モダン・ラブ Season2 第一話
モダン・ラブとはNYタイムズに投稿された実話から着想を得て作成された(実話とは言っていない)様々な愛の形を描いたオムニバスドラマで、アマゾンプライムビデオで配信されています。
Season1がとても好きだったので、続編が出たと聞き早速視聴。
このドラマの特徴は基本的に「説明」が無いこと。
ストーリー開始時点で、こちらが分かっていることはタイトルのみ。
登場人物の会話や映し出される様々なアイテムから、それぞれの人物像や歩んできた人生に想像を巡らせます。
そして終盤では点と点だった人物同士が繋がり合い、様々な伏線を回収しつつ、1つの(或いはいくつもの)愛の形を提示し、ホッコリして終わる。というラブストーリーにミステリー要素が融合したような展開が多く、30分とは思えないほど強烈な印象を残すお話が多くなっています。
今回は第一話「あなたの愛したスポーツカー」の感想です。
以下、ネタバレ含みます。
今回は40年以上前の型のオンボロスポーツカーを愛して乗り続けている女医の物語。
今は夫と2人の娘との幸せな暮らしをしているけれど、そのスポーツカーはどうやら前の夫が乗っていたものらしい。
そしてオンボロなだけあり、すぐに故障するスポーツカー。
故障の度に連絡し「もう電話するな」と言い、文句を言いながらも毎回直しに来てくれる整備士。
はっは〜ん。こいつが元の夫だな?と思いながら見ていたら、完全なミスリードでまんまと引っかかってしまった。なんてチョロい視聴者なんだ俺は。笑
今の夫も、始めは車の修理費が家計を圧迫しているから売ってはどうかと言ってきたり、見た目的にも嫌そうな奴っぽかったけど、結果みんなが良い人で一話目に相応しく(悲しいのはそうなんだけど)後味の良い話しだったなー。
亡くなった夫のスポーツカーに一人で乗っている時だけ、彼が「見える」と妻に打ち明けられた夫が、ただその事実を受け入れるだけじゃなくて「僕も母の欠けたマグカップを職場に飾っていて、時々それでお茶を飲む」と打ち明け、「悲しみや嘆きにルールなんてない。」と共感を示したことが、何だかとても「今風」で良かったし、その通りだなと思った。
皆んなそれぞれ故人の偲び方のルールがあって、どれも正解で。
コロナ禍の過ごし方にしても、皆んなそれぞれ優先したい事があって、「ひたすら自粛」「いやいや経済も回さないと」など分断が起きがちだけど、これもきっと正解なんて無いんでしょうな。
結果的にスポーツカーは売らなかったけど、娘に「知ってる?最近この歌ハマってるんだ」と言われたヴァン・モリソンが死んだ夫の好きな歌で、痕跡は車だけじゃなく、しっかりと上の娘にも残されていたってことが最後に分かってホッコリ。
良い話だなぁ〜。
あと凄い雨多そうな地域っぽいのにオープンカー道端に停めてて大丈夫っすか。と思った。笑
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