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居場所に入った瞬間に「あったかいなぁ」と思った【ボランティアさきちゃんのストーリー】

みなさん、こんにちは。認定NPO法人STORIAです。

今回は子どもたちの居場所(サードプレイス)でボランティアとして参加してくださっている、さきちゃんにお話を伺いました。

大学2年生(2023年時)で、大学に通いながらSTORIA にボランティアとして関わっているさきちゃん。
居場所では静かで落ち着きながらも子どもたちをよく見て寄り添ってくれる、彼女のストーリーを聞かせてもらいました。

-STORIAとどのようにして出会ったのでしょうか?

友達でもあるみやびちゃんが、高校3年生の時にSTORIAでボランティアを始めた時、その話をちょこちょこと聞いていました。

(ボランティアみやびちゃんのnoteはこちら)

私が高校3年生のときに出場したマイプロジェクトアワード(宮城県summit)で、STORIAスタッフのみなさんにもアドバイスをいただき、
その時にSTORIAという団体を詳しく知ったことが出会いのきっかけです。

そのあともSTORIAの公式Instagramで居場所の活動の様子を見ていて、ただご飯食べて遊ぶだけでなく、生きる力につながる活動をしているんだと知りました。

-なぜボランティア先としてSTORIAを選んでくれたのでしょう?
子どもたちと関わるにあたって、定期的によく会えるのがすごく大事だと思っています。
会える回数が多いほど、子どもたちと信頼関係を築けると思うからです。
大学で紹介されているボランティアは月1の活動が多いのですが、
STORIAは週2回と頻度高く活動していて、定期的によく会えて信頼関係を築きやすいと感じました。
 
   -STORIAは他の団体と比べて、何が違うと思いますか?
居場所にいる大人も子どもも関係なく、仲がいいなと第一印象で感じました。距離が近いというか。
お互いにしっかりと意見を言ったりするのもいいですね。
自分自身が人見知りで、ボランティアに参加した当初は自分も子どもたちもお互いに人見知りを発揮したのですが、何回か参加すると子どもたちに名前を覚えてもらえて。
活動回数が多いことが子どもたちとの距離をつめられたポイントかなと思いました。
参加するごとに人見知りがなくなって、もっと楽しくなってきたと感じます。
 
-ふむふむ、距離が近いとは?
子どもたちから見た大人は親・先生が多いと思うのですが、
先生でもなく、ちょっと歳が離れた友達というか、気軽に話したりできる関係がいいなと。
子どもたちにとっては、なんでも話せて相談できる立場の大人がいるのはいい環境だなと思います。

私自身が子どもの時には、児童館の先生が先生という立場でも
私たちに寄り添い、ラフに話をしてくれましたが
やはり「先生」という立場だったんです。

居場所にいる子どもたちにとっては、STORIAで関わる大人たちが、
私にとっての児童館の先生のように楽しく話せる存在なのかなと。
でも居場所では関わる大人を「〜先生」とは呼ばず、
子どもも大人もお互いにあだ名で呼び合うのが距離が近いと感じます。

距離が近いをもっと具体的に言うと…気軽に話せることもそうですし、
子どもたちと大人の間に信頼関係ができていると思います。
たとえばスタッフけいちゃんのように、長く居場所に関わっているスタッフと、ジュニアボランティア※は信頼関係がありますね。
(※ジュニアボランティア:居場所にいた小学生が中学・高校生になってボランティアする側に回ってくれます)
彼らをみていてやりとりのテンポが良く、数年間この感じでやってきたんだろうなとわかるんです。

あとは子どもたちが居場所に入ってきた瞬間に、
スタッフ・ボランティアのことを名前で呼んだり。
あだ名で呼ばれるって、子どもたちが私たちに会いたくて
この居場所に来た感じがすごい伝わるんです。

-ボランティアをして、自分の中で気づいたことを教えてください。
入る前は一緒に楽しく遊んだりご飯食べたりすることを想像していました。
子どもたちとの関わりがメインと想像していましたが、
スタッフやボランティアさんとの関わりもすごくありますし、
そこがすごく大事だと思いました。
 
STORIAの居場所では子どもたちが帰った後、スタッフ・ボランティア全員で振り返りを行います。
その日の子どもたちの様子、よかったところ、対応に困ったときなど、
みんなで共有して相談しあいます。

振り返りでは、一緒に過ごした子どもたちへメッセージカードを書き、毎月渡します。

振り返りというのはボランティアとして初めての経験でしたが、
振り返りの時間がすごく大切だと感じました。
自分の見方と他の人の見方が、同じ場面にいたとしても視点が違ったりするんです。
ボランティア・スタッフの仲がいいからこそ、子どもたちの良かったところや、こんなふうに改善するといいんじゃない?と深い話ができるんです。

ボランティアもスタッフもみんなで振り返りを、毎回実施しています。

そして、子どもたちの発想力や実行力がすごくあると感じました。
体験企画の冬まつり※の準備をしていたら、子どもたちが意見を出したり、こうしたらいいんじゃない?と一番いい案をみんなで出して、みんなで納得いくようなものができていて、行動力がすごいなと。
私が想像していたよりもみんなのやる気や、やり遂げる力があって、すごく驚きながら素直にすごいなと思いました。
(※冬まつり…子どもたち自身がお祭りをやりたい!と言う声から、やきとりやさん、けいきやさん、お洋服屋さん、和食屋さんを企画・準備し、親御さんを居場所に招待して冬まつりをみんなで楽しみました。)

-ボランティアで楽しいと感じるときはどんなときでしょう?
一緒に遊ぶ時ももちろん楽しいけれど、子どもたちが自分のことを話してくれる時ですね。
子どもたちと今日あったこと、昨日したことの日常会話をするのが楽しいです。
休み明けに会うと、家族で出かけたよとか思い出話をしてくれるときの子どもたちが一番楽しそうで。

私は自分のことを話すのは苦手で難しいと思うのですが、
子どもたちが楽しそうに話してくれると自分も楽しくなりますし、
楽しいと言葉にして言ってくれるのがいいんですよね。
そしてそれを私に言ってくれるのがありがたいです。

子どもたちと普通に話すと、最初は「誰?」から始まるのですが(笑)、
日常会話ができるまでになると、信頼関係とまでは言わずとも子どもたちは心を開いてくれてるのかなと感じます。

子どもたちと一緒にピアノを弾いたりお話ししたり。この距離感が信頼関係を表しているよう。

   -これからボランティアに参加したいと考えているみなさんに、どんなことを伝えたいですか?
居場所に入った瞬間に「あったかいなぁ」と思ったんです。
この「あったかいなぁ」をこれからボランティアに入るにも感じてほしいですね。
人見知りの私でもここまで打ち解けられるくらい、大人も子どもも素敵な人しかいなくて。
自分が無駄に緊張してたかなと思うくらい、あったかい場所だと思います。

子どもたちが帰宅する時、スタッフ・ボランティアで見送ります。「またね〜!」

実際に居場所に来るまでは、ご飯を食べることがメイン活動だと思っていたのですが、それ以上に人と人とのつながり、生きる力を大切にしているのだと参加して、より感じるところでした。
いろんなことを話したり、イベントを通じて、みんなが成長していくのを近くで見れる環境だなと思います。

私自身、大人数でご飯を食べることはあまりなく、1人でご飯を食べることもあるので、子どもたちみんなが食べている様子を見ながら自分も食べるっていい環境だなと思うんです。

3月のありがとうの会では、以前参加してくれていたボランティアさんのメッセージをみて、「あ、○○だ!懐かしい〜」と言う子もいて。
子どもたちとの信頼関係というか、来ていた時のみんなとの関わりがわかるなと感じました。
私もそういうふうにリアクションしてもらえる存在になれたらいいなと思います。

子どもたちとみんなで一緒に過ごすことで、たくさんの笑顔をもらっています。

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さきちゃん、ご自身のストーリーを聞かせてくれてありがとうございました!
居場所のあたたかさ、大人も子どもも信頼し合っている感覚を肌で感じながら過ごしてくれていたことを聞けて、じんわりとこちらの心があたたかくなりました。

STORIAでは子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に過ごしてくださるボランティアさんを募集しています。
詳細は以下HPリンクよりご確認ください。
みなさまからの応募をお待ちしております!

子どもたちの日々の居場所での様子は、note・Instagramでもお届けしています。ぜひ居場所の雰囲気を感じてみてくださいね!

・note 子どもと私のストーリー(居場所の様子をお届け)

・Instagram
(一度STORIAのnoteへ移動し、Instagramについてご説明します)


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