日本人トランス女子がストーンウォールの暴動から50年に感じる事
ストーンウォールの暴動から50年になる。
その時から、トランスジェンダーにとって世の中はどう変わったのだろうか。
当時はLもGもBもTも皆ゲイと言っていた。特に抑圧が酷い状況にある人達が好んで使っていたと言われる。抑圧されていた人いうと、有色人種で産まれた時の性別と違う服装をしている人達だ。
ストーンウォール暴動から始まったゲイリブは、数年後、始まりを忘れたのか、記念とした始めたパレードの場からトランスジェンダーやドラァグクイーンを追い出したのだ。そして、ゲイという言葉を奪い取った。四十数年前の出来事のようだが、形姿を変え、この問題は尾を引いていている。近年のアメリカでいえば、Drop out the Tがその最たる例だろう。
日本では、お茶の水女子大学がトランス女性の受け入れを表明したトランス女性にとっていいニュースがあった。しかし、それを皮切りにネット空間でのトランス女性への差別が酷くなった。今年の春には、LGBTコミュニティ内のトランス女性差別も表面化した。また、沖縄でトランス女性へのヘクトクライムも起きた可能性がある。
日本は差別がないと言う人がいるがそれは、表面化していないだけで、裏で酷い目にあっているトランス女性が沢山いる。やっと最近少しずつ表に情報が出るようになっただけだ。
日本の1番影響力のあるLGBTの組織が、レズビアンでトランス女性への差別行動をした人に対して声明を出さないのは、パレードからトランスジェンダーが追い出された時と同じ空気を感じる。
日本もアメリカも50年前のアメリカのストーンウォールとトランスジェンダーの置かれている状況はほとんど変わっていないのだ。だから、ストーンウォールベテランのメジャーさんは、インタビューの時に祝う気はないと表明した。ストーンウォールの生き残りの人が祝う気の起こらないNYパレードのストーンウォール50周年で、皆は一体何を祝う気なのだろう?
昔のパレードでトランスジェンダーを追い出した事でも祝いたいのだろうか…
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