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ワークショップ「感性開発」/リーダーシップ・チャレンジ2024開催レポートvol.7

社会人のためのリーダーシップ講座「リーダーシップ・チャレンジ 2024」(LC)第7回のプログラムは、2024年7月20日(土)にグラフィックファシリテーションの手法をつかって組織開発を行っている山田夏子さん(しごと総合研究所 代表取締役)、パーパスキャッチャーの伊澤佑美さん「感性開発」のワークショップを行いました。

📖講義内容

今回の目的は……

・自分の中に放っておいた感性を目覚めさせる
・感性を研ぎ澄ませることでコミュニケーションの質を高める
※コミュニケーション:心の交流(情報交換ではない!)
・【感性を使って】お互いのパーパス(働く、生きる目的)を見つけ合う。
自分のパ―パスは自分で分からない、だからこそ他者が必要
・【感性を使って】自分のパーパスと組織のパーパスをつなげる

コミュニケーションとは何か。

それは、情報交換ということだけではなく、自分の感性や感覚を使って心の交流をすることです。

プロセス指向心理学のアーノルド・ミンデル博士(1940-)が提唱した「3つの現実レベル」の考え方をベースに、人がお互いを深く理解し合い、関係性を紡ぐための感性を開いていく講義・ワークを行いました。

プロセス指向心理学を生み出したアーノルド・ミンデル博士が提唱した「3つの現実レベル」
グラフィックファシリテーションの教科書』(山田夏子 著) に詳しく解説されています
冒頭に、紙に線を描いてエッセンスレベルを自分で感じ取るワークを行いました

🖊️受講生の講義レポートより

◆講義での学び、気づき、感想

言語化することは普段より機会があるが、ビジュアル化するというアウトプットは新鮮だった。

商社・男性・30代

今まで効率性やスピードを意識した仕事をしてきたが故、感性について考えた事もありませんでした。やる気があってもパーパスが欠けていたので、周囲と刺激しあう相乗効果が少なかったのかなと感じました。(+やる気)×(−パーパス)みたいなイメージです。

商社・男性・40代

・仕事環境がわかる中で、色々な思い・感情が出てきていた中で、自分の感情・感性を大事にして良いという言葉は、気持ち自体が楽になった。日本人は自分自身の感性に自身がなく、ワイプ(があると安心する)話は確かにと思った。(前会社の会議では、画面がOFFのため相手側が見えず、状態がわからなくて不安になることが多々ある。)
・3つの合意レベルを聞き、やはり飲み会・コミュニケーションは大事だと考えた。現実の仕事の場だけでは、合意的現実レベルだけの話になることが多く、関係構築のためにも必要な手段ではないかと思った。

情報、通信業・男性・30代

「感性」はよりよく生きるためのものであること、自分で自分の(人生の)ハンドルを握るということ、言われればそうだと思うものの、忙しい日々の中では忘れがちなので、頭の片隅に常に置いておきたいと改めて考えさせられた。

官公庁・女性・30代

言葉にできないことを徹底的に言葉で確認しようとしていたことが非常に良かったです。

小売業・男性・30代

◆講義を受けて、短期的な目標、自分の部署への応用 など

3つの現実レベルのどこに自分と相手が属しているかを頭の片隅において会話や仕事を進めようと思いました。観念と目標を切り離す作業は次期や中期プラン策定においても非常に重要だと感じたので、意識して取り組みたいと思います。

食品業・男性・30代

所属会社が合意的現実レベルを重んじる組織であるが、AIの発達やコンペティターの多様化などから、現状維持では将来的な生存競争に勝てないと日々感じていた。

ドリーミング・エッセンスレベルの感覚を取り入れていかなければと考えていたが、それこそこの考えが言葉になっていない直感感覚であった。今回その定義や考え方を学べたので、今一度自分の考えを整理し、組織にとって有意義な意見提言をしたいと思う。

金融業・男性・30代

話が噛み合わない場合に、自分が3つの現実レベルのどのレベルで話しているか、相手がどのレベルで話しているかの理解が必要。

紙を使用したワークが面白かった。研修などの初めのきっかけづくりなどにも良いと思った。

商社・女性・30代

🕰️タイムテーブル

12:50:開場
13:00:
・オープニング(目的&テーマ、3つの現実レベル、チェックイン)
・ウォーミングアップ:体を使ってコミュニケーションを感じよう!)
・インプットトーク①(感性とは何か、なぜ感性が重要か、パーパスとは)
・ワーク1:仕事に対するパーパスを見つけ合う
・インプットトーク②(自分のパーパスと組織のパーパスの関係性、パーパスの7段階)
・ワーク2:感性を研ぎ澄ます
★適宜、グラフィックファシリテーションを使いながら進めます

16:40:受講生感想シェア
16:55:クロージング 
17:00:終了

👤講師プロフィール

山田さん(左)伊澤さん(右)

山田夏子(やまだ なつこ) 
武蔵野美術大学卒業。バンタンにてスクールディレクターや校長などを歴任。
独立後2008年しごと総合研究所を設立、グラフィックファシリテーションを活用した「組織開発」を展開。
携わった組織は950社以上。育成講座は延べ2500人が受講。様々な形で深い理解を育む対話支援をしている。
2023年4月より女子美術大学 共創デザイン学科にて教鞭をとる。
2017年NHK総合『週刊ニュース深読み』(1年間レギュラー)
2021年NHK総合『考えると世界が変わる「みんなパスカる!」』
2022年 日テレ『午前0時の森』
カンテレ『報道ランナー』
多数のラジオ番組に出演。
著書『グラフィックファシリテーションの教科書』
監訳書『場から未来を描き出す』がある。

伊澤 佑美(いざわ ゆみ)
株式会社しごと総合研究所
パーパスキャッチャー/一般社団法人グラフィックファシリテーション協会 認定プロフェッショナル
2003 年、株式会社電通パブリックリレーションズ入社。 企業や自治体の PRプランニングを手掛けるかたわら、PRの好事例を紹介するメディアの編集長として取材・執筆を重ね、共著で『PR 思考』(翔泳社/2018 年) 、『自治体 PR 戦略』 (時事通信出版局/2016 年)を上梓。自治体や企業の中ではたらく人の「P R思考」を育む研修やワークショップを多数実施。
2020 年 2月、株式会社しごと総合研究所に転籍。山田夏子とタッグを組み、グラフィックファシリテーションを用いた対話の場づくり、チームビルディング、組織開発を手がける。

❓リーダーシップ・チャレンジとは

リーダーシップ・チャレンジ(LC)は、会社で仕事(社業)を通じて社会に貢献する人材を育てる、ということをミッションにしています。

そのために、ヒューマンスキルを磨き、リーダーシップを身につけ、幅広い見識、判断力、思考力を学びとり、業界業種を超えた人脈を構築するビジネススクールです。

開講から21年目。本研修を学んだ受講生たちが日本国内のみならず、世界の色々な都市で活躍しています。
彼ら彼女らを、LCの教壇に立ったゲスト講師の皆様に後押ししていただきながら、私たち LCはこれからも、有能な人材を育み、社会に貢献していきます。

詳細はパンフレットをご覧ください

◆これまでの講義一覧

🏢2024年度参加企業 (順不同・敬称略)

受講企業
サントリー株式会社
三井物産流通グループ株式会社
株式会社NTTデータ
株式会社セブン-イレブン・ジャパン
株式会社セブンドリーム・ドットコム
三井物産株式会社
株式会社三井住友銀行
三井農林株式会社
綿半ホールディングス株式会社
第一生命ホールディングス株式会社
外務省

リーダーシップ・チャレンジ 2024開催レポートvol.7
2024年7月30日発行
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ)
ひえじまゆりこ yuriko.hiejima@gmail.com
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1
TEL:050-3558-7527
    MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo

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