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「ユニバーサルデザインとビジネス」/リーダーシップ・チャレンジ2024開催レポートvol.13

📖講義内容

リーダーシップ・チャレンジ(大隈塾)は11月16日(土)、株式会社ミライロ代表取締役社長 垣内俊哉さんをお迎えして、第13回講義を会場とオンラインで実施しました。

テーマは、「ユニバーサルデザインとビジネス」。

今回の講義の目的は…

・バリアをバリューにした事例を学ぶ
・ユニバーサルデザインとビジネスについて学ぶ
・人生の幅を広げる


垣内さん、段差のあるステージにも車いすのまま乗り上げた
各グループからの一問一答

講義の内容は、
●日本はバリアフリーにおいて世界の最先端
●障害者差別解消法によってこれからの社会はどう変わるか
●企業が取り組むべきことは?「環境」「意識」「情報」のバリアを解消しよう
●3つのバリアの解消は大きな社会貢献であると同時に大きなビジネスチャンス
を中心に、たくさんのことを学びました。

🖊️受講生の講義レポートより

◆講義での学び、気づき、感想

・マイナスは、必ずプラスになるタイミングが出てくる。自分自身が出来ないからこそ、できることががある。ハードとハート。
この言葉が強く印象に残りました。
・どうしても色々な物事を分類し、分類した中でどのように対応していくかを考えてしまっていると感じた。高齢者、障害者、子供等、分類した中で考えることをしてしまっていると気づいた。分類することにより、見えなくなっていることがあることに認識できた。
・自分自身の知識がないことを感じた。ベースの知識として知らないことによる損失が大きいと感じた。
・目の前のことに対し、自分自身で考え、コミュニケーションをとり、理解することが大事。どうしても自分の都合の悪いことや無関心になることが出てしまうと思う。

情報、通信・男性・30代

健常者、障害者、いろいろな呼び方があるが、何も変わらない。そこに何もボーダーはない。それは身体、知的に限らず。人間が後付けでカテゴリーにして、ある人には暮らしやすくしたり、ある人には暮らしにくくしているだけ。本質的にそこに差がないことを教育から育んでいくことが本当に大切。

商社・男性・30代

多様性と向き合った日本の歴史。経済への影響等、数字で見ると知らなかった事ばかりでした。また障害は人ではなく環境にあるという気付き、情報発信することでToo muchが生まれているという事実。

流通・男性・40代

日常的に関わることがなく、気にしてこなかったので、ほとんど知らないことで恥ずかしいなと思った。色々設備が整って暮らしやすいからこそ、声かけなどちょっとした気遣いの意識が低いというのはその通りだと思った。

飲料・男性・40代

障害は人にあるのではなく環境にあるという視点にはハッとさせられました。日本では古来より障害に対して向き合ってきた歴史があり、戦後を経てバリアフリーでも先進国になっていることは新たな学びでした。

飲料・男性・40代

・障害者の方が、潜在的には3000万人、実際1000万人超というのは非常に驚きだった。数字で語ることが改めて必要だし、物事をいろんな角度で数値で確認すること(抽象的に概略を捉えること)は重要だと改めて気がついた。
・ユニバーサルデザインはビジネスチャンスである ということをしっかりと認識した上で進める必要がある。これを共通認識しなければまず進められない。

サービス・男性・30代

高齢者、障がい者、3才未満の子供等の不自由な方が合計3000万人もいる一方で、インバウンド客も4000万人から5000万人の規模。インバウンドには積極的に取り組むが、障害者差別解消の取り組みは、世間も自社も遅れていると感じた。

流通・男性・40代 

◆講義を受けて、短期的な目標、自分の部署への応用 など

・出来ないことについて開示することは勇気のいることではあるが、開示することの大事さを感じた。(弊社もコロナ初期にコロナ発生をいち早く社会に公開したことで、評価されたな。と思い出しました。)

情報、通信・男性・30代

人も企業も無関心or過剰の二極化している傾向は、理解していない•教育を受けていないからだけではなく、そもそも関心のない人がいるからなのだと講義終了後に改めて思いました。当社も業務上、コンプライアンスは重んじるもまだまだ偏りがあるのかなと感じます。双方成長を止めない様、意識改革からはじめていければと思います。

流通・男性・40代

・仕事においてはシステムの利用者が高齢者であることも少なくなく、色覚を意識した色遣いや文字・ボタンの大きさなど一定のコード規約に落とし込むことで最低限の意識はしていたつもりでした。
・しかしながら、読み上げなどを意識した実装はしたことがなく自らの意識は一部の障害にしか目を向けられていなかったことに気づかされました。
・出来ているところ/できていないことを開示すること、アプローチする顧客に応じて適用範囲を広げていくことが必要と考えました。
・デジタル障害者手帳など、本来であれば当社のような企業がインフラとして提供すべきであり、世の中においてまだアプローチが必要なもの多いと感じた
・特に社内を見渡した時に、障害を持っている方の割合が少なく、ゆえに社内でもあまりそのようなアイデアが出なかったのではないか?と感じている。

情報、通信・男性・40代

今までバリアフリーへの取組は経済的価値に繋がらないものだと思っていた(身体的弱者の方への配慮が主で、コストのみが掛かる取組)。
ついては、そのような取組は国・自治体が税金で賄うべきであり、営利企業の取組むべき重要ミッションではないと考えていた。
今回の研修ではその概念が一変させられ、各企業が社会的価値と経済的価値を追求出来る取組であると感じた。
今後、新たなビジネスを検討する上で、この視点を取り入れて様々なアイディア出しをしていきたい。

金融・男性・30代

障碍者への配慮は高齢者への配慮にもつながるという点はビジネスを展開していく上でヒントになると感じました。社会性+経済性がビジネスを継続させるには必要なことだと理解したので、その点は「基本」としていきたいと思いました。

飲料・男性・40代 

バリアフリーやユニバーサルデザイン化を日本の多くの企業がすぐにビジネスとして進めるのは難しいのが現状だと感じるが、理解を広げていくだけでも変わっていくことはあるのだと感じました。

飲料・男性・30代

🕰️タイムテーブル

13:50~14:00 オープニング、チェックイン
14:00~15:00 垣内俊哉さん講義
15:00~15:10 受講生ダイアログ(感想の共有、質問項目づくり)
15:10~15:50 受講生とのQ&A、ダイアログ
15:50~16:00 講義終了、休憩 
16:00~16:50 グループダイアログ
16:50~17:00 クロージング、次回のお知らせ
17:00~ 懇親会

👤講師プロフィール


垣内俊哉(かきうち としや)氏
1989年生まれ、岐阜県中津川市出身。2010年、立命館大学経営学部在学中に株式会社ミライロを設立。プロフィール詳細は下記参照。

❓リーダーシップ・チャレンジとは

リーダーシップ・チャレンジ(LC)は、会社で仕事(社業)を通じて社会に貢献する人材を育てる、ということをミッションにしています。

そのために、ヒューマンスキルを磨き、リーダーシップを身につけ、幅広い見識、判断力、思考力を学びとり、業界業種を超えた人脈を構築するビジネススクールです。

開講から20年目。本研修を学んだ受講生たちが日本国内のみならず、世界の色々な都市で活躍しています。
彼ら彼女らを、LCの教壇に立ったゲスト講師の皆様に後押ししていただきながら、私たち LCはこれからも、有能な人材を育み、社会に貢献していきます。

◆2024年度 講義一覧












リーダーシップ・チャレンジ 2024開催レポートvol.13
2024年11月27日発行
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ)
高橋えりこ takahashieriko1@gmail.com
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1
TEL:050-3558-7527
     公式MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo




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