オンセ2020.10.17『けもの姫とラストマンスタンディング』
■ 導入ストーリー
▼前々回の導入
ある魔王が神聖国の侵攻によって討ち取られた。
魔王が亡くなり、その魔王国は瓦解するかに思われた。
しかし、滅ばなかった。
国勢が回復したのは、新たなリーダーの働きによってだった。
リーダーは、この功績により魔王の座を戴冠することになった。
魔王女
リリアン・ベルゼバール9ちゃい
通称『魔王(まお)ちゃん様』の誕生である。
前魔王の実子であり、魔族たちからの信望も厚いとのことらしいが、はたして童女にそのような大仕事が可能なのだろうか?
……よほど優秀な智略家が摂政に就いているのかもしれない。
教会は事の真相を探るべく、密偵を放とうと考えた。
しかし新魔王は、来たる戴冠式の招待状を、各国に送ってきた。もちろん教会にも。
それならばと教会は、密偵は取り止め、正式な使者と、その護衛隊を送り出すことにした。
あなたは護衛隊の一員です。あなたの使命は、使者の護衛。そして内偵捜査。
そんな思惑など知らぬ魔王ちゃんは、童女に相応しい無邪気さであなたたちの到来を待っている。
▼前々回のあらすじ
戴冠の儀は行われたが、その裏で1つ大きなトラブルがあった。
魔王の兄のひとりである、次男が暴動を起こしたのだ。
次男は、教会からの賓客であるPCたちを襲撃した。
しかし、次男は返り討ちにされ捕縛された。
次男の自供により、魔王戴冠にまつわる陰謀が、かつて動いていたことが明らかにされ、魔王国内部の派閥とその確執について、PCたちは知った。
陰謀を長男に阻止され、魔王の座を妹に奪われたことで自棄を起こし、今回の暴動を起こしたらしい。
次男の暴動を受け、戴冠の儀は、魔王国からの協会への謝罪の場とシフトした。
次男は、長男の意によって、その場で公開処刑。教会へ弓を引いたのは、あくまでも次男の単独犯行であり、魔王国としての反意はないことの証とした。
派閥の確執は、いつかきっと国家を巻き込み、国民を破滅へと導くだろう、そして幼い魔王の命を脅かすであろう。そう考えた長男は、妹と民を守る為、教会への降伏を提案した。
教会への降伏は、驚くほどスムーズに受理された。
教会もいつかは魔王国を支配下に置くべく、策を巡らせていた為、受け入れの準備が仕上がっていたからだ。教会からしてみたら、まさに僥倖的展開である。
そして、教会の庇護下となった魔王国は神聖国と姿を変え、魔王は聖女として迎えられた。
こうして、魔王ちゃんは聖女となったのだ。
▼前回のあらすじ
神聖ゴッブレ国の聖職者修行場にて、聖女として修行を修めることになった魔王ちゃん。
ときどき修行を抜け出しては、城下町で束の間の日常を楽しみつつ、平穏な日々を過ごしていた。
そんな平穏を破ったのは、悪魔の襲来だった。
悪魔は、魔王ちゃんに瘴気を注ぎ込み、再び邪神の巫女として覚醒させたのだ。
たまたまその場に居合わせたPC一同は、邪神の巫女となった魔王ちゃんが完全に敵に回ってしまう前に始末しようと、魔王ちゃんに攻撃を仕掛ける上司と共に攻撃に参加する勢力と、罪のない魔王ちゃんを守るべく仲間たちと袂を分かち対抗する勢力とに、PC同士も意見が分かれ、魔王ちゃんと上司との戦いの代理戦闘とも言えるPVPが始まった。
魔王ちゃんは、龍の使者である悪魔を召喚し、PCたちの目の前で上司を殺害。圧倒的な力の差を見せつけた。
上司と行動を共にしたPCは、全力で魔王ちゃんと龍の使者に和解を申し立て、龍への忠誠と引き換えに、処刑は免れた。
この結果、PCたちは教会側から邪神(龍)側へと鞍を移した。つまり『闇落ち』をしたのだった。
▼今回はここから
各国の聖堂本部を震撼させ、今でもなお語られる大きな事件があった。
教会を離反した背徳者どもが、聖人ジョシュを殺害し、聖女を拐った痛ましくも恐ろしい事件。
……あれから5年が経った。
離反者どもは『解放軍』を自称し、各地で邪教の者をまとめ始めているとの報告が教会教皇の耳にも入った。
教皇は教会の名誉と威信を守る為、解放軍討伐隊を放っていた。
さて、PCたちは、身内殺しの汚名を被せられ、指名手配となった。
一行は教会の影響圏外の国々を転々と渡り、教会に苦しめられている人々を助ける戦いに身を投じていた!
街の人々は噂する。
「解放軍は異能を使う異形の悪魔の軍勢」だと。
解放軍と遭遇し命からがら逃げてきた、討伐隊の者は子供たちに言った。
「俺は見てはいけないモノを見てしまった!!……解放軍の背後に控えるボス悪魔は、聖女様の皮をまとっていた……ッ!!!ああ、嘆かわしや!!」
だが、それは勘違いだ。
彼が見たのは、聖女様の皮をまとってたボス悪魔などではない。
ボス悪魔として解放軍を指揮する聖女様。つまり魔王ちゃん本人であった。
魔王ちゃんは天啓を受け、自分と同じような邪神の巫女を探す旅をPCたちと共にしていた。
魔王ちゃんとPCたちに忍び寄る討伐隊の影。
討伐隊は、各国の精鋭クルセイダーズと「龍狩り」ゴラゴロス国軍と合流し、総勢20万にまで膨らんでいた。
これから始まる戦いが、人類の存亡を賭けた一方的な戦争になるとは、この時誰も思わなかった……。
■ 概要
▶︎詳細:ツイプラ
■ システム
▶︎システム:TRPG汎用基本ルール『20システム』
▶︎システムの改訂箇所:【20Dシステム】ルール改訂2020.09版
▶︎世界観:『20D:NO GODS NO BLESSING(神も祝福もありゃしねえRPG』
■ 参加者各自が印刷する用紙
すべての参加PLは各自、自分が使用する分の用紙を、開催日までに予め印刷しておいてください。
『PL必須』と書かれたものは絶対に必要です。他の用紙は、自分が必要だと判断したものだけ印刷してください。
すべての印刷物はA4サイズでの印刷を想定してレイアウトしています。
カラーを含んでいる原稿もありますが、別にカラー印刷をする必要はありません。グレースケール印刷で十分です。
▼ PL必須:キャラクターシート
▼ PL必須:能力効果リスト(基本の3枚セット)
▼ 必要に応じて:能力効果リスト(基本セット3枚目の能力N0.9が機械技術の場合のヴァリエーション)
▼ 必要に応じて:能力効果リスト(ノーゴッドノーブレス固有)
▼ 追加:重要ルールサマリー
▼ 追加:能力効果リスト(ダークサイドPC用)
▼ 無くても構わないけど、あると便利:キャラメイク計算表
▼ あると便利:行為判定フローチャート
▼ あると便利:交渉事のコスト一覧(更新されました!)
▼ オンセでは使いません:フレンドリーパス(5枚綴り×5人分)
▼ PL必須:キャラクターシート
■ 新規と更新の用紙 (※要印刷)
▼今回からの参加者も前回参加者も印刷が必要です。
なお、これらは上記分と重複して掲載しています。無駄に2枚印刷しないよう、ご注意ください。
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