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「国際ビジネス環境と国際政治力学」/リーダーシップ・チャレンジ2024開催レポートvol.6

社会人のためのリーダーシップ講座「リーダーシップ・チャレンジ 2024」(LC)第6回のプログラムは、2024年7月6日(土)に外務省大臣官房審議官の中村仁威さんが講義を行いました。

📖講義内容

今回の目的は……

・国際ビジネス環境と国際政治力学を理解する
・国際情勢を自分ごとにする
・自分の仕事の視野を広げる

講義では、海外で事業展開する際に外部環境として存在する現在の国際情勢について、歴史的な背景を踏まえながら学びました。
また、以下を中心に冷戦終結後〜現在に至るまでのビジネス環境の動向について、経済と政治の2つの観点から理解を深めました。

  • ロシアとNATO/EUの関係

  • 中国の台頭と影響

  • アメリカの動向と影響

  • 日本の対応

  • ヨーロッパの経済安全保障

イラスト:ひえじまゆりこ

🖊️受講生の講義レポートより

◆講義での学び、気づき、感想

世界情勢をひとつの切り口に組織の運営や形の作り方、価値観の違いをどう相互理解に繋げていくかを考えさせられました。

小売業・男性・40代

海外の経済について過去から現在の変化も含めて、非常にわかりやすかったです。今日本が置かれている状況と今後の日本の企業のポテンシャルについても学びがありました。

海外出張やいつかは駐在したいと思っているので、世界経済の中で日本や企業が置かれている状況はしっかり把握して仕事していきたいと思います。

食品業・女性・30代

EUとロシアが関係悪化したタイミングと世界の中国を意識したタイミングが近く、2014年当たりから世界の情勢が変わったことを改めて意識した。アメリカのリーマンショック後の経済の戻り方に差があり、アメリカの中での格差が拡大して、内陸部での不満がたまり孤立主義に向かったということだが、日本でも今後格差が広がる可能性があったり、東京都が独自の政策を打ち出すなど、地域格差が広がることから、どのような動きをとるのか注視したい。

商社・女性・30代

・ITは業界的に経済安保など大きく影響を受けている状態であり今後も受ける可能性がある
・各種規制についてはビジネス的にプラスになるものもあれば、撤退要素にもなりうる状態
・なかなか予測することは難しいが、レジリエンスが大切になる
・特に弊社は中立的に動くことが得意なので、ベンダロックされずにとりうる複数の手段をとるようにすべき
・ビジネスの判断においては、国際情勢を踏まえた判断基準も持つべきとは思いましたが、複雑で先を見通すのは難しいと感じましたのでまずは上記のように出来るところから手を付けていきたいと考えました。

情報、通信業・男性・40代

◆講義を受けて、短期的な目標、自分の部署への応用 など

地政学的な変動が大きくなっているなかで、自社もグローバルに展開をしていこうとしており、経済安全保障という大局的な視点で自社を見ていき、自身のリスク管理やガバナンスの業務に落とし込んでいきたい。

小売業・男性・40代

話は国と国でしたが、アナロジー的に考えれば会社と会社の関係の話と同じですし、社内においては部署と部署の話でも応用ができることだと思いました。関わるプレイヤーが増えれば増えるほどその利害調整は難航しますが、少なくとも社内では同じ目的とビジョンを共有し、一体となって未来を目指すことをするためにリーダーシップを発揮して主導することが非常に意義があると感じましたので進めていきます。

小売業・男性・30代

会社でリーダーシップを発揮していく上では、一般的な知識として、最低限会話ができるレベルの国際社会情勢を理解しておく必要性があると感じました。

食品業・男性・30代

当社では、東南アジア(特にベトナム)への進出を考えており、それを検討するうえで、ビジネスの視点だけでなく政治的な視点も含めて検討が必要と感じた。

小売業・男性・40代

🕰️タイムテーブル

13:50 開場
14:00 中村仁威さん講義
15:10 グループダイアログ(講義を受けての感想の共有、質問づくり)
15:25 質疑応答(グループごとに質問)
16:00 休憩
16:10 グループワーク、地政学的なテーマでケーススタディ
16:40 全体でシェア
16:50 クロージング
17:00 終了

👤講師プロフィール

中村仁威(なかむら きみたけ) 
外務省大臣官房審議官。
Space Sustainability Platform, Japan創設者・共同代表。
1969年1月3日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。博士(法学)。大学卒業後、外務省に入省。
2017年国際法局条約課長、2018年在米大使館公使、2023年より現職。
現在、中央大学と早稲田大学の大学院及び学部にて非常勤講師も務める。

❓リーダーシップ・チャレンジとは

リーダーシップ・チャレンジ(LC)は、会社で仕事(社業)を通じて社会に貢献する人材を育てる、ということをミッションにしています。

そのために、ヒューマンスキルを磨き、リーダーシップを身につけ、幅広い見識、判断力、思考力を学びとり、業界業種を超えた人脈を構築するビジネススクールです。

開講から21年目。本研修を学んだ受講生たちが日本国内のみならず、世界の色々な都市で活躍しています。
彼ら彼女らを、LCの教壇に立ったゲスト講師の皆様に後押ししていただきながら、私たち LCはこれからも、有能な人材を育み、社会に貢献していきます。

詳細はパンフレットをご覧ください

◆これまでの講義一覧

🏢2024年度参加企業 (順不同・敬称略)

受講企業
サントリー株式会社
三井物産流通グループ株式会社
株式会社NTTデータ
株式会社セブン-イレブン・ジャパン
株式会社セブンドリーム・ドットコム
三井物産株式会社
株式会社三井住友銀行
三井農林株式会社
綿半ホールディングス株式会社
第一生命ホールディングス株式会社
外務省

リーダーシップ・チャレンジ 2024開催レポートvol.6
2024年7月23日発行
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ)
ひえじまゆりこ yuriko.hiejima@gmail.com
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1
TEL:050-3558-7527
    MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo

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