インベスコ・世界のベスト運用責任者のスティーブン・アネス氏がテレ東WBSで取材インタビュー
インベスコ・世界のベストの運用責任者スティーブン・アネス氏が、2024年11月14日のテレビ東京WBSで取材インタビューを受けていたので、その内容をご紹介します。
トランプ政権による株式市場への影響
豊島:来年にはトランプ政権が誕生し、上下両院も共和党が支配する“トリプルレッド”になる。これは投資にどう影響する?
アネス:政策の恩恵を受け“勝者”となる企業への市場の反応はすでに強く出ている。トリプルレッドへの期待から製造業や金融、一部の輸送関連株のパフォーマンスは好調で、トランプ政権の政策の恩恵を受けるのは明らかだ。
減税や規制緩和はアメリカ経済や株式市場に明らかにメリットをもたらす。そのポジティブな影響は世界に広がっていくだろう。
一方でリスクもある。トランプ氏の政策の一部はかなり財政コストがかかる恐れがある。既に大きな財政赤字を抱えている。アメリカ国債の観点から見てもリスクがある。
戦時中を除けば、アメリカにとって過去最大級の財政赤字だろう。
財政赤字の拡大
豊島:トランプ政権の政策が財政赤字を拡大させることが懸念されているようだが、巨額の財政政策はインフレの原因にもなる。インフレが再燃するリスクをどう考えるか。
アネス:実際にはそれほど心配していない。よく「関税がインフレを引き起こす」と言われるが、インフレは全体的な物価水準の上昇を意味し、関税はそれぞれの価格を変えるだけだ。
確かに消費者には物価高の影響は出るが、インフレは全体的に落ち着く中で相殺される。実際にはトランプ政権でも複数の政策で妥協がなされ、予想以上に良い結果をもたらす可能性があるだろう。
まとめ
約3分半ほどのインタビューでしたが、インベスコ・世界のベストの運用責任者であるアネス氏が、トランプ政権の誕生による株式市場をどのように考えているのかがよくわかる内容でした。
世界のベストのようなアクティブファンドは、銘柄の分析や選定、売買などを行うファンドマネージャー達の思想や実力に対して投資を行う手法です。
運用チームの発言にはしっかり目を通すことをおすすめします。
2024年11月にリリースされた特別レポート『2024年の米大統領選の結果を受けた今後の運用方針に関する特別レポート』についての動画をストッククラスのYouTubeチャンネルでも紹介しているので、興味がある方はそちらもご覧ください。
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