど(食肉センターはちゃんと焼き用のトングと食べる箸を分けてくれているからリスクも本来は低い)、「ここで引くなら食肉センターに行く意味がねぇ」と全ツッパしてしまう魔力が食肉センターのレバーにはある。
ちなみに今回はレバーは一人前でやめておいた。
単純に量を控えて当たるリスクを下げる意味もあるし、
「行っちまおうぜ!限界の先に!」という内なる獣が目覚める前に引くという意味もあった。
もっと言うと制限時間の45分フルに食べ続けるのもやめた。
この歳になってようやくわかった。食べ放題は美味しく食べられるまでに抑えておくのが一番いい。
ハツもう一人前行こうかな…?という気持ちを抑え、30分程で退席。食べた量的にはさっきの写真3枚分。(レバー1、ハツ4、味噌豚1)
これでも1000円という事を考えれば十二分にお得。
というかほぼ毎回食あたりしてたのは、レバーに限らず半生の肉を腹150%に詰め込んでいたせいな気もしてきた。
自制を意識して撤退した結果、夜中の今になっても食あたりらしい症状は出ていない。今回は俺の勝ち。
食肉センターも時流に合わせてじわじわと値上げしているけど、本当にじわじわレベルでしか上げてないので怖くなる。なんなら1500円だとしても確実に通うレベルなのに。数年後でもこのCセットが喰えるように続いていて欲しい。
【今日の裏メニュー】
実家かーえろ
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