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「キャプテンシップ・チャレンジ入門」/キャプテンシップ・チャレンジ2024開催レポートvol.1

📖講義内容

若手社会人向けのプログラム「キャプテンシップ・チャレンジ」は10月12日(土)、2024年度の第1回ワークショップを実施しました。

今年度で3期目。今期は16名の方にご参加をいただいております。無事に開講できましたことを、心からお礼を申し上げます。

第一回は「キャプテンシップ入門」と題して、京都芸術大学客員教授でコーチングやポジティブ組織開発などを行っている本間正人さんに講義を行っていただきました。

今回のテーマは

・「キャプテンシップ」とは何か、基本から考え身につける ・「学ぶ」とは何か、基本から考え、行動に移す
・「傾聴」のスキルを身につける
・「右脳」をくすぐる:共感を生む、心を動かす
・エクゼクティブ、ディレクター、マネジャー、キャプテンの違いを理解する

「キャプテンシップ」は、本間さんが新たに創った言葉です。

「シップ」は英語にすると「ship」で、その語源は「shape」です。つまり形、在り方、在りよう、在りさまのことを表します。

本間さんはビジネスにおけるリーダーシップをさらに細かく4つに分けます。それが

①エクゼクティブシップ
②ディレクターシップ
③マネージャーシップ
④キャプテンシップ

です。

エグゼクティブの元は「execute(実行する)」であり、時には重い責任を伴う判断を求められる立場です。「execution」には「死刑」の意味もあることから、その重さが分かるかと思います。

ディレクターの元は「direction(指示する)」であり、方向性を打ち出すことが求められます。

マネジャーの元は「manage(管理する)」であり、経営資源をいかに活用して目標を達成するかが求められます。

そしてキャプテンは「現場で働くプレーヤーの中のリーダー」であり、その役割に求められるリーダーシップのあり方を「キャプテンシップ」としています。

ユーモアを交えて進む講義
「ブラインドウォーク」を体験
「ヒーローインタビュー」で
心と心の通う(Heart to Heart)コミュニケーションを体感

「キャプテンシップ」の説明をしていただいた後は、実際に現場のプレイヤーとして必要なコミュニケーションのあり方を体験してもらうために「ブラインドウォーク」「ヒーローインタビュー」を体験しました。

ブラインドウォークは二人組のペアになってもらい、片方が目をつぶって歩き、もう片方は先導役として指示を出します。ここで求められるのは「相手の立場に立った」コミュニケーションであり、曖昧な指示ではなくより具体的な指示を心がけていただきました。

ヒーローインタビューでは、再びペアになってもらい「人生で嬉しかったこと」を互いにインタビューをしていただきました。その際に傾聴のコツであるに「あいづち・うなづき・繰り返し」を心がけていただき、心と心の通うHeart to Heartなコミュニケーションを体感していただきました。

相手の立場や置かれた状況を慮るコミュニケーションは、現場で働くプレイヤーには必須です。将来はより重い立場になって組織を率いることもあるかもしれない若手のみなさんに、若手のうちにこそ身につけてほしいと思います。

キャプテンシップ・チャレンジは、リーダーシップだけではなく、一人の人間としての豊かさ・奥深さを涵養する「ヒューマンスキル」を大事にしています。リーダーシップは、その中のひとつです。

ヒューマンスキルとは、

・リーダーシップ
・コミュニケーション能力
・ネゴシエーション能力
・プレゼンテーション能力
・コーチング能力
・ヒアリング能力
・向上心

のことです。

第1回のワークショップで「キャプテンシップ」を体感し、考えてもらうことができて、半年間の良いスタートを切ることができました。


🖊️受講生の講義レポートより

今回のキャプテンシップ入門を通して、キャプテンに求められることを学ぶことができたとともに、自身の今までの動きを振り返ることができました。現場のプレイヤーだからこそ、意識しなくてはならない①相手の立場にたったわかりやすい指示②予告③何も問題ないときに意識するコミュニケーションについて、頭ではわかっていると思っていましたが、ワークショップ内では発揮できず、自身に足りないものを改めて意識することができました。

情報、通信・30代・女性

普段わたしがしているコミュニケーションはCoachingではなくTeachingにちかいものなのだと痛感させられました。 カーネギーの名著『人を動かす』にもある通り、人を動かす(ひいては組織を動かす)には思い付かせ、自発的に行動を起こさせることが非常に重要で、そのためには、同じ事柄でも、伝える相手によってカスタマイズした方法で伝える必要があるというのは大変勉強になりました。

食品・20代・女性

学習学は自らの主体性と自立性が必要で興味関心に基づいた学びができるのでより意欲的に学ぶことができるな感じました。興味関心は人とのコミュニケーションや外に出る事で広がる事を今回の講義を受けて体感しました。ブラインドウォークでは、誘導役は具体的で明確な指示、言葉で表現をする難しさと重要性を学べました。歩幅が慣れる事で広がるように、人の成長に合わせたコミュニケーションを日常生活でも意識していきたいです。

製薬・20代・男性


🕰️タイムテーブル

12:45 受講生集合
13:00 オリエンテーション・自己紹介ゲーム
14:00〜16:50 講義、ワークショップ1、2(途中休憩あり)
16:50〜17:00 クロージング

👤講師プロフィール

本間正人(ほんま まさと)
1982年東京大学文学部社会学科卒業。ミネソタ大学で成人教育学博士(Ph.D)。松下政経塾に第3期生として入塾。松下幸之助の経営哲学を学び、国連事務局等で実務研修。「教育学」を超える「学習学」の提唱者であり、「楽しくて、即、役に立つ」参加型研修の講師としてアクティブ・ラーニングを25年以上実践し、NHK教育テレビでビジネス英語の講師を3シーズン担当した他、「研修講師塾」を主宰する。京都芸術大学教授、NPO学習学協会代表理事、NPOハロードリーム実行委員会理事。コーチングやポジティブ組織開発、ほめ言葉などの著書70冊超。新著『一〇〇年学習時代 はじめての「学習学」的生き方入門』(BOW&PARTNERS)が好評発売中。


🏢2024年度参加企業 (順不同・敬称略)

受講企業
セブン-イレブン・ジャパン
セブンドリーム・ドットコム
NTTデータ
NTTデータMSE
三井住友銀行
三井農林
再春館製薬所
ルミネアソシエイーツ
綿半トレーディング
内閣府
デジタル庁
アクセンチュア(個人参加)
NOKOS(個人参加)
UDトラックス(個人参加)


キャプテンシップ・チャレンジ 2024開催レポートvol.1
2024年10月24日発行
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ)
田中渉悟 tana.sho.2602@gmail.com
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1
TEL:050-3558-7527
     公式MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo



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