【競走馬分析】グランドスラムの血筋を受け継ぐ芦毛の怪物:リフレイム
※サムネイルの女の子は、私の独断と偏見によるリフレイムちゃんです。
※この記事は全文無料でお読みいただけます。もし面白いと思っていただけましたら、サポートいただけますと嬉しいです!
■基本情報
馬名 :リフレイム(牝)
生年月日 :2018年2月18日
調教師 :黒岩陽一(美浦)
馬主 :山口裕介
生産者 :Summer Wind Equine LLC(米)
産地 :アメリカ合衆国ケンタッキー州ジョージタウン
獲得賞金 :1,430万円(中央)
通算成績 :2戦2勝(2-0-0-0)
主な勝鞍 :20'2歳1勝クラス
■5代血統表
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2018110089/
5代血統表に所せましと並んだアメリカの名血。圧巻ですね。
父アメリカンファラオ(American Pharoah)は1978年のアファームド以来、37年振り12頭目となるアメリカクラシック三冠馬となり、ブリーダーズカップ・クラシックも制覇したことで史上初めてグランドスラム(※アメリカクラシック3冠+ブリーダーズカップ・クラシックを制覇した馬に与えられる称号)を達成した名馬中の名馬。
母ケアレスジュエル(Careless Jewel)はデラウェアオークス(Delaware Oaks)やアラバマステークス(Alabama Stakes)など、ダート中距離重賞における活躍馬。父タピット(Tapit)は日本の活躍馬における血統表にも多く見られ、ディープインパクトとの相性も良い。
アメリカンファラオの血統は、日本でもおなじみのエンパイアメーカー→アンブライドルド→ファピアノというダート高速馬の血筋。テンのスピードも速く、アメリカ競馬らしくガンガン押していくタイプの産駒が多い。
また、アメリカンファラオの牝系には、こちらもアメリカダート血統の名血ストームキャットが見られ、まさに名血を凝縮したような血統。ここから考えると、アメリカンファラオ産駒はダート馬を輩出しやすいのではないかと思える。
日本では、ユニコーンステークスなどを勝ったカフェファラオ。ジャパンダートダービーなどを勝ったダノンファラオなど、やはりダート馬の活躍が顕著。一方で、デュポワ賞(仏芝1000メートル)の勝馬メイヴィン。ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフスプリント(米芝1100メートル)の勝馬フォーホイールドライブ(Four Wheel Drive)など、海外では芝短距離の重賞勝馬もチラホラ。
まだ種牡馬となって日の浅いアメリカンファラオだが、今のところ産駒の芝ダート適正はそれほど限られないのかもしれない。今後の産駒を追いかけていきたい。余談だが、アメリカンファラオ産駒は顔が大きい傾向にあるとかないとか。。。ビワハヤヒデの後継者がついに現れるかもしれない。
とにもかくにも、リフレイムの5代血統表にはアメリカダートの名血がこれでもかと名を連ねている。一応、牝系の方にニジンスキー(Nijinsky)やハワイ(Hawaii)などの名も見えるが、ちと遠い。
字面の血統から考えると、やはりリフレイムもダート馬かもしれない。とはいいつつ、育成方針などで適正は変わっていくとも言えるので、陣営がどのような戦略をもっていくのか楽しみに見ていきたいです。
■能力分析
※この分析は定量的ではなく、あくまで「ぼたん。」個人の主観的なものです。あくまでエンターテインメントとしてお楽しみくださいませ。
※2020/10/26更新
■2歳新馬 2020/7/25 新潟5R(曇・稍重) 2歳 新馬 (混合)[指定] 馬齢 コース:1,600メートル(芝・左 外) 7枠15番 騎手:木幡 巧也
新馬戦はなんと芝!しかも新潟!これは意外でした。
リフレイムの近況、育成状況などは山口ステーブルさんの公式Twitterから情報をキャッチしていましたが、これはかなり楽しみな新馬戦になりそう。
スタートはまずまず。少し周りを気にするような素振りも見えましたが、新馬戦ということを考えれば問題ないでしょう。
最初の位置取りは中団、、、と思いましたが、息をつく間もなく大外をどんどんあがっていき、気づいたら先頭へ。そのまま3~4コーナーへと入っていき、内ラチから少しスペースを空けた先頭を走っていきます。道中、頭が常に左を向いていて、なにかを気にしているような感じでした。、、、なにか気になるものでもあったのか?
そして話題の直線。大きく外ラチ沿いへと寄れていき、結局外ラチいっぱいに張り付いてしまいました。パトロールビデオを見てみたのですが、直線を向いたあたりで左手前へと脚を変えており、その直後からどんどん外ラチ沿い(右)へと寄れていき、馬場の真ん中あたりで再び右手前へと変えた瞬間、さらに体勢を崩して一気に外ラチ沿いまでいきました。詳しいことまではわかりませんが、よほど左足の力が強いのか、あるいは脚を入れ替えるのが苦手なのか。どちらにしろ、レース後は少しお勉強タイムが必要になるかもしれません。
これだけ寄れるとさすがにキツイな、、、と思いきや、なんと外ラチ沿いに張り付いたまま、遠く内ラチ沿いを走る他馬とゴール前デッドヒート。1/2馬身差、上り3ハロン34.3秒という末脚でものすごい力を見せてくれました。
結果は1着でした!
https://www.jra.go.jp/JRADB/accessS.html
これは末恐ろしい仔の、伝説の始まりを見てしまったかもしれません。
ただ、このレースの結果によって、リフレイムは平地調教再審査を受けることになってしまいました。(※10月14日に無事合格しました!)
次走も芝と思われますが、この力強さを再び見られることを期待しています!
■2歳1勝クラス 2020/10/25 東京5R(晴・良) 2歳 1勝クラス(500万円以下) (混合)(特指) 馬齢 コース:1,400メートル(芝・左) 5枠6番 騎手:木幡 巧也
ゲート内は落ち着いた様子。
スタート直後、反応はまずまずでしたが少し右に寄れていました。その後は生き脚が良くなく、相変わらず頭が左を向いたりしながら、後ろの位置取りとなりました。
道中は特質すべきことはなく、リラックスして走れていたように思えます。若干、走るときの姿勢がやや斜めになっている気がしますが、気のせいかもしれません。
勝負の直線。今回も直線を向いてすぐに右手前から左手前へとスイッチ。位置取り的に大外ぶん回しの様相だったので、やはり馬場の真ん中へ寄れているように見えましたが、ギリセーフかと。
ジワジワと馬場の真ん中に寄れていきつつも、木幡騎手が途中で鞭を右に持ち替えて必死に戻そうとします。フラフラしながら、残り200メートルあたりで一度足を入れ替えようとした?ように見えたのですが、少し体勢を崩して、脚は左手前のまま。(たぶん、変わっていなかったように思えます)なんとか踏ん張り、ゴール板を突き抜けました。
結果は1着でした!
https://www.jra.go.jp/JRADB/accessS.html
育成スタッフの頑張りに応えるリフレイムちゃん!かわいいですね!
上り3ハロン33.6秒ということで、どちらかという追い込み系のタイプと思われます。あまり器用とは言えませんので、少しずつレースをこなして、来年のクラシックに挑戦してほしいなと思います。
エンジンはかなり熱いものをもっていると思いますので、期待大です!これからも追っていきます!
■次走予定:京王杯2歳ステークス?
山口ステーブルさんのTwitterによると、次走は京王杯2歳ステークスとのことです。
https://twitter.com/yamaguchistable/status/1320504645907738624
投稿日:2020/10/26
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?