第96葉, ただ話を聴く事とか 年齢とか
こんばんは、yasu59 です。
認めてもらえる事、ピアサポートの重要性のようなモノを痛感しました。
その場ではどうしようもできずとも、きっと バトンは繋がってゆく。
だから、手放すコトも 必要な時がある。
それはあくまでも 生活を、続けていくために。
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案外、人の話を ただ聴く… というのは 難しい。
何度も、何度も それを痛感させられる。
そして、わからなさ というよりも
「分かり合えなさ」に絶望してしまう事がある。
中には、経験を積めば 解るようになる事もあるのだろうが
性別だったり、年齢”差”だったりは どうしようも無い。
性的志向も それは同じ事だ。
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ここで、おぼろげに ひとつ思い出した話がある。
とあるゲイが、ストレートの男性に告白をした との事。
告白した相手からの返答は、こうだった。
「気持ちは嬉しい。
けれど、俺が惹かれるのは女で 君は男だった。
すまないけど、俺じゃ その気持ちに応えられない。」
面と向かって、そう言ったらしい。
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逃げも、ごまかしも、露悪的に振る舞うような事もない姿勢。
淡々と、どうしようもない事実と それにまつわる感情を述べている。
腹を据えて、それらと 告白した相手に向き合っている。
きっと 私は、似たような場面に出くわした時 こうは振る舞えない。
でも、私が どんな応答をしようとも
どうしようない事実たちは そこに横たわっている。
相手からは逃げられても、その事実からは逃げきれないだろう。
それなら、足掻いてみようと思う。
少しでも いい方向へ、転じるように。
・・・
相手が、「この人にはわからないだろう」と判断した責任は
言わずもがな 相手にある。
コミュニケーションの橋を、言葉を、希望を 自ら断った。
その価値観、経験則、思想、信条に則って。
どうしようもない。それらは 変えようもない。
けれど もっと、もっと 長い長いスパンで眺めれば
それら一々の、輪番制での相対で どうにかなっていく事がある筈だ。
そうやって、バトンを渡したり 水を撒くようにして…
そうするより他、どうにもならない どうしようも無さ。
わからなくても、きっと
「分かり合えない」わけではない。
そう思いたい、だけなのかもしれないが。
生活は 続くのだ。
その一点で、繋がっていけると 信じたいんだ。
……
儚い 風前の灯でも、
ー筆おきー