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天気にまつわるエトセトラ

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天気と文化、地域に伝わる伝承のまとめです。
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#春雷

春雷轟く

いよいよ2023年のストームチェイスシーズンが始まりました。季節の変わり目には度々嵐がやって来ます。上空には真冬の寒気、地上付近には暖かく湿った空気、温度差が対流を生み、上昇気流となって積乱雲が発達します。 約3年続いたコロナ禍も表向きは収束して、自由に動き回れるようになりました。うまい具合に今シーズンはスタートダッシュをかけることが出来て、上々の滑り出しといった感じです。3月の終わりから4月の中旬までに何度かのチャンスがあり、それぞれ満足のいく結果が得られました。 とは

稲光と雷鳴の関係

3月30日からは七十二候「雷乃発声」です。立春以降の雷を春雷と呼び、雷が鳴る季節がやって来たというわけです。その雷ですが、稲光のあと、何秒後に雷鳴が聞こえるかで、何キロ先に落雷したのか、おおよその距離を知ることが出来ます。 音の速度は340m/秒(気温15℃で)、1秒間に340m進むということです。稲光のあと、5秒後に雷鳴が聞こえれば、340×5=1700、約1,7km先に落雷があったとわかります。つまり、稲光と雷鳴のタイムラグが短ければ短いほど近くに落雷しているということ