【住友商事(高配当)】2Q決算のポイント
1.はじめに
11月4日に住友商事の2Q決算が発表されました。利益見通しを上方修正し、配当の増額が行われ、配当利回りは5.5%(11月4日現在)になりました。
住友商事は5大商社の一角と言われていますが万年4位が定着しており、今後は丸紅に4位の地位さえ奪われる可能性があります。そのような中で住友商事は資産ポートフォリオの入れ替えや改善を実施して、収益や資本効率の改善を図っています。今回、かなり高めの配当を提示しており、ポートフォリオの入れ替えの成果が直近どうなってきているのかということが一つの注目点となります。
それでは2Q決算のポイントを早速見てみましょう。
2.2022年度2Q決算のサマリー
まずは2Q決算のサマリーとなります。
●2Q純利益は3,502億円(前期比45%増加)
●通期見通しは3,700→5,500億円に上方修正
●配当予想は95→115円に増額(配当利回り5.5%(11月4日現在))
●自己株式取得などの追加の株主還元を検討中
となります。かなりの好調な決算となりました。
また、前期比1,092億円増益のうち非資源でも450億円の増益があることが注目されます。非資源割合は2Qで約53%となります。
3.2Qのセグメント別利益
次に2Qのセグメント別利益の状況になります。
5つのセグメントに分かれていますが影響が大きいセグメントは「資源・化学品」、「金属」、「生活・不動産」、「輸送機・建機」の4つになります。
「資源・化学品」は資源価格(主に石炭)の上昇、「金属」は北米のシェールオイルによる鋼管ビジネスが好調であること、「生活・不動産」は不動産事業で大口取引があったこと、「輸送機・建機」はリース事業や北米での建機事業が好調であることが増益の要因として挙げられています。
前述したように資源価格の上昇以外の非資源領域でも成果が出ているように見えます。
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