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中小企業とベンチャー企業の違い

新年明けましておめでとうございます。
いーさんです。

年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?

2020年は新型コロナウイルス流行という人類にとって未曾有の危機に直面し、様々な行動制限や生活様式に変化がありました。
2021年の今となっても歯止めがきかない感染者数となっていますが、3月1日の就職活動解禁日は刻一刻と近づいています。

就活生の皆様にとっては非常に難しい状況が続いているかと思いますが、今年も皆様の理想のキャリアの実現に向けて、少しでもお手伝いできればと想い、就活支援を続けて参りますので、宜しくお願い致します。

さて、ここ最近多くの学生さんからこのような質問をいただきます。

・中小企業とベンチャー企業の違いって何ですか?
・スタートアップ企業ってどのような企業を指すのでしょうか?

私も学生時代は明確な違いが分からず、中小企業よりベンチャー企業って言った方がかっこいいよなと思いながら使っていました。
しかし、ここには大きな違いがあります。
このnoteでは中小企業とベンチャー企業の違いについて、簡潔に分かりやすく説明していきます。
コロナ禍の就活戦線は特に情報戦となっている為、しっかりと自身の為になる情報をインプットしていきましょう。

「中小企業」と「ベンチャー企業」の違いについて

まず、冒頭にお話したいのは「ベンチャー企業」という言葉は日本人が作った和製英語であり、海外ではあまり馴染みのない言葉です。

イメージで住み分けると

・中小企業:地元に根付き、長く存続する規模の小さい会社
・ベンチャー企業:創業間もない勢いのある小さい会社

こんな感じでしょうか。

間違ってはいません。

ベンチャー企業は海外では「スタートアップ企業」とも言われてます。

ベンチャー企業=スタートアップ企業

この認識でも問題ありません。

スタートアップ企業とは
創業から10年以内にEXIT(上場 or M&A)を目指し、大企業や中小企業と違い圧倒的なスピードで企業成長を図る会社
中小企業とは
中長期的な存続や成長を目的とし、地域貢献なども含め日本を支える会社

要するにEXIT戦略を前提に作られた会社なのか否かという違いが大きいです。

スタートアップと中小企業の違い

多くの中小企業は社会問題ともなっている「後継者不足」に悩まされています。したがって、中小企業は基本的に株主が同族系のオーナー企業が多く、家族内の長男を後継者にする事業承継を代々行っていくような会社です。
みなさんの友人にも実家の会社を継ぐという人生設計をしている方はいるのではないでしょうか。
このような会社は「スタートアップ企業」や「ベンチャー企業」とは言われません。「中小企業」と言われることが多いです。

一方、スタートアップ企業とは家族内の長男を後継者にするような事業承継は行わず、若い経営者が自らの手腕とアイデアで資金を募って会社を作り、軌道に乗ったら上場やM&Aをするような企業を指します。
したがって株主にはVC(ベンチャーキャピタル)やエンジェル投資家など出資者からの資金を入れている会社が多く、上場や事業譲渡が事業計画に含まれているのです。

「大企業」と「中小企業」の違いについて

大企業と中小企業の住み分けについても少し書いていきます。

みなさんがイメージされる大企業と中小企業の違いは

・上場している企業と上場していない企業

このように感じる方も多いかと思いますが、ここには「上場企業」「未上場企業」という言葉が存在します。

大企業と中小企業の違いというのは中小企業基本法で明確に定義されており、内容は以下の通りです。

【中小企業の定義】
中小企業は、中小企業庁により中小企業基本法で定義されています。業種ごとに、下記の条件を満たすことで中小企業、または小規模企業者であると定義されます。

《卸売業》
中小企業
・資本金の額、または出資の総額が1億円以下
・常時使用する従業員の数が100人以下
上記のいずれかを満たすこと

小規模企業者
・常時使用する従業員の数が5人以下

《サービス業》
中小企業
・資本金の額、または出資の総額が5000万円以下
・常時使用する従業員の数が100人以下
上記のいずれかを満たすこと

小規模企業者
・常時使用する従業員の数が5人以下

《小売業》
中小企業
・資本金の額、または出資の総額が5000万円以下
・常時使用する従業員の数が50人以下
上記のいずれかを満たすこと

小規模企業者
・常時使用する従業員の数が5人以下

《製造業、建設業、運輸業と上記の業種以外のその他の業種》
中小企業
・資本金の額、または出資の総額が3億円以下
・常時使用する従業員の数が300人以下
上記のいずれかを満たすこと

小規模企業者
・常時使用する従業員の数が20人以下
【大企業の定義】
前項の中小企業よりも規模が大きい企業が大企業と呼ばれています。

中小企業は業種によってしっかりと定義され、大企業はそれよりも大きな規模の企業と定義されています。

その他には、大企業の中でも知名度の高い企業は「有名企業」、業界の中でもシェア率の高い企業は「大手企業」などと呼ばれることがあります。

終わりに

会社の分類について、少しお分かりいただけたでしょうか。
特に中小企業とベンチャー企業の違いについては分かりにくいところなのでしっかりと自分の中で腹落ちさせてください。

このnoteが少しでも多くの就活生のお役に立てれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。

読んでいただき、ありがとうございました。

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