始業前の葛藤💦
事務所へ着き、
デスクの上を見た瞬間、
悲しみがオレの心を支配した。
机の上が、無造作に散らばっている。
まるでゴミ溜めのようだ。
その全く整理されていない、
書類の束を見て
目眩がしそうな
自分がそこにいた😫
昨日が、休みだったから
予想はしていたんだ。
しかし、この状況を
目の当たりにすれば
誰でも同じことを
感じると思う。
ひょっとしたら、
「オレは、いじめられっ子か?」
と、そんな被害妄想に
捕らわれそうになるが、
落ち込んでばかりも
いられない。
壊れそうな気持ちは、
心の中にしまい込み
散らばっている書類を整理して
それぞれの案件に
目を通しながら
処理をしていった。
こんなことは
どの会社でもあることだ。
考え方によっては
オレの立場は孤独である。
オレの仕事に、手を出せるのは
上司のマネージャーくらいであろう。
だけど、そのマネージャーとは
折り合いは良くない。
だから、オレが休みの時の
事務処理は
ほとんど丸投げで
オレの机の上に
どっさり置いてあるというカラクリだ。
一応、部下となるが
現場には、作業員が8人いる。
オレがお客さんからの
ご用命を受け付けて
現場の作業者に
指示をして
作業をしてもらう。
そして、作業が終わったら
精算をして
お客さんに返却をする。
おっと、
言い忘れていたが、
何を隠そう
オレは某自動車修理工場の
フロントという立場である。
そして、
今更ながら、
この物語は、
「攻防のあと・・・・」
の続きである。
まだ、始業までは40分ほどある。
それまでは、多分、一人だろう。
1日の中で、この時間が
一番集中出来る時かも知れない。
所謂(いわゆる)、
朝活というヤツである。
営業時間が始まると
来客の受付。
電話の応対。
現場からの相談。
営業スタッフからの依頼。
などなど
オレの身の回りでは、
不定期的で
不規則に、
情報が行き交うので
ひとつの業務に集中することは出来ない。
オレの働いているこの職場は
それなりにお客さんも多く
忙しいお店なのだ。
だから、事故や故障などの
突発的な出来事が起きても
慌てることがないように
1日が始まる前の
この静かな時間に
出来ることは
ある程度、片付けておき
しっかりと下準備を
しておく必要がある。
「さて、そろそろみんな来るな。」
ひとり呟き、
オレは、黙々と、
事務仕事をこなしながら
1日が始まるのを
待っていた・・・・。
続く
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