空振りと素振りは、全然違う!(’22/7/1)
世の中、予知できないことが起きる。
予知できないことが起こらない、ってことは絶対にない。
「予知できないこと」
なのだから、あらかじめ準備したり備えておくことはできない。
しかし、
「予知できないことが、起こるかもしれない」
と思っておくのと、思っておかないのでは、天と地ほどの差があるのだそうだ。
これは、私の危機管理を専門にしている友人の言葉だ。
危機管理はいろいろな分野に応用できるが、
最近特に注目されているのが、医療分野だそうだ。
そもそも、人間の体は、ひとりひとり、みんな違う。
だから、手術などでも、1回1回、すべてのケースで
「予知できないこと」
が起こっているのだそうだ。
そんな時の対処についての考え方、備え方は・・・という研究をしているらしい。
また、製造工場での危機管理について言えば、
例えば大きな事故が起こってしまった場合に、
必ず、
「以前から、ちょっと変だと思っていて…」
みたいな意見が出てくる。
その時に気付いて対処していれば、こんな大きな事故にならなかったのに、
というケースだ。
ただ、その時には、
「変だと思うけれども、それで調べてなんともなかったら、狼少年みたいになってしまうから」
と思って黙っていた、というケースがとても多い。
つまり、空振りだったら、いろいろな人にも会社にも迷惑かけるので、やめておこう、
という考え方で、迷惑回避型の日本人にはありがちだ。
でもその友人は言う。
「それを、空振りと言ってはいけないのです。
それは、ちゃんとした「素振り」です。
だから何度やってもいいのです、素振りですから」
物事は見方、捉え方で180度異なるものだ。
ちなみに、私の趣味はゴルフ。
コース上で、明らかな空振りも、
「あ、ごめん、素振りってことで、よろしく」
と、素振りを仲間に強要しています。
愛嬌でゆるしてください、ごめんなさい。