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イベントレポート:愛情で未来をつむぐストーリー 連続イベントvol.2 「大切なことを大切にし続けるには?」 〜組織づくり、コミュニティづくり、社会づくりでの実践ストーリー〜

みなさんこんにちは。認定NPO法人STORIAです。
4/15に開催しました、愛情で未来をつむぐストーリー 連続イベントvol.2 「大切なことを大切にし続けるには?」 の
オンラインイベントの様子をお届けいたします。

4/14,15の二日間、STORIAのアドバイザーの4名が仙台へいらしてくださいました!
実は3年ほど前にも仙台訪問を企画してくださっていたのですが、
新型コロナウイルスの関係もあり白紙になってしまい、
今回の仙台訪問は3年越しの思いを込めた、とても嬉しい時間となりました。

今回のイベントは代表佐々木にとって原点とも言える、とても大切な場所、森郷キャンプ場の教会をお借りしました。
名前の通り、森の中にある教会はとても静かで自然に見守られた空間。
STORIAアドバイザーのみなさんと、代表佐々木で
「大切なことを大切にし続けるには?」について語り合いました。

当日のイベントの様子(フル)は以下YouTubeでもご覧いただけます。
雰囲気を感じながら、ラジオ感覚でお聞きいただけます!

<登壇者>
・非営利株式会社eumo 代表取締役 岩波 直樹さん
・EVOL株式会社 代表取締役CEO 前野 マドカさん
・GCストーリー株式会社 常務取締役 萩原 典子さん
・株式会社あしがら森の会議 代表取締役 斎藤 健介さん
・特定非営利活動法人STORIA 代表理事 佐々木 綾子

ご自身の活動、大切にしていることについて

GCストーリー株式会社 常務取締役 萩原 典子さん(以下のんさん):

私は人生の多くの時間を使う「働く」が幸せだと感じられる社会にするために、幸せな組織を増やしたいと思っています。

幸せな組織作りで大切にしていることの一つが、一人一人がありのままの自分を大事にすることです。「ありのまま」は「わがまま」と混同しやすいと思うのですが、私の中では「自分の大切にしている願いや想い」をまっすぐ大切にできることが、ありのままでいられている状態かな、と思っています。世間で一般的だと言われていることや他の人の意見などに流されていると、自分が本当に何をしたいのか、どうありたいのかをないがしろにしてしまうことがあると思います。
自分の大切にしていることやどうしたいのかという想いに気づき、それを大切にして生きること。組織の中でもそれができるようになるために、組織や組織の中の一人一人と対話を重ねています。

EVOL株式会社 代表取締役CEO 前野 マドカさん(以下マドカさん):

幸せとは?を考える前に、まずは自分がいい状態でいることが大切ですね。
そして、自分が何を大切にしたいかを常に考えています。
いろんなことが起きたり、影響されたりもするのですが、
自分がどうありたいのか?を考えて軸を戻します。

学校教育、組織のWell-beingにおいて人との対話、つながりが大事です。
本当の意味で人と関われて心が震えると、強くなるのです。
自分が好きになれると相手のことも好きになれる、そんな場を職場・家庭・教育で作りたくて。
みんなで繋がれると明るい希望を見出せるんだよ、と1人でも多くの人に伝えたく、活動しています。

(このイベントの前に、STORIAの居場所で子どもたちと会ってきました。)
子どもたちのそばに大人がいて、心から子どもたちのことを思っているだけでいいのだと直接見て感じることができ、
それは大人である私たちにも必要なのだとも感じました。

非営利株式会社eumo 代表取締役 岩波 直樹さん(以下なおさん):

いい社会はいい関係性の中から生まれます。
1対1の関係性がクローズアップされがちですが、ペイフォワード、できることをまずやる。
それが巡り巡って返ってくることを経験することが大事なんです。
お金に関する固定概念がまだまだ大きいのですが、
自分が大事なことに体験から気づくことのできる場づくりを生み出そうとして活動しています。
心のヌーディストビーチ、鎧をつけずにいられる場所。大人にとってもそれは必要ですよね。
それがないと、大切なことに向き合うきっかけすらないのかもしれません。

株式会社あしがら森の会議 代表取締役 斎藤 健介さん(以下けんすけさん):

大切にしたいことを大切にできる場を作ってきました。
行政や地域、企業と協力して「森林と人が生き合う文化をつくる」。
生き抜くのではなく、生き合うのです。
文化をつくる・稼ぐことはしますが、儲かることはまた別でよく、
人の暮らしにフォーカスをあてたいと思っています。
これらが蓄積されると文化になる、そこを目指して活動しています。

私の好きな言葉が、ネッツトヨタ南国さんの
「一番大切なことを一番大切にすることが大切」です。
例えば大切なものは自分自身、まずは自分を大事にすることで
他者への尊重ができるんですよね。

特定非営利活動法人STORIA 代表理事 佐々木 綾子(以下あやこさん):

困難を取り除けば幸せになるのではなく、
生まれてきた賜物に気づき、自分らしく生きられる人生、
それが叶う社会、未来であることが大切だと思い、活動しています。
その中でも特に大切にしているのは関係性です。

<クロストーク 目次>

●自分の大切なことに、気づいてますか?
●私たちはもっと好きなように、ゆるく適当であっていいんだよ
●「放置」と「愛を持って見守ること」は全く違う
●ありのままを受けとめる場、そのために「感じる」こと
●大切だからこそ握りしめることと、手放すこと。信念を呪縛に変えない。 
●大人だって、間違う時はあるよね
●雑談ができる、心のヌーディストビーチで充電しよう

●自分の大切なことに、気づいてますか?

のんさん:
私たちはそもそも、大切なことに気づけているのでしょうか?
実は周りから言われたことを大切にしていたりしないですかね?

なおさん:
親の期待に応えないと幸せになれない、という暗黙のメッセージが子どもには伝わりがちですね。
自分の人生のはずが、他人の人生を生きがちになっているんです。
「生まれてきてくれただけで幸せだよ」
をきちんと伝えられると、子どもはようやく自分の人生を歩めるようになっていく。

のんさん:
違う視点からでは、たとえば地域のために頑張ろうと思っても、政治のことがあって結局やりたいことができなかったり。
そうなると本当に大切なことがわからなくなってしまうのではないでしょうか?

マドカさん:
本当は一人ひとりが存在だけで素晴らしいのに、
競争社会の中で誰かと比べたり、先生や友達の期待が大きくて、その中で自分を見失ったり。
自分は大切な存在なのだと自分が感じられて、自分からの発信ができたらいいですよね。
今の時代、自分の本心かと思ったけれど、実は誰かの期待に応えようとしていることが当たり前になっているので、
原点に戻るのが難しいですよね。

けんすけさん:
大切にしたいことを発見し、続ける。この2つが大切ですよね。
誰かの期待に応え続けるとそもそも発見できないかもしれないし、
たとえ見つけたとしても続けられないと消えてしまいますし…。

のんさん:
大切なことを大切にし続けるのには、いろんな障害があるんだね。

●私たちはもっと好きなように、ゆるく適当であっていいんだよ

けんすけさん:
古民家リノベーションのイベントで、お子さんが来るのですが
自由に遊ぶことをしてこない子が多く、「好きにしていいよ」と言っても固まっちゃう子もいるんです。
でも徐々に自由にできるようになると「こんなこともできるの!」と親がびっくりしています。

マドカさん:
子どもが楽しい!と思ったときに、「でもご飯の時間だから」と親が悪気なく言うんですよね。
輝く瞬間を受け取って、関わることができない。子どもと大人の兼ね合いが難しいところではありますが…。
子どもの輝く瞬間を逃さないようにしよう!と思えば、そもそもの関わりが違うと思います。

あやこさん:
サードプレイスの子どもたちにも可能性がいっぱいなんです!
子どもたちに関わる大人自身が、どう生きているかが問われていますね。
大人がまず、自分が大切なことを大切にできていないと、子どももそうはできません。
STORIAのスタッフ、ボランティアさん、プロボノさんたちがいかに心豊かで自由であれるか、がすごく問われています。

のんさん:
周りに怒られるよ、という叱り方は、自分の運転席に座っていない生き方ですよね。
自分自身がいかに自分自身を生きるか、本当に試されていると思います。

なおさん:
ぎちぎちに考えすぎず、もうちょっと”適当”に、”ゆるく”なればいいのに!と思いますね。
多少迷惑かけてもいいと思わないと社会が小さくなっていっちゃいます。
ちょっとしたことで怒る人が増え、負の相互作用で連鎖していきますし…。
みんなが3割づつくらい適当になれば平和になっていくはずで、かつ人としての成長も起きやすいんです。

●「放置」と「愛を持って見守ること」は全く違う

なおさん:
壱岐にイルカパークというイルカと過ごす場所があります。https://ikiparks.com/
都会の子ども達が遊びに来て、何かする前に『〜していいですか?』と前もって確認で聞いてくれるんです。
なぜなら普段過ごしている都会の公園にはルールや但し書きばかりだから。

マドカさん:
世の中にはたくさんのアナウンスがありすぎて、言われないと危険に気づけないのかもしれないですね。
自分の感覚で察知していくのが育たずに、衰えていってしまいます。
アメリカは池に行くと「自己責任です」しか看板がなく、だからこそ自分で考えるんです。
もっと自分で考えられるといいのに、アナウンスだらけの世界に慣れてしまっていますよね。

なおさん:
STORIAの居場所の運営は絶妙ですよね。自由だけど大人たちの愛情はすごく伝わるんです。
子供も大人も対等で、いい関係性。
その感覚をもった大人たち・場が増えると、大切なことが見つけやすくなると思います。

けんすけさん:
ただの自由ではなく、寛容さがあると感じました。
認めて、許容し、表現したいことを受け止めつつ、でも危ないことはちゃんと止めていますよね。

なおさん:
外から見ると一緒に見えても、放置と愛を持って見守ることは全く違うんです。
STORIAでは愛して待つ、信じて待つんですね。

マドカさん:
そして、子どもは全身でいろんなことを感じています。
たとえ視線がなかったとしても、大事に思ってくれている大人がそばにいるかどうか。
興味を持っているよ、という存在そのものの承認ですよね。それが放置だと想いもなく。
これは言葉はなくても、子どもたちにはしっかり伝わっています。

●ありのままを受けとめる場、そのために「感じる」こと

なおさん:
STORIAでは子どもたちが自然に助け合うことができていました。
やはりできる人というのは、大切なことを絶対に譲らない運営をしているんですね。

あやこさん:
STORIAの居場所では、子どもたちの存在の承認をし続けます。
それは価値の承認ではないのです。
なにをしてもしなくても、存在を承認し、ありのままを受けとめること。

この存在がここにあっていいんだ!と思えると、自分の感じたことに自信を持ち、正直になれるんです。
だから、感じることが大切です。思考では論理的になってしまいますが、感じる心は素直です。
本質にアクセスする大切な感性。そしてその奥に大切にしたいことがあるから、感情が動きます。
自分にとって大切なことを大切にされると嬉しいし、そうでないと悲しいですよね。
そういうことをあの居場所で子どもたちに体験してほしいんです。

けんすけさん:
STORIAでは「自分を出していいんだ!」の安心感を感じましたね。
ふつうの子どもだったら「こんなこと言ったら怒られるんじゃないかな?」と感じそうですが、
初対面の私たちにも子どもたちは素直にリアクションしてくれました。

のんさん:
大人は自分を出すことができないんですよね!
感じることにすら扉を閉じ、感じるってどういうこと?という状態。
子どもは野に放つといいですが、大人は1週間くらいかかるかもしれませんね笑

マドカさん:
まずはおいしい、うれしい、など前向きに感じることを言うことから始めてみるといいですよね。
みんなでいるときに「おいしいね!」を言うと、「あ、言ってもいいんだ」と周りの人も覚えていきます。
少しづつでも言えることを増やして、いろんなバージョンで言えるようにして、どんどん言っていく!
それが感情に気づきやすくする一歩ですね。

のんさん:
夫婦でゴミ捨てのことや事務連絡しかしないと、なんだか寂しいですよね。
たとえひとつでも「これ、おいしいね」「今、寂しく感じることある?」とか言えると、
全然質が変わってくるんです。
それは意識をしないと、大人からはその言葉が出てこないですね。

なおさん:
怒りを出す人が多いですが、笑う人が少ないですよね。
実は子どもが1日400回笑うのに比べ、大人が15回しか笑ってないんです。

参考:グリコ 人はなぜ笑うのだろう?
https://www.facebook.com/watch/?v=1298669170194278 

子どもは親が笑顔でいるとすごく嬉しいんです!
まずは大人が自分で楽しくしているのが大切ですね。

のんさん:
親が笑うと、自分もそれを身近に感じますよね。

けんすけさん:
感情的になっても、大人になると感情を表すことが少ない気がします。
それで忙しいと、ますます事務的なコミュニケーションになっていって…。
まずは「感情を出すこと」をやる。そうすると大切なことに気づくし、周りにも伝わりますね。

マドカさん:
なんでも面白がるといいですよね。たとえなにかトラブルがあったとしても
「片付け大作戦だー!」「片付けまつりだー!」とか、楽しそうに対応しちゃいましょう!

●大切だからこそ握りしめることと、手放すこと。信念を呪縛に変えない。

あやこさん:
大切にし続けることを考えたことがなかったのですが、
軸を持って高い熱量で行動していますよね、とよく言われます。

のんさん:
大変なことも多いかと思うのですが、あやこさんがめげないのはなぜなんでしょう?

あやこさん:
もちろん大切なことは大切にしたいんですが、それを握り続けないということ。
握りしめてなんとか成し遂げるぞ!と思うと、執着しちゃうんですよね。
なるようになるしかならないな、と手放すこともあります。

なおさん:
大切にしたいことは呪縛になったりもしますよね。
本当の大切なものの中心はシンプルで小さいかもしれないのに、必要以上に複雑で大きいと思い込んだりして、それで葛藤が起きたり…。
あやこさんはある程度手放すけど、本当に大切なものは譲らない。その中心をわかっているから。

マドカさん:
あやこさんは手放せるからバランスがいいですよね。アップデートし続けるときのバランスの取り方。
固執しがちになるからこそ、時には本当に大切かな?と考えてみる、と。
大事にしてるからこそ、反対意見とぶつかると頑固になっちゃうこともありますよね。
でもそこで捉え直してみたら、実はいい感じになるかもしれません。

なおさん:
愛が深く、器が大きい人は”適当”な人なのかもしれませんね!
本当に大事にしたいものは実はシンプルで、磨かれていくと変にぶつかり合う必要がなくなっていくんです。
それは経験を通してでしか、磨かれなくて。信念を呪縛に変えないようにしたいですね。

●大人だって、間違う時はあるよね

けんすけさん:
握りすぎてないというのは、いろんなところからエネルギーを充電しているからできるのでしょうか?

あやこさん:
そうですね、助けてくれる人たちがいて、スタッフも同じ思いで共に泣きながらいます。
まわりにいるプロボノさん、ボランティアさん、子どもたち。みんな愛がありますね。

居場所で子どもたちと過ごしていた時、子どもたちがルールを守れていなくて、
「これがルールじゃん」と子どもたちに言ったことがあったんです。
言われたその子は、ばん!と机を叩いて外に行ってしまいました。
それは子どもたち自身のルールなのに、なんで私が関与しちゃったんだろう…と反省しました。

次の居場所の回、その子に「あんなこと言っちゃって、私がダメっていうのが違うよね。ごめんね。」というと
「そんなの忘れた。そんなことあったっけ?」と言われたのです。
その瞬間、負けた!!と感じました。きっとその子は覚えてはいたはずなのに…。
これは子どもたちの愛なんですよね。
そうして私自身も子どもたちに充電させてもらって、お互いに循環していると感じます。

のんさん:
あやまることができる大人がそばにいるのがいいですよね。
大人が絶対ではないということ。
「間違った時には謝る」という姿勢を実際に子どもたちに見せていることで、お互いの呪縛が外れるのではないでしょうか!

マドカさん:
大人だって、間違うことはありますよね。

●雑談ができる、心のヌーディストビーチで充電しよう

けんすけさん:
私も自分の子どもたちと喧嘩したり遊んだりして、日々充電しています。
第3セクターとして会社をやっているのですが、応援してくれる人たちに助けられていますね。
その人たちの場があるだけで、自分の後ろを支えてくれているなと感じるんです。

今日のイベントメンバーで毎月オンライン会議をしているのですが、
このオンライン打ち合わせがすごくいいんですよね〜!
あ〜〜今日もよかった!気づきもあったね!で終わって。
みなさん、いろんな立場でいろんなことを背負いつつ、充電するすごい場なんです。

なおさん:
実はこのオンライン打ち合わせの半分は雑談なんですよね。
でもそれぞれの話がまた次へ進むきっかけにも。
雑談をしなくなった組織はまずいですよ。
雑談じゃないと、本当に大切なものが出てこなかったりしますし。

のんさん:
なおさんとのいろいろなイベントで「心のヌーディストビーチ」だと言いながら心を曝け出す時間が充電になっています。
ふざけているように見えて、実はとても本質的なことを感じ取れる場なんです。適当さも大事ですよね。

けんすけさん:
適当になることの難しさがあるかもしれないですね。
なぜ適当になれないのでしょう?

なおさん:
適当になっちゃいけないと思い込んでいるからですね。
生きることはそもそも不確実性への対処なんです。

生まれた時点でリスクがあるのは当たり前なのに、
どれだけリスクをなくすかのみに目がいきがちですが、
それだけでは生きる意味そのものが失われていくんです。
リスク=不確実性で、それがあるから創造、クリエティブが生まれるのに、
今は効率的にお金を得るために、計画的に狙った通りに物事を進めることが必要なので、不確実性を必要以上に減らすことに注力してしまうんです。

明日死ぬかも、くらいで生きていくのがいいんですよ。
わからないことへの不安や恐れが大きすぎたり、周りが煽ると管理が強化されてしまいます。

マドカさん:
心の底から笑うと、楽しい、生きてるって楽しいを感じるので、そこを育み続けて日々実践し続けましょう。
子どもがなにかすると親は叱る、それで失敗になるんです。
でも面白がって、さあどうしようか〜?と楽しむと、そもそも失敗にはならないんですよね。
実は不安の7割は起きないと言われていますし、起きても対処できないのはたったの3%なんです。

けんすけさん:
もし、どん底になってもどうにかなるし、経験が積み重なると大丈夫になっていくんですよね。

【みんなでQ&A 】
オンラインで参加のみなさまから質問をいただき、登壇者のみなさんで回答しました。

<みんなでQ&A もくじ>


●大失敗したとしても、あなたには存在価値があるよ
●存在承認のための愛される仕組み・雑談・感じることを大切にする、など
●自分を苦しめる固定観念を捨てよう
●幸せは「人生を味わい、楽しみ、あたたかくて、今目の前にあるもの」

●大失敗したとしても、あなたには存在価値があるよ

Q :存在だけで素晴らしいと思える瞬間って例えばどんなシーンだったりするのでしょうか?
個人的には人に認められて初めて自分自身の存在に意味があるなと感じてしまいます
 
のんさん:
生まれた時に「存在だけで素晴らしい」と感じるはずなのに忘れていくんですよね。
「条件付きではなく認めること」をしましょう。
まるごと承認してもらう場所、心のヌーディストビーチでいいね!と受け止められる経験をすることでしょうか。

マドカさん:
ある日、大きなビルでトイレを掃除している方に「ありがとうございます、気持ちよく使えています」と伝えると、号泣されたんです。
その方は海外から日本に来て十数年、そんなふうに言われたことはなくて嬉しい!と教えてくださいました。
私自身は気持ちよくて感謝しただけだったのですが、それでもその一言が泣くほど嬉しかったと思うので、言ってよかったなと感じました。
自分がいてよかった、協力して存在できてよかった、誰かのためになってよかったと思えるシーンで、存在だけで素晴らしいと思えます。

なおさん:
人に認められるのもいいのですが、そこだけだと呪縛になっちゃうんですよね。
自分が好き・得意なことを見つけることが大事で、そこが見つかりハマれば秀でるはずです。
たとえそれがお金になってもならずとも。
そういうことの肯定感はもってほしいなと思います。

あやこさん:
子どもたちも自分も、「大失敗したとしてもあなたには存在価値があるよ」と言われた時、心に効くんですよね。
成功している時は自分を認められるのですが、失敗すると自分はダメだ〜と思っちゃったり。
失敗が承認のチャンスでもあると捉えています。

●存在承認のための愛される仕組み・雑談・感じることを大切にする、など

Q:組織として存在承認を浸透するにはどうすればいいのでしょう?

のんさん:
私たちの会社では1人に対して、スキル・存在・俯瞰してみる人の3人がつきます。
自己受容できると、怖くないのでチャレンジができるんです。

私たちの会社のメンバーは愛し合っていると感じます。特に新卒が入ってくると愛したくて大変で!
なぜならば自分もそうしてもらえたから、恩送りしたくなるんです。
メンバーには愛される、大事にされる経験をしてもらいます。

感謝する側も幸せになり、組織に感謝・幸せの循環を作り出すような仕組みとなるよう意識しています。そして仕組みは毎年変え続けています。

けんすけさん:
心理的安全性も公式・非公式などいろんな場で感謝・愛につながるように思いますね。

なおさん:
心のヌーディストビーチを作る、そのための対話をしたいですよね。
組織の中でそういう時間や場が1,2割あればいいんです、雑談もそのひとつ。
楽しめる余白をどれだけ作れるか。

あやこさん:
STORIAでは、私はよくメンバーに「どう感じる?なにを大切にしてる?」を問いかけています。
頭で考えていることよりも、自分自身がどう感じるのかを聞きたくなるんです。

●自分を苦しめる固定観念を捨てよう

Q:お話の中にあった「適当になる」には、具体的にどうしたら近づけるのでしょうか?
私も「気楽に楽しみたい」と日頃から思っていても、なかなか難しいなと感じています。

のんさん:
自分を苦しめる固定観念を捨てることが最初の一歩だと思います。
捨てられないのは怖いからです。失敗するかも、うまくいかないかも…と。
恐れにまず気づくことですね。

マドカさん:
物事のいいところをピックアップして見ましょう。
うまくいったから、またうまくやろう!でネガティブを覆い隠し、更新し続ける!

のんさん:
マドカさんはナチュラルボーンWell-beingですね。
私も綾子さんもそうではないかもしれません…。

●幸せは「人生を味わい、楽しみ、あたたかくて、今目の前にあるもの」

Q:登壇者の皆さんが思うWell-beingってなんでしょう?

けんすけさん:
もし私が自分の子に伝えるとしたら、
「大変そうだろ、でもなんか楽しそうだろ?」ですかね。
その場の波に自分なりに乗る、そでは無理に合わせるのでなく。
適当になりつつ、時に考え、時に波に乗るという感じですね。

なおさん:
私が思うWell-beingは
「どれだけ人生を味わうか。人生は予期せぬドラマの創造の連続。物語。」ということですね。
「いろんな物語が紡がれていくことを楽しいなと思うこと」。

マドカさん:
私が思うWell-beingは
「自分にとってもまわりにとってもいい状態を感じること」。
でもまず自分のWell-being、嬉しい楽しいを大切にすることも大切ですよね。
登壇者のみなさんは、自分の人生を楽しく自分らしく、誇りを持って自分を生きている人が集まったと思っています。
これは決して難しくなくて、ありのままでゆとり持って明るい未来を描いてみなさん一生懸命生きているんですよね。

のんさん
私が思うWell-beingは
「この辺があったかくてふわふわした感じ」。
会社のメンバーからもし同じように問われたら、「一緒に考えようよ!」と言いますね。
登壇者のみなさんと一緒だと緊張しないのは、安心していて適当さが身についてきたからかと(笑)
影響し合える人たちと一緒にいられるのは感謝ですね。
悲しい時も多いですが、人生を豊かに生きたいです。みなさんの楽しむ力を見習って面白くありたいです。

あやこさん:
自分の息子に、「幸せって目的を果たした先にあると思う?今目の前のここにあるんだよ」と言われました。
私が思うWell-beingは
「今を生きることを大切にすること。人を愛し、愛される人生。」

参加のみなさま、アドバイザーのみなさま、より多くの皆様と愛情を持ってあたたかい社会にできたらと思います。

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STORIAでは
・子どもたちの気持ちに寄り添い、一緒に過ごしてくださるボランティア
・子どもたち・親御さんを支えるご支援
を募っております。

詳細は以下HPリンクよりご確認ください。
私たちの愛情の循環に加わってくださるみなさまをお待ちしております。

子どもたちの日々の居場所での様子は、note・Instagramでもお届けしています。ぜひ居場所の雰囲気を感じてみてくださいね!




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