北関東のライサマ大暴れ
7月10日から13日にかけて北関東では激しい雷雨にみまわれ、4日間全てに突風被害が発生しました。12日を除く3日間積乱雲を追って出動していましたが、いくつもの積乱雲が次々にわいてくるような状況で、竜巻注意情報を知らせる防災無線が鳴り響く中で撮影を行いました。余談ですが12日は不覚にも午前中に熱中症になってしまい、午後になっても体調不良が続き出動することが出来ませんでした。
7月10日レポート
7月10日、午後になると北関東の山沿いで次々に積乱雲が発生、夕方になると平野部にも流れ込み栃木県小山市や野木町でダウンバースト、茨城県下妻市でダウンバーストまたはガストフロントによる被害が発生しました。かなとこ雲の前面にガストフロントが形成されていることから、雲の直下ではかなり強い下降気流が発生していたと思われます。
防災科研の調査報告 → https://mizu.bosai.go.jp/key/20230710gust
現地調査報告 https://t.co/j4UNKD2ZKS 宇都宮地方気象台
現地調査報告 https://t.co/BvCnQHxwNN 水戸地方気象台
7月11日レポート
7月11日、夕方になると南北に連なる複数の積乱雲が西から東進して来ました。群馬、栃木、埼玉、3県境付近で雲が二手に分かれ、一方は東に、もう一方は南に流れて行きました。この日は群馬県南部から埼玉県東部、茨城県南部や千葉県北部などで突風被害が発生、ダウンバーストまたはガストフロントの可能性と報告されています。
防災科研の調査報告 → https://mizu.bosai.go.jp/key/20230711gust
現地調査報告 https://t.co/oraCLC6GHx 水戸・前橋・熊谷・銚子地方気象台
7月12日レポート
7月12日、この日は前記のように熱中症になってしまい出動できませんでしたが、16時前から積乱雲が発達して茨城県行方市でダウンバーストまたはガストフロントによる被害が出ています。当日のレーダー画像を見ると、行方市の辺りに強雨域が見られます。
現地調査報告 https://t.co/HaDH451itB 水戸地方気象台
7月13日レポート
7月13日、この日は夕方から群馬県南部や栃木県南部で積乱雲が発生、小さな積乱雲が発生しては消えの繰り返しでなかなか発達しなかったものの、20時前になって状況が一変します。栃木、茨城の県境付近でガストフロントが形成され、その後も発達しながら東進、茨城県鉾田市でダウンバーストまたはガストフロントによる被害が出ています。
現地調査報告 https://t.co/ztNZZVPgNL 水戸地方気象台
動画はガストフロントが可視化してアーチ雲が形成される様子です。
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