霞ヶ関時代の思い出。良い政策は分かりやすい資料作りから。
むかしむかし、あるところに入省数年目の若手官僚がいました。
上司に言われ幹部説明資料を作成し、上司に確認してもらいに行ったところ、このように言われたとさ。
「あのね、こういう上への説明資料は、小学5〜6年生に見せると思って作らないとダメなんだ。高校生とか大学生と思って作ると、難しくて分かりにくいと言われるし、小学1年生と思って作ると簡単な言葉しか使えなくて流石に失礼だ。だから、ちょうど小学6年生くらいに分かってもらえるように、ね。」
実際の意図として何割くらい幹部への皮肉が入っていたのかは今となっては分かりませんが、あれ以来、公務員ではなくなった今も分かりやすい資料づくりの心得として自分の中に深く刻み込まれています。
霞ヶ関文学と揶揄?されることも多い役所の資料ですが、そもそも大人向けに作るから分かりにくいのです。国民を馬鹿にする意味ではなく、小学6年生が分かるレベルにすることで、自らが行う良い政策のPRが出来るのに勿体ない、といつも思っています。
良い政策は、分かりやすいPR資料から。
省庁・自治体の広報については、また今度、思うところを書きたいと思います。