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歩道橋の上から

ひっそりとして、
まったりとしながら
夜は静かに
時を刻んでいた。

俺はいま、歩道橋の上から
車の流れをみていた
歩道橋の下に
敷かれているその道路において
車の動きというものは
一瞬、無機質なもののように
見えてしまうが
実は、操っているのは
人であるから
その動きには、微妙に違いがあり
そして個性がある。

「色々あるよね?」
そのように自分に問い掛けながら
静かに流れるテールランプの
流れを見ていた。

何も考えなくてもよいこの時間が好きだ

今夜も、あと三時間ほどで
幕を閉じようとしている

「さて、行こうかな」
俺は目的地にむかって
歩を進めていった


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