一人ひとりが主役になることを願って【寄付者:濱口さんのストーリー】
みなさん、こんにちは。認定NPO法人STORIAです。
今回はSTORIAに継続的にご寄付くださっている、濱口隆征さんにお話を伺いました。
普段寄付くださっているみなさまは、どのようにしてSTORIAに出会い、なぜ応援してくださっているのでしょうか?
せっかくの機会ですので、いろいろと聞きたいことを聞いてみました!
濱口さん、お話しを聞かせてくださり、ありがとうございました😊
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-STORIAとはどのようにして出会ったのでしょうか?
STORIAとのきっかけは2021年5月のプロボノ説明会に参加したことです。
私は当時製薬メーカーで働いており、子どもの発達障害の領域に関わることがありました。
その中で、子どもたちの苦労を知り、なにかできることがないかと常日頃思っていたんです。
社会人大学院に入り、なにか手助けしてみたいと周りにも話していたところ、すでにSTORIAでプロボノをしていた方に、STORIAを教えてもらいました。
そういうのがあるならぜひ関わってみたい!と思い、まずはプロボノ説明会へ参加したんです。
-まずはプロボノとしての参加がSTORIAとの出会いだったのですね。
そこからどのようにして寄付をすることとなったのでしょう?
プロボノを始め、勉強会をして貧困の現実を知り、プロボノ定例会でリアル感を知りました。
そこで自分にもなにかできないかと思って寄付を始めました。
自分の思いとSTORIAの思いが重なり、共感し、
自分の思いを体現してほしいということがあって寄付をしています。
2022年9月に子どもたちの居場所へ伺いました。
日頃の仕事では、私が薬を売る相手は医者で、実際の患者さんには会えなくて。そこが自分の中でモヤモヤしていたんです。
薬を使ってくれた人がどんな思いなのか、どんなハッピーなことがあったのかを自分自身が知る機会がないのが引っかかっていたんです。
だからこそ、STORIAのこどもたちの居場所で、当事者に触れ合いたく伺いました。
貧困の中にいる子どもたちなので、もっと影がある、暗いどんよりした感じのかなと思っていたんです。
でもそれは全然違って、みんなめちゃめちゃびっくりするぐらい明るくて。
なんでこんなに明るいんだろう?と。
辛いこともあるだろうにすごいなと感じました。
見学に行った後の方が、STORIAへ関わりたいという思いが強くなりましたね。
一人ひとりに寄り添いたいという思いを体験できましたし、よりリアルに感じられた。
それは自分にとってはたった一度の体験だけれど、だからこそ、自分になにかできることがないか、という思いから寄付につながっています。
寄付以外にも、クリスマスや誕生日のお菓子を子どもたちにも届けさせてもらいました。
それは、もっと子供たちに喜んでもらいたいという私の思いの一つなんです。
ー濱口さんが大切にしていることはなんでしょう?
一人ひとりに寄り添いたい、ということ。
みんな幸せで、誰1人取り残されない。
STORIAではそれを実践しているんだなと1回しか居場所に行っていないけど、感じることができました。
居場所で、ある1人の子との出会いもありました。
人見知りなのか、なかなか話してもそっけなかったり、私に近寄らなかったのですが、一緒にご飯を食べたり遊んだり。
最後私が帰る時にはバイバイ、また来てねと言ってくれました。
1人の子の感情が変わっていくこと。
日常でもあるかもしれないけど、その場に行って体験できて、
これが一人ひとりを大切にするってことなんだなと改めて思い知りましたね。やっぱり嬉しかったです。
-STORIAに寄付してくださっているのはどうしてでしょう。
うーん…、寄付をしているからといって対価として何かを受け取りたいという気持ちがないんですよね。
自分がずっとSTORIAに関わっていたいから、という気持ちが正直なところで。
STORIAが取り組んでいるのは、継続して問題が発生する分野でもあり、
すぐに「はい解決しました!」にはならないんです。
だからこそ、単発での寄付という考え方がなくて自然と継続になりますよね。
-寄付をしてくださるサポーターのみなさまに、STORIAからラブレター(メールマガジン)を毎月お届けしています。
読んでの感想がありましたら教えていただきたいです!
子どもたちの居場所に行ってから読むと、より身近に感じます。自分ごと感というか…。
思い入れが強くなって、解像度が高くなりますね。
普通は寄付しているお金がどう使われているかを知りたいのでしょうが、
居場所でどんなできごとがあったり、困りごとがあったりを知ることができるほうが嬉しくて。
それを知って、自分にはどんなことができるのか?をまた考えるような感情になります。
居場所で子どもたちが喜ぶ様子をラブレターを通して見て、
なにかを与えることができる喜びがあって、
逆にありがとうございますという感じなんです。
-STORIAがあなたにもたらしているものはなんだと思いますか?
自分の価値観を広げてくれるということです。
「一人ひとりを大切にする、寄り添う」という自分の中で大切にしている価値観について、STORIAと関わることで、「子どもたちとこういう関わり方ができるんだ、受け取った人がこんなふうに喜ぶんだ」と感じられます。
自分の生活の中で同じような場面があると、前はできなかったことができるようになるんです。
それが自分の生きがいになってくれていて、世界観が広がりました。
価値観だけではなく、STORIAから与えられたものがあり、
自分の想像がふくらむようになって、人を見る目も変わってきたんです。
特に仕事で病院に出入りしているので、そう感じるようになりました。
いろんなものを背負ったり心配している人に、直接話はしていなくとも、
自分がなにができるか考えるきっかけになっています。
-STORIAを通して、どんな世界であることを望んでいるのでしょうか?
みんなが主人公になるような世界がいいですね、全員が主人公。
たとえ物語の脇役だったとしても捻くれるんじゃなくて、自分自身が自分の人生の主人公であることを忘れないでほしいんです。
自分の中では孤独なのが嫌なんです。誰1人取り残したくないんです。
寂しい思いをして欲しくない。自暴自棄になってほしくない。
そういうときに寄り添ってくれる人がいる世界がいいですよね。
寄り添われたことで、その人が生きがいを持って主人公になって楽しくしてもらえたら。
STORIAの居場所に来て、ひとり一人が主役になること。
他人を思いやる心が全員にあるような世界。
相手の存在を認めて、その人が孤独じゃなくて主役になる。
自分も大事だけど、相手にも目を向けて考えを尊重して気にかけてあげることで孤独じゃなくなる。
そうすればみんな楽しいんじゃないかなと思うんです。
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濱口さんの「ひとり一人が主役になること」という想いはSTORIAにも通じているところがありました。
そしてSTORIAの活動を心から信じ、応援してくださっているとお話しいただき、STORIAが大切にしていることを受け止めてくださっていることが本当に嬉しくありがたく感じております。
こうして私たちの活動を支えてくださるみなさまから、STORIAはいつも愛をいただいていることを改めて実感できる時間となりました。
お互いに渡し、渡され合う関係であるからこそ、愛情の循環が生まれていくように思います。
濱口さん、あらためて素敵なストーリーをありがとうございました😊
STORIAでは
・子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に過ごしてくださるボランティア
・子どもたち・親御さんを支えるご支援
を募っております。
詳細は以下HPリンクよりご確認ください。
私たちの愛情の循環に加わってくださるみなさまをお待ちしております。
子どもたちの日々の居場所での様子は、noteでもお届けしています。
ぜひ居場所の雰囲気を感じてみてくださいね!