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第97葉, pay forwardとか 珈琲貯金とか

こんばんは、yasu59 です。
最近あった ちょっとした事をきっかけに思ったのですが… 改めて、「yasu59」という名 すごく気に入っております。

いい靴は、いい場所へ 連れて行ってくれる。本当に そうだと思う。新調した靴を履いて、ちょっと遠くまで モーニングを食べに行った。そして、その帰りに 図書館へ寄った。探していた 寺田寅彦 著「読書と人生」(角川ソフィア文庫)を見つけて、少し ノートへ転写した。以下、引用。

これも親のかたきのようなもので、私の尋ねる敵と他の人の敵とは別人であるように私の書物は私が尋ねるよりほかに道はない。

寺田寅彦 著, 「読書と人生」(角川ソフィア文庫), p.72

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少し前 読書会の広告を兼ねて街をぶらついていた時、古本屋で 気になっていた「クロッカスの花」見つけた。庄野潤三の随筆集だ。

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ふと 「最近、こうやってノートに書き写すという事をしていなかった。」と、図書館のテーブルについて思う。最近は 新刊本ばかり読んでいた気がする。直接的に ”手を動かす” 喜びもまた、いいモノである。

その後は、頼んでおいたパンを購入しに行って その流れでお茶をした。最近は 喫茶店に関する本をよく読んでいる。今は、オオヤミノル著 「喫茶店のディスクール」(誠光社)を。お茶をした場所では、早坂大輔 著「コーヒーを、もう一杯」(BOOKNERD)を読んだ。以下、引用。

いつ訪ねて行っても顔を覚えていてくれて、あたたかい飲み物が出てきて、お腹を満たせる場所。雨ふりでも、晴れていても、それが人生のどんな時期であろうと、その場所は誰かにとってのシェルターになりうる。無理に肯定しなくとも、大事なことを伝えなくとも、お茶を飲み、少し言葉を交わすだけで、人はまたどしゃ降りの雨のなかを歩いていけるのだ。

早坂大輔 著, 「コーヒーを、もう一杯」(BOOKNERD), p.46

私も 事ある毎に、そのコトの不思議を思う。
”寒い冬に備えて、心の炉辺に、小さな熾火を絶やさぬように。”というフレーズを思い出し それに似た響きというか、優しさのようなモノを感じる。

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時には 心を鬼して、相手の期待に沿えないという事を伝えるのも大事だと… 経験から学んだつもりでいたが、どうやら それだけでは不十分らしい。

手垢まみれの文句だが、「自分らしく生きる」には 覚悟が要る。人のために何かをするのはいいが、そこには 自分の喜びが伴っておかないといけない。

私にとっての喜びは、一体 何か?
あなたが大切にしたい人は、誰か?
私が心躍る時間というモノは、どんなものであったか?
「自由である」とは、どういう状態のことを言うのか?

軽い手荷物で、もう一度 考えてみる。
体は窮屈にせず、風向きを感じながら 開けた場所にて。

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それから、家の程近くにあるお店で 早めの夕食をとった。

そういえば、日中にお茶をした所で "pay forward" というものを知った。私も気分が良かったから、プレーンなパンを1つ pay forwardしてきた。

夕食をとったお店では、電動のグラインダーに話が及んだ。手挽きのミルで、1杯を淹れるためのちょっとしたハードルを… 下げようと思ったのだが、しばらくはグラインダーの購入は辞めておこうと思う という結論に至った。自宅で1杯を飲むたびに、定額を貯金する「珈琲貯金」を始めてみる。

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4月いっぱい迄に、岐阜へ行きたい。
言葉を紡ぎ、文章を綴る人。
その人と 会ってみて、ちょっとでも 言葉を交わしたい。

それに足る自分になる、
その為に もっと、もっと 経験を積みたいと思う。
軽い手荷物で、開けた場所で。

今日は 風が凪いでいた。

ー筆おきー

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