【2025年3月期 第2四半期】8591:オリックス 82点

会社説明

オリックス株式会社は、金融サービスから始まり、多様な事業分野に進出してきた総合金融サービス企業です。特に、法人営業やメンテナンスリース事業、自動車リース、環境エネルギー、不動産、銀行・保険事業など、幅広い分野で収益基盤を築いています。2025年3月期第2四半期では、収益や利益が前年同期比で増加しました。営業収益は3%増の1,403,633百万円、税引前純利益は39%増の256,991百万円、純利益は43%増の182,946百万円に達し、好調な成長を示しています​

分析結果

1. 収益性

評価: 8/10
理由: オリックスは多様な事業ポートフォリオによって収益の安定性を維持しつつ、成長機会も多数持っています。特に環境エネルギーや不動産、輸送機器分野でのリースやキャピタルリサイクリングにより、収益性の高い資産へのシフトを実施しています。実際、純利益は前年同期比で大きく増加し、収益基盤が強固です。

2. 安全性

評価: 7/10
理由: 同社は信用取引の倍率が高く、買い残が多い状況が続いています。これは投資家の期待を示す一方、バランスシート上の負債比率がやや高い点も考慮に入れる必要があります。資本構成は依然として健全で、A格以上の信用格付を有していますが、さらなる低リスク化の余地が見られます。

3. 生産性

評価: 8/10
理由: オリックスは営業資産を最適化し、セグメントごとの資産収益率(ROA)を向上させる取り組みを続けています。特に金融・事業部門では、国内外の需要増加に対応し、収益性の高い投資を積極的に展開しています。また、航空機リースや環境エネルギー関連のリースも需要が高く、効率的な資産管理を通じて収益性を高めています。

4. 成長性

評価: 9/10
理由: 国内外での新規投資やM&A戦略により、成長分野への進出を積極的に行っています。特に再生可能エネルギー分野の拡大と航空機リース市場の成長が期待されており、キャピタルゲインも増加傾向にあります。事業承継や不動産開発、海外事業の拡大などにより、成長性は引き続き高い評価ができます。

総合評価

・短期 (評価: 7/10)

理由: 高い信用取引倍率やインバウンド関連の回復など、短期的な市場のボラティリティに依存する面があるため、やや保守的な評価とします。
投資判断: 買い。

・中期 (評価: 8/10)

理由: 持続的な投資とリサイクリング戦略により、安定成長が見込まれます。中期的にリース収益と環境エネルギー分野の伸びも見込まれるため、ポジティブな展望が期待できます。
投資判断: 買い推奨。

・長期 (評価: 9/10)

理由: 多角化したポートフォリオと強固な財務基盤により、長期的には安定した成長が期待されます。再生可能エネルギーやインフラ投資も進んでいることから、サステナブルな成長性が見込まれます。
投資判断: 強気で推奨。

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