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天気にまつわるエトセトラ

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天気と文化、地域に伝わる伝承のまとめです。
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#撮影

春雷轟く

いよいよ2023年のストームチェイスシーズンが始まりました。季節の変わり目には度々嵐がやって来ます。上空には真冬の寒気、地上付近には暖かく湿った空気、温度差が対流を生み、上昇気流となって積乱雲が発達します。 約3年続いたコロナ禍も表向きは収束して、自由に動き回れるようになりました。うまい具合に今シーズンはスタートダッシュをかけることが出来て、上々の滑り出しといった感じです。3月の終わりから4月の中旬までに何度かのチャンスがあり、それぞれ満足のいく結果が得られました。 とは

霧はフォトジェニック

晩秋から初冬にかけて、霧を好んで撮影しています。紅葉の時期が終盤に差し掛かると朝晩の気温が一桁台まで下がり、霧の発生が多くなります。霧は見慣れた風景を一変させて、余計なものを隠してくれる、写真撮影の強い味方になります。 霧と靄(もや)の違いは視程範囲の広さで、現象としては同じ空気中の水蒸気が飽和状態になって漂っているものです。地上に居ながらにして手が届く雲と考えていいと思います。夜間の冷え込み(放射冷却)、適度な湿気、無風または微風、この3つが重なると発生の可能性が高くなり

雷撮影は情報戦

雷撮影に必要なスキルを割合で示すと、情報収集と土地勘が7割、気象の知識が2割、撮影技術が1割といったところでしょうか。撮影技術は続ける間に自然に身に付くのでそれほど重要ではありません。気象の知識は積乱雲が発生する条件や雷の特性がわかっていれば十分です。 そして最も重要なのが情報収集と土地勘(土地勘も情報のカテゴリ)です。積乱雲の発生には色々な条件がありますが、鍵となるのは上空の寒気です。上空の寒気の状況を知るためには地上天気図ではNG、もっと高いところの天気図が必要です。7

技法の確立

私にとっての最重要年は2008年です。前年の2007年から雷の撮影をはじめて、当時はどう撮ったらいいのかもわからず、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的に撮影していたものです。今見ても下手クソだな~と思うような写真ばかりで、この頃の写真は全て封印しています(笑)。 そして2008年7月、部屋から雷が光る様子を眺めながら、タイミングを図ってシャッターを切ったところ、奇跡的に写ってしまったのです。恥ずかしながら、それまで雷を狙って撮影するという観念はありませんでした。偶然撮れたらラッキ

プロが教える雷撮影の基本

夜間にバルブで雷を撮影する方法の解説動画を公開しています。カメラの設定から、シャッター開閉のタイミングまで、基本を解説しています。これから雷が発生しやすい時期になりますので、興味のある方は、是非チャレンジしてみてください。 動画の補足です。電子シャッターはローリングシャッター現象が出るので雷撮影には不向きです。画面に明暗差が出てしまい、使い物になりません。他、アンブレラホルダーを三脚に装着するのは危険です。風に煽られて転倒、地面に叩きつけられたカメラはバラバラになります。

稲光と雷鳴の関係

3月30日からは七十二候「雷乃発声」です。立春以降の雷を春雷と呼び、雷が鳴る季節がやって来たというわけです。その雷ですが、稲光のあと、何秒後に雷鳴が聞こえるかで、何キロ先に落雷したのか、おおよその距離を知ることが出来ます。 音の速度は340m/秒(気温15℃で)、1秒間に340m進むということです。稲光のあと、5秒後に雷鳴が聞こえれば、340×5=1700、約1,7km先に落雷があったとわかります。つまり、稲光と雷鳴のタイムラグが短ければ短いほど近くに落雷しているということ