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南ことりがステージに立つ姿を求めて中国・上海へ飛んでみた

10/6(日)にラブライブアジアツアー上海公演に参加した。既にアーカイブ公開期間も終わりタイミングを逃した感があるが、折角の海外遠征なので記録に残しておこうと思う。
かなり雑多な旅行記になってしまったので、ライブレポにのみ興味のある方はそちらまでスキップして欲しい。


発表、そして決心

6月末か7月頭ごろ、ラブライブのアジアツアーが発表された。各公演のメンバーを見てみると、上海公演にμ'sの、内田彩の名前があるではないか。小一時間思考した結果、行く方向で決心を固めた。リスアニ台湾以来5年ぶりの海外遠征である。
行こうと思った理由は色々あるが、一番大きかったのは「アイドルの衣装で歌って踊る、南ことり役内田彩の姿が観れるのでは?」という期待である。

2024年のμ'sの活動について知らない方向けに補足しておくと、テレビアニメ10周年を記念したイベントが複数開催されており、その中でも衣装はTシャツにロングスカート、振りは要所のみという形ではあったがμ'sとしてのパフォーマンスは披露されており期待は高まっていた。ましてや今回は後輩グループとの共演であり、先輩として中途半端な姿は見せられないだろう。
今回出演する3人のうち新田恵海とpileは今年開催されている海外向けのラブライブイベントで結構踊っているという情報は知っていた。内田彩に関して言うと、プリティーシリーズのイベントでもダンス付きの歌唱は複数曲披露しているし、今年のキャラソンライブでも、ちゃんとした指導付ではなく彼女の記憶と自主練習頼りとはいえしっかりとことりの振り付けを披露していた。これらの状況から、観たいものを観るための賭けとしては決して無謀なものではないと感じた。

もう一つ行きたいと思った理由がある。実は内田彩が出演する海外イベントは今年3回目である。5月には奇しくも上海でファンミーティングが開催されていたが、蓮ノ空の2ndライブ千秋楽を優先し「行かない」選択をした。それ自体に後悔は一切無いが、海外初(違ったらごめんなさい)の個人名義でのイベントの姿を見られなかったのは残念だ。また8月にはワシントンでotakonに出演したがこちらも行かなかった。
いずれのイベントにも共通して、現地ファンのポストから確かな熱量が伝わってきた。海の向こうの言語も文化も違う対象を応援し続けているのだから当然である。
また今年は前述の新田恵海とpileによる海外ラブライブイベントも開催されており、こちらに参加したTLの日本人からもまた熱量が伝わった。
こういった熱量の中に加わりたいという思いもあったし、単純にリベンジをしたいという気持ちもあった。

身内に声をかけたところ残念ながら三日間同行するオタクは集まらなかったので行程の9割を1人で過ごす事になってしまった(別グループと行動している、内田彩の現場にも時々来るLiella!オタクの身内と夜だけ合流する事になった。Liellaは広州公演もあるため先に入国するらしい)。正直中国でのソロ行動は行くまではかなり怖かった。またチケ取り前に内田彩の横浜公演出演が発表されたがそれでも決意は揺らがなかった。四ヶ月も待ってられない、そう思った。

航空機、宿、チケットの確保

まずやらないといけないのは移動手段、宿、そしてチケットの確保である。国内遠征であればこの3つがあればどうにでもなる。
しかし、8月末時点でも一向にチケットの発表が無い。これ以上待ってられないと思い宿とフライトを先に確保する事にした。
宿は1泊1万円前後の宿を2泊で確保(中国は初なのでピンチケ宿は流石に怖かった)。フライトは色々考えた結果、最安値に近かった春秋航空の便を予約した。中国の祝日の関係で行きのチケット代が最安値でもバカ高く(空港利用料込みで45000円ぐらいした)、キャンセル代は往復で4万円前後、まさに背水の陣。

9月になり、まずLiellaが出演する広州公演チケットの詳細が発表された。プラットフォームは猫眼と携程で販売されるらしい。恐らく上海も同じ販売形態だと思いこの情報をベースに色々検討した結果、Wechatのミニアプリから猫眼を呼び出して購入するのが一番良さそうと判断。画面遷移を確かめるため、広州公演の申込ページを利用して購入の直前までの動きを予習した。チケ取りをしたLiellaのオタクからクレカ決済エラーが起きる可能性があると情報共有を受けたため、適当に1元のチケットを購入して決済が通るかを確認し、セキュリティレベルもカード会社に連絡して下げてもらった。
そして9/11に、いよいよ上海公演のチケット販売が予告された。(既に一ヶ月を切っているので勘弁して欲しいが上海市のイベントは条例の関係でこれぐらいの発表にならざるを得ないとか)。日本時間9/13 13時からの販売で平日だが、蓮ノ空のFesRecライブに行くためにたまたま休みを取っていたので問題大有りだが問題無し。
そしていよいよチケ取り当日。直前に同じ会場での公演のチケットを販売したMyGo!!!!!のライブは1秒で枯れたらしく恐怖でしかない。
13時、1番高い1700元のチケットを選ぶが、弾かれる。他の値段のチケットに切り替えたが、駄目。絶望。
しかしここで日本でイベントモタクを9年やっていた経験が活きる。この手のチケ叩きは粘れば大体復活するのだ。1400元のチケットの表示が活性と不活性を繰り返す。半分諦めつつも格闘する事10分弱、ついに...

勝ち申した

チケットを取れてしまった。思わずその場で飛び上がりよっしゃ!!!と叫ぶ。ここまで嬉しいチケ取りは久々だ。なお電波の良い場所でチケ取りをしていたためFesRecライブは30分以上遅刻し、推しのみらくらぱーく!MCパートを見逃した。ラブライブのイベントとチケ取りを被せるの、イベント同士で被せるより虚無なので本当に勘弁して欲しい。

上陸準備

ビザ取得

※2024/11/30より2025/12/31まで30日以下の観光はビザ免除されるようになりました。情勢は日々変わるので各々外務省、大使館のWEBサイトを確認しましょう。https://www.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_001345.html

中国遠征の難易度を大きく引き上げている要因がビザ取得だろう。筆者はパスポートは持っていたがビザ取得は避けられない。トランジットの制度を利用してビザ免除を受けるという手もあるのだが、移動に時間がかかるのと今回1人での移動になるため少しでもリスクを下げようと思い大人しくビザを取得する事にした。
ビザ取得には平日昼間に2回ビザセンターに訪れる必要がありこれもハードルが高い。筆者は首都圏在住なので有明のセンターを利用した。アジアツアーが発表された時点で午後休を2回入れており、直前で慌てて仕事の調整をする事なく休む事ができた。
事前にwebで作成する申請書に手こずり3,4時間かかった(見本がかなり分かりづらいのと、日を分けるとセッション切れで最初からやり直しになったのが原因)がなんとか来訪前に作成。ビザの申請と受け取りは両方3時間ぐらい待たされたが、無事申請が一発で通り一安心。ビザセンターには自分より年下と思われる日本人の女性グループなども居て、そんなに怖い国に行くわけじゃなんだよなと安心できたりもした。

ネット環境

中国の回線は基本的に外国製のサービスは全て遮断される(ホテルのwifiも同様)ので、XやLINE、Googleなど使いたければVPNを通すか対応している海外ローミングを使う必要がある。
筆者はahamoの海外ローミングメインでサブ端末のpovoを併用した。ahamoはごく稀に3Gしか入らない場合があるが基本的にライブ会場含め概ね快適に利用できた。東京より電波いいかも
ネットが死んだ時の保険として航空機の予約表とホテルの地図・予約表は印刷して持ち歩いていたが、杞憂に終わりよかった。

アプリの用意

・Wechat
前述の通りチケットの申込に利用した(所謂スーパーアプリであり色んなミニアプリと連携できる)が、電子決済としての機能も持っている。基本的には後述のAlipayで充分だが、たまにWechatからしか決済できなかったりするので入れといて損はないだろう。(筆者は3日目に行った静安寺と、2日目の打ち上げ会場の電子メニューがalipayだと何故かうまく使えずwechatを使った)日本の電話番号とパスポート、クレジットカードがあれば利用申請できる。
またアプリの名前の通り本来チャットアプリであり、不測の事態でライン等が遮断された場合も使えるはずなので同行者や中国の知り合いがいるなら連絡先は入れとくといいかもしれない。なおチャット内容は全て検閲されてるらしいので、国や習近平の悪口は絶対に書かないようにしよう。

・Alipay
中国最強の電子決済アプリ。99%の買い物はこれで完結する。というか、現金は基本嫌がられたりそもそも使えなかったりする。数年前に偽札が流行った影響とかなんとか。
コンビニなどは勿論、大きなお店も、自動販売機も、街中の屋台とかも全てこれでいける。また詳しい説明は割愛するが地下鉄やバスもAlipayからモビリティのQRコードを出せば少なくとも上海市内は全て乗れる。中国を訪れるなら最優先で入れるべき。
ちなみに日本だと中国人はalipayを使えるが、日本人は何故か中国でしか使えない制約がある。近所のコンビニで試そうとして失敗していたので、上陸後初めて使う時はマジで緊張した。

・百度地图
Googleでも意外と施設の情報は入っているが地下鉄やバスの情報がGoogleには入っていないので、経路検索として大変優秀だった。

・eSender
正確にはwechatのミニアプリ的なもの。中国の電話番号を払い出しSMS認証に利用することができる。
どこで必要になるか分からないのでとりあえず5日間無料のものを申し込んだ。三日目の静安寺の入場券を買うのに必要となり助かった。向こうのアプリを色々入れて活用したいなら電話番号を取っといて損はないと思う。(番号認証必要なものが多いので)あとたまにホテルなどで中国の電話番号聞かれたりするらしい。

・翻訳アプリ
とりあえずGoogle翻訳アプリを入れた。
筆者の語学力は中国語はシェイシェイしか分からない、英語はTOIEC400点台というレベル。現地では日本語は全く通じないがカタコト英語と雰囲気で割とコミュニケーション取れたし、取れなくても翻訳アプリがあれば何とかなった。中国語は漢字なのでなんか雰囲気でわかるのと、上海は大きな施設は大体英語併記があるのも大きい。現地の人も当初みんな反日なのかな?というイメージがあったが全くそんな事は無く優しく対応してくださる方が多くて助かった。

これ以外だとタクシーアプリを入れとくと便利という話を聞いていたが基本1人だったので打ち上げの帰り以外で使わなかった(この時は別のオタクにタクシーを呼んでもらった)。タクシーは日本よりかなり安いので複数人で行動するなら入れといて損はないと思う。

その他細々とした準備

・現金
念のため一万円分を両替して持って行ったが、結果論としては使わないようにしようと思えばマジで一元も不要だった。(両替手数料がもったいないので最終日の食事で敢えて使ったりした)まあ通信の不具合とかあったら死ぬので保険で最低限は持っといた方がいいとは思う。

・クレジットカード
メインのクレジットカードに加え、海外旅行ではエポスカードが強いと聞いていたので新たに作った。(エポスカードがあると急に現金が必要な時にATMからキャッシングとかできるらしい)
また中国で決済を繰り返すとカードが止まったりするらしいので、チケットの申込み時と遠征期間中はセキュリティレベルを下げるように依頼した。結果一度もカードが止まることはなかった。

・モバイルバッテリー
容量表示が無いものは入国の際に弾かれるとよく聞く。手持ちのバッテリーは表示が薄れていたのでAnkerのバッテリーを新しく購入した。中国はコンセプトの電圧が日本と違うのだがAnkerはそちらにも対応している(念のため店員に聞いた)。
自分は入国の際特にチェックは無かったがランダムで確認されたりするらしい。あと中国出国の際の荷物検査でピンポイントで確認された。
スマホが充電切れになるということはつまり電子決済も地図も使えない事になり非常に不味いので、ここは手を抜かずに容量表示が読み取れるかきちんと確認した方がいいだろう。

・お尻を拭くティッシュ
駅や屋外の公衆トイレには基本トイレットペーパーは無いので持っといた方がいい。
ちなみに、中国のトイレは紙を流すのでは無く備え付けのゴミ箱に捨てる形式が多い(流せるのは空港とホテルだけだったと記憶)慣れればそんなものかという感じだが、潔癖症の人は覚悟した方がいいかもしれない。

・家族、職場への連絡
国内旅行は沖縄だろうが北海道だろうが全く家族に連絡しないのだが、流石に今回は旅程と航空機、ホテルの予定を両親に共有した。
また弊社は海外旅行については事前に総務と上長に届け出る必要がある。深センの事件の後だったので止められないか心配だったが、スパイだと思われないように気を付けて行ってこい!と激励(?)され事なきを得た。

現地1日目 

午前1時半に羽田を出る便を取ったため、仕事を終えて仮眠したのち羽田へ向かう。

マジで行くのか…

飛行機に乗り込むとリクライニング無し、機内放送は英語と中国語のみで海外LCCの洗礼を受ける。ただシートピッチは日系LCCよりは広く感じられたし、男性の厳つい客室乗務員からは日系航空機のCAの笑顔とはまた違う安心感があった。フライトは台風の影響で搭乗時間の9割をシートベルトサイン有りで過ごした。かなり揺れたが無事着陸し安全運行に感謝。国内旅行ならこれで一安心だがこの後入国審査がある。係員にパスポートを見せると怪訝な顔をされ生きた心地がしなかった(パスポートの写真が5年前で髪型も違うせいもあるだろう)が、ビザの写真を確認された後無事入国許可が降りる。こうして現地時間朝3時の海外の空港に無事単身で放り出された。

ことりちゃんも深夜の空港で困惑してます

地下鉄が動く6時までの待機時間は今回の遠征において一番の不安要素だったが、雑魚寝している現地人を多数見かけ意外と安全なのかなと思い直す。スタバでAlipayの決済が通るか試したりファミリーマートで朝食を取ったり寝たりしてたら6時になった。

最初に向かったのは長江が見える公園である。中学生の頃三国志に触れて「中国って船を川に浮かべて戦うのか」と衝撃を受けて以来一度は生で見ておきたかった。

写真だと伝わらないかもだが、大型タンカーがこのサイズで浮かんでいると言えばこの川のとんでもなさがわかるだろう。一気に中国に来たという実感が湧いてきた。

また道中の上海の街並みはやはり異国感があり、歩いてるだけで楽しい。そして思ってたより全然平和。正直上陸前はもっと修羅の国のようなものを想像していたが、この辺りでだいぶ緊張も解けてきた。(警察が近くにいるときは突然スパイ容疑罪、顔面オタク過ぎ罪で捕まらないか最後まで緊張したが)

これは二日目ですが、こういう風景好き

そのあとは中心地に戻り豫園、外灘といった定番の観光地を回ったり、アニメイト上海で顔面をLに整えたりした。

蓮だけ日本語でワロタ

体力の限界が来たので一度早めにホテルにチェックイン。日本だと絶対取らないランク帯の部屋でまたテンションが上がる。一度2時間ほど仮眠。

夜は再び外灘へ。目的は内田彩さんも5月に乗られていた遊覧船。これはもう想像を超える絶景だったし、4ヶ月前のリベンジをしたかのような気分も合わさって大満足。1日通して、ライブ抜きにして観光だけでも旅費の分以上に楽しめたと感じられた。

豫園も行きました

ホテルに帰ったあとは先に入国していた身内のオタクと軽く談笑。一日中日本語の通じない環境にいたのでめちゃくちゃ安心感があった。

上海でも日本の萌えを接種

現地2日目

いよいよライブ当日。
南ことり神推しラブライバー日本代表の顔付きでホテルを出る。僕の知る範囲では他に内田彩さんの現場にいつもいるオタクは日本からは来ていなかった(いたら今度酒飲みましょう)ので、勝手に日の丸を背負った気分になりテンションが上がる。

うおおおお

ライブ前はまず七宝老街を散策。屋台で麺と猪肉を頂き無事腹パンに。


その後は上海動物園に行った。パンダ目当てではあったが日本ではあまり見られなさそうな動物も多くめちゃくちゃ楽しかった。多分生き物好きな人なら一日中滞在できちゃうレベルの施設だと思う。

鳥類ゾーンがすごかった

そんなこんなで無事ライブ会場へ。
日本と違い水を持ち込めないが中で購入できて一安心。いよいよ今回の一番の目的であるライブが始まった。

ライブレポ

開幕はμ'sの「僕らは今のなかで」。あのイントロと親の顔より見た映像の下ステージに立つ3人。

そして衣装はラブライブ!フェスの衣装、アイドルとしてステージに立っていると言って良いだろう。ダンスも最初からフルパワーだ。なんなら歌唱も生歌。これが本当に2024年の出来事か?今回出演の3人は全員四捨五入すると40歳だが、そんなことは微塵も感じさせない輝きがそこにあった。色々な苦労が頭をよぎり本当にここまで来て良かった...と涙を流しながらフルパワーで跳ばせて頂いた。内田彩はかつて脳トロと言われたボイスと南ことりらしい天然のアイドル感ある動きも健在。声に関しては幸せな事にキャラソンライブなどでほぼ毎年堪能させてもらっているので驚きはなかったが、海を超えた先でそれに対して歓声を受ける姿は観れてよかったなと思う。
ブレードの色はやたらオレンジが多かった。中国では穂乃果のような王道系主人公が人気なのかもしれない。負けてられないなという気持ちで全力で白を振らせて頂いた。
中盤には今回出演が叶わなかった蓮ノ空からビデオメッセージの後、Dream Believersのカバーが全員で披露された。この手のカバーは色々物議を醸しがちだが、とりあえず南ことりがみらぱパートだったので脳がバグりそうになった(素朴)

終盤にはμ'sパートがMusic S.T.A.R.T!!から始まった。FINAL以来に南ことりのそれを浴びれた事も嬉しかったし、今日からμ'sの音楽がまた始まったかのような気分になり素晴らしい選曲だと感じた。
さらに驚いた事に、このパートではその後のぼららら、タカラモノズ、スノハレ、ノーブラ含めて全ての曲をμ'sがほぼフル尺で踊っていた。これは4年前のラブライブフェス!以上のパフォーマンスではないか。9人ではないのは残念だが、ずっと夢に見てきた姿を見れて心の底から嬉しくなったし誇らしくなった。
タカラモノズではスクスタの映像が使われていて心底驚いたし、間奏で内田彩がスクフェス10年間ありがとうの意を伝えていた時はキャラソンライブで内田彩が1人カチ上げていたのが報われたようで良かったな〜の気持ちになった。
一方でMCではいつものことほのまきのような空気感。良い意味で先輩としての威厳が全くない。上海ファンミの話はめちゃくちゃ懐かしく、当時のLVを思い出し「いーあるさんすー烏龍茶」のくだりで思わず絶叫した。
全員No brand girlsはフルパワーで踊る南ことり役内田彩に夢中で本当にそれ以外の記憶が無かったのだが、アーカイブで観ると中々のめでたさがあった。後輩がμ'sの曲をカバーする事について一部で色々言われている気持ちは自分もわかるところもあるのだが、まあこれに関しては良かったんじゃないかと思う。
SUNNY DAY SONGを期待したがこれは蓮ノ空もいる横浜まで取っておくということだろうか。この曲に関しては個人的にはμ's不在の集合イベントではやって欲しくない派なのだが、高坂穂乃果センターで、スクールアイドルの魅力を広めたそれが具現化された形で披露されるのは本当に楽しみだ。

全体を通して、南ことり役内田彩がアイドルとして歌・ダンス・衣装全てを揃えた姿を、期待以上の形で見られて大満足。そしてμ'sが過度な伝説扱いされる事なく、後輩グループと対等な扱いで出演しパフォーマンスやMCをしていると感じられたのが良かったなと思った。まだまだ後輩達に負けてられないという気合いも感じたし、今度はいつ9人でひょっこり出演してもおかしくない空気感。期待してますよ、本気で。

ありがとうございました

せっかくなのでμ's以外についても言及しておく。
まずAqoursに関しては開幕のOPメドレーで、μ'sがまだステージに立っている状態で未来の僕らは知ってるよが始まったのがマジで性癖だった。μ'sが先ほど見せてくれた本気にAqoursが本気をぶつけ合っていくように感じられて圧倒された。筆者はサンシャイン2期後半が好きなのでみら僕だけで無く勇気はどこに?君の胸に!が聴けたのも良かった。横浜までに、歌詞表示が無くても歌えるように仕上げてこようと思う。

虹ヶ咲は特にEutopiaが印象に残ってる。鐘嵐珠のホームで歌われるそれは心無しかいつも以上に調子が良く最高の仕上がりだった。中国語のパートで現地オタクが合わせてコールしているのもより盛り上がりを増長させていた。また無敵級ビリーバーの特に後半はいつも以上に中須かすみの遊び心のようなものを感じ取れた。後述するが中国のオタクはとにかく熱気があり、演者のパフォーマンスにも良い方向に影響していたのかもしれない。

Liella!に関してはTiny Starsが何よりも印象に残っている。Liella!のワンマンは1stの東京追加公演から3rdまでは行っていたのだが、あの頃の懐かしい思い出と、少し見ない間に成長した(3年生になった故の表現もあるかもしれない)2人のパフォーマンスに思わず涙した。また全体的に、自分が行ってた頃に比べて伊達さゆりさんがめちゃくちゃ笑顔で自信に溢れている姿に見えたのが印象的だった。それは歌にも表れていたんじゃないのかな。
ライブが始まる前にはしっかりスーパースター3期の1話も観てこちらは現状好印象。我ながら何様だという感じだが、この調子で報われて欲しいなと心から思う。

会場の雰囲気についても触れておきたい。まず中国の方はとにかく元気でコールの声が大きく否が応でも盛り上がる。賛否両論であろうmixやワールドカオスなども聞こえてくるが、これはもうそういう文化なのだと思う。
またよく言われる事だが歌う人も多い。特にEutopia、Tiny Stars、スノハレあたりが凄かった。Eutopiaの中国語パートはまだしも、日本語の歌詞を覚えてその場で歌うって相当な熱意がないとできないと思うしすごいなと。日本のライブで隣のオタクが演者に合わせて歌うタイプなら勘弁してくれよと思うが、この日は会場全体がメデタミンに溢れてたのでオタクの歌唱も愛おしく思えた。みんなこの日を待ってたんだろうな〜って。郷に入ったら郷に従えとはよく言われるので、筆者もMスタのラスサビを思わず歌ってしまった。
一方で跳ぶオタクは思いの外少なかった。これもまた文化の違いかもしれない。会場の地面が柔らかく過去一跳びやすい会場だったので勿体無いなと思ったがこれも文化の違いなのだろう。
日本と中国の関係は色々とあるが、総じて向こうのオタクのラブライブ!を愛する気持ちは本物だなと思えた会場だった。世界平和に必要なのはやはりアニメと女性声優なのかもしない。

打ち上げは知り合いのオタクに案内されLiella!のオタク中心の集まりへ。ライブの後日本語で感想をアウトプットできるのは本当にありがたいし、はるばる海を超えたオタク達なのでみな熱量がある。μ's、Aqours、虹ヶ咲、Liella!、蓮ノ空(いないのに何で?)とそれぞれの話題で盛り上がった。

ことりちゃん…火鍋だよ…

ホテルに戻った後は昨日と同じく身内オタクと二次会。内容は覚えてないが3時ぐらいまで色々と語り合った。

現地3日目

ライブでかなり消耗していたのでゆっくり目にホテルを出る。
筆者は観光の際はとりあえず寺に行きがちな人なのでまずはまだ行けてなかった静安寺へ。賽銭までもが電子マネー化されており驚いた。

その後はららぽーとを散策し最後の食事の後早めに空港へ向かう。空港へ向かう際には一度乗ってみたかったリニアにも乗車。速度自体ははやぶさと変わらないのだが乗れてよかったと思う。

そして最後の最後で帰りの飛行機が1時間遅延。しょうがないので空港で蓮ノ空のこずかほ配信を観るなどして過ごす。帰りの飛行機も春秋航空だがなぜかこちらは日本語の放送もあり、日本に帰る実感が湧いてくる。人生で何度も飛行機には乗ってきたが、羽田に着陸した時はこれまでで最も安堵した。

このおかえりは心に染みる

そして遅延の影響で案の定終電を逃し旅の余韻が吹っ飛ぶのだった....

海外LCCで遅い便を取ると大体これになります!

終わりに

行く前は不安しかなかった中国だが、想像していたよりめちゃくちゃ良い国だったし楽しく旅行ができた。またライブに関しては期待していたものがそれを超えてでてきたので本当に行ってよかったと思う。


最後になるが、今回の遠征にあたり多くの先人の記録を参考にした。こちらの記事が特に参考になった。

また中国遠征経験のある知り合いオタクをかなり質問攻めにした。やはり知っているオタクから話を聞くと安心感が違うのでとても有り難かった。
他にも現地のチケット情報などを発信しているXアカウントの投稿には助けられた。1人でも欠けていたら今回の遠征は実現できなかった。
この場を借りてお礼を申し上げると共にこの記事を〆させて頂く。ありがとうございました。


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