幸せについて本気出して考えてみた

最近まで、コロナ禍で、地下シェルターに住む様な自粛生活を送っていた。気付いたら、周りの環境は一変し、自分だけ取り残された様な気がした。体重も増え、大事な人との別れや悲しい出来事が続き、この2年、自分は何をしていたのかと後悔する数ヶ月だった。

2021年10月、地元にPorunograffittiがやって来た。自分は、ライブが好きだったが、コロナ禍でイベントは激減し、2019年9月東京ドームでのPorunograffittiのライブを最後にライブには参加できていなかった。コロナ禍のライブは、厳格な規制入退場、入場者数50%に抑えられた会場、そして歓声も禁止されたライブであり、まるで異空間。自分が知っている彼らのライブとは程遠い状況だった。

「幸せについて本気出して考えてみた」アップテンポな彼らのメッセージを受けとった時、歌詞が全身を駆け抜けて、不覚にも目から涙が溢れた。止まっていた時計の針が動きだし、やっと現実が戻ってきたという嬉しさと、コロナ禍での数々の別れや悲しい出来事を思いだしてしまい、感極まってしまった。

僕がかつて小僧の頃 イメージした壮大な人生プランからは多少見劣りはする
案外普通だし 常識的な これまでだ
それはそれなりに そう悪くはないのさ
そのプランなら 今頃じゃ マイケル的生活で世界をまたにかけて いたはずなんだ…

誰だってそれなりに人生を頑張ってる
時々はその"それなり"さえも誉めてほしい
幸せについて本気出して考えてみたら
意外になくはないんだと気が付いた
僕は幸せに対して失礼だったみたい
もう一度丁寧に感じて 拾って集めてみよう

がっかりしたかい 小僧の僕 マイケルにはなれなかった
ただ僕は大好きな幸せの種を手に入れた

幸せについて本気出して考えてみたら
いつでも同じ所に行きつくのさ
君も幸せについて考えてみてよ
僕の姿は浮かんでる?いつまでも消えないように…

エンタメ業界の友人に言われた言葉。「これまで元に戻らなかった感染症はない」その言葉を胸に持って、今も友人は、苦しい状況でも頑張ってエンタメ業界を支えている。
近い将来、自由にオーディエンスが大きな歓声あげることができ、演者と一体感のあるライブができる日が来ると信じて、前を向いて待ち続けたいと思う。

そして、幸せについて本気出して考えてみようと思った。自分のこと、これからやりたいこと、幸せに感じること…
もう一度丁寧に感じて 拾って集めてみよう。

2021.10.08  びわ湖ホールにて




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?