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「採用力の強化」とは?

初めての記事でも触れたように、弊社の採用支援事業のゴールを一言で表すならば、「採用力の強化」です。このゴール設定は、弊社のサービス全てに通じています。

今回は、なぜ私が、このような考えに至ったかを、お伝えします。

はじまりは、「失敗」

率直に言えば、私が「採用力の強化」に至ったきっかけは、とある「失敗」でした……

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採用支援事業を開始してまもなくの頃、以前から懇意のあった社長よりお声かけいただきました。聞けば、採用担当者が急に退職してしまい困っているとのこと。そこで早速、小規模のIT企業の完全RPO(採用プロセス代行)を請負うことになりました。

当社スタッフ3名で、採用業務の一切を実施し、1年目は新卒は9名、中途は3名の採用することに成功しました。大変喜んでいただき、そのまま継続することになりました。

そこで2年目からは、企業様の担当社員にも私たちの採用チームに加わってもらうことにしました。一緒に活動することで、ノウハウや仕組みが引き継げると思ったためです。

そうして2年目も順調に狙い通りの採用ができ、3年目はいよいよ、採用の主体を企業様に戻すことにしました。引き継ぎが完了し、私たちが関与せずとも、うまくいくという判断をしたためです。

しかし私のこの判断は、残念ながらはずれてしまいました。3年目以降の採用は、さんざんな結果に終わり、私はこの「失敗」に、大きく責任を感じました。

なぜ「失敗」は起こったのか?

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「失敗」の理由。その一つ目は、我々の仕事の向きが、目先の視点になってしまっていたということでした。当時私たちが注目していたのは、その年の成果や担当者への引き継ぎであり、経営課題の改善を見据えた採用の役割や、長期的な視点が欠けてしまっていたのです。

更にクリティカルだったのは、採用の属人化でした。引き継いだつもりのノウハウや仕組みは、あくまでもその担当者に向けたものでしかなかったのです。実行するために必要な体制作りまではサポートできていなかったのです。その結果、私たちが抜けると、担当社員の方への負担が増加し、全くそれらが機能させられないという事態に陥ってしまったのです。

中小企業で、よくある落とし穴

そもそも、中小企業の採用というものは、コミュニケーション力が高く、人と接するのが好きな採用担当が一人いれば成功が出来るものです。2〜3年であれば、そういう担当者のおかげで会社は盛り上がります。

しかし考えなければならないのは、その担当者の退職や、病気などで長期離脱があった場合です。それだけで、企業が停滞しかねない状況になりかねません。実際、そういう企業を何社も見てきました。

そして危うく私たちも、その落とし穴にはまりかけていたのでした。

採用の手助けから、「採用力の強化」へ

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この「失敗」は、サービスとして根本を全て見直し、そして取り組み方を変えるきっかけとなりました。企業を存続・成長させるための「採用」という機能を、強化することそれが弊社の役割であり、それを世の中で拡大していきたいと、気持ちを新たにするに至ったのです。

短期的に、ただ人を採用するのではなく、俯瞰的な立場から、企業の存在を見据えるのが「採用」です。

「採用」では、担当者に一存しません。採用を含めた人事機能は、人によるところが多いのが実態ですが、「採用」では、属人化を越え、人事・採用を越えた視点から、企業を考えていきます。コストをかけ守り、維持をする仕組みの一つとして、「採用」はあります。

そのため、「採用力の強化」は、企業の強化でもあると考えています。どんな人材が欲しいか、必要かというスタートから、母集団形成の拡大、面接の強化などへ。このように人を採用することが、企業の課題解決につながっていくと考えています。

これが当社のサービス品質の目線です。

「採用力の強化」の今

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この目線は、当社のサービスのあらゆるところで徹底されています。

例えば当社には、「ダイレクトリクルーティング運用支援」という代行サービスがあり、その中でも注力しているのが、オンラインでのスカウトです

ナビや合同説明会に代わる新しい手法として、成果をあげられる企業様がいる一方、非常に苦労をしている企業様がいるのも事実です。例えば、スカウトの反応率は、おおよそ各ツールとも約20%と言われていいますが、10%以下の企業様もおります。

通常の代行サービスであれば、業種が業態がといえば、納得せざるえないかもしれませんが、当社は違います。

反応が悪ければ、スカウト文やツールの特性を活かし見栄えの改善、それでもダメなら、当社がその企業様の魅力が伝えられていないということなので、事業現場へのヒアリングをお願いして改善。スカウトに承認してくれても、説明会への動員が思わしくなければ、説明会の開催タイミングや時間などの提案、場合によっては、採用訴求の変更の提案など……成果を上げるために提案と改善を繰り返します。代行サービスとはいえど、採用の武器として選択いただいたからこそ成果を追い求めるのが当社です。

「失敗」を失敗にせず、「採用の強化」に繋げる

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ここまでして成果を追い求めても、すぐには成果が出せなかったこともありました。しかしそのような企業様でも、私たちとのトライを通し、採用戦略の立て直しに課題を感じ、翌年は採用戦略構築の時点からお声掛けいただくこともあります。

企業の採用力の根幹にまで、私たちの手が伸ばせているかと言えば、まだまだ道半ばかもしれません。それでも私たちが採用に関与することで、そして我々と一緒にトライ&エラーすることで、企業の中の「採用」を考え直すきっかけになればというのが、私が「採用力の強化」をメインに挙げる中での想いです。

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