【株分析】8798:アドバンスクリエイト 50点
会社説明
株式会社アドバンスクリエイト(証券コード:8798)は、保険代理店事業を中心とし、メディア事業、ASP事業、メディアレップ事業、再保険事業を展開する企業です。近年ではDX推進を加速し、オンライン保険相談システムやアバター技術の導入など、保険業界の革新を目指しています。2024年9月期第3四半期では、売上高は前年同期比26.0%減少したものの、経費削減の効果もあり経常損益は改善。再保険事業では増収増益を達成するなど、事業ごとに明暗が分かれる結果となっています。
分析結果
収益性
評価: 4/10
理由: 主力の保険代理店事業が前年同期比32.4%の大幅な減収となったため、収益力に課題が見られます。一方、ASPや再保険事業は増収増益となっており、新たな収益源の拡大は評価できますが、全体への寄与度はまだ限定的です。
安全性
評価: 5/10
理由: 短期借入金が大幅に増加(+1,700百万円)しており、負債比率が上昇しています(純資産比率は前年44.2%から30.8%に低下)。流動性リスクが増大している点が懸念材料です。
生産性
評価: 6/10
理由: 固定費削減を進めた結果、販売費および一般管理費が前年同期比14.5%減少しました。これにより経常損益は前年より改善。しかしながら、売上原価率が低下した影響は依然として課題です。
成長性
評価: 3/10
理由: 新技術の導入やDX推進は評価されるものの、メディア事業や協業販売の減少など成長戦略の進捗が不十分。特に対面販売と非対面販売の双方で申込保険料が前年同期比で減少している点は、長期的な成長の妨げとなる懸念があります。
総合評価
短期 (評価: 5/10)
理由: 経費削減が効果を上げている一方で、主力事業の減収傾向が続いているため、短期的な株価上昇の可能性は限定的です。
投資判断: 中立
中期 (評価: 4/10)
理由: 新たな事業展開はまだ限定的であり、収益の大幅な改善には時間がかかる見通し。
投資判断: 中立〜売却
長期 (評価: 6/10)
理由: DX化の取り組みや再保険事業の成長可能性は将来的に期待できるものの、現状では財務基盤や事業モデルの安定化が求められます。
投資判断: 長期保有を検討