ええかげんにしなさい！【毎週ショートショートnote3/2裏】

（ヘッダ画像は、フリー素材をお借りしています。）

下記企画への参加記事です。

「どうもー大仙です」

「箸墓ですぅ」

「二人揃って『フンキューボ』です！」

「ところでお前キャラ濃すぎん？」

「いや、別に濃くないやろ」

「いや、めっちゃ濃いで。箸が大事なトコ刺さって死んだーなんて強烈すぎるわ」

「やめてぇな。それ、めっちゃ黒歴史やねん」

「近頃『卑弥呼の墓』とか『邪馬台国畿内説確定！』とかエライ騒がれとるやん？」

「それなー　正直、過去を探らんといてー思うわ。アンタもそやろ？」

「俺な、前は『仁徳天皇陵』って言われてたやん？けど名乗れんようなってもうて。『大仙』ゆうたかて知らん人も多いからキャラ薄うなってしもたわ」

「この商売、キャラ濃いに越したことないからなー」

「もいちど俺のキャラ濃くするには、どしたらええと思う？」

「クフ王ゆうてみるとか？」

「ピラミッドや！」

「じゃ始皇帝とか？」

「水銀で溺れてまうわっ！」

「『世界三大墳墓』ゆうてみるとか？」

「とっくに、ゆうとるわっ！もうええわっ！」

「「ありがとーございました－」」

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　２案思い付いたウチ、一つ目がイマイチの出来だったので、もう一本書いてみました。自分では、こっちの方が好き。

　この二人、日本の古墳を擬人化したら、トップレベルの濃さでしょう。

　古墳って、天皇陵墓とされているものは宮内庁管理で、調査・発掘ができないんですよね。かつて国家神道の『現人神』としていた時代ならタブーとするのも当然だったのでしょうが、現在の技術なら同定結果も変わってくるのではないかと思われるので、あらためて学術調査をやり直した方が良いんじゃないかなぁ。思わぬ結果が出たとしても、日本人の皇室への思慕は、簡単には揺るがないと思うのです。