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過ぎた日の思い出は、限りなく透明で青い(’22/4/22)
「スマホを両手で持って操作してるのって、なんか昭和だな~~って思いますね」
と、20歳インフルエンサーを職業とする女子が言っていた。
さらに、
「メッセージの最後に、赤太文字で「!」とか付けているの見ると意味不明で、ダサいです」
どちらも、私にとっては日常ごく自然にやっていること。
本当に世の中では、スマホ片手で全部操作できる派が拡大しているのか、
調べてみる必要がある。
ここ数日、特に電車の中で人々を観察してみたが、
若者だって、片手で持ってもう片方の手で操作している人が多い。
あのインフルエンサーが言うほどの事でもないようだ。
ただひとり、カラフルな髪色の明らかに2000年以降生まれの女性が、
両手でスマホを持ちながらも、
その両手の親指でパタパタと文字をフリック入力していた。
その彼女の両親指の動きの迷いの無さは、
脳から直通の太い神経回路が親指まで既に出来上がっている人類のようだ。
私の場合は、スマホを使ってはいるものの、フリック入力にもそれほど習熟していない。
調べてみると、単純な縦横フリック入力のさらにその先には、
ポケモンGoでカーブボールを投げるとモンスターを捉えやすくなるがごとく、
若干カーブ方向にまげてフリックすることで、「濁点」も一発で入力できるようになっているらしい。
世の中とは、付いていけない人を無常にも置き去りに発展していく。
GWも近いからか、西武園ゆうえんちのCMを良く見かける。
この遊園地のコンセプトは、「昭和の熱気で心を満たそう。」
知らない間に「昭和」であることが売り物になっていた。
そうであれば、堂々と昭和世代であることに胸を張って、
君たちは、テレビのチャンネルを回せるか!?
君たちは、電話のダイヤルを回せるか!?と若者に問おうではないか!
そしてそのうち、そんな「昭和な私」の希少性に目を付けて、
私の商品価値を高く評価してくれる人がいつか現れるかも。
その日を夢みて、今日もスマホは落とさないように両手でしっかり操作する。