『20Dシステム』の制作記 2022.01.C号
◆ 当制作記は
・無料公開中のTRPGコアルール『20Dシステム』の制作における「構想」「進捗」「修正箇所の報告」「コラム」など、の発信の場です。
・月1〜3回ぐらいのペースで、不定期発信をしていく予定です。メルマガ的なものだと思ってください。
・発信内容が少ない場合は、既に発信済みのページに追記で対処することもあります。
▼TRPGコアルール『20Dシステム』
▼前回の制作記
◆ WAPデータの追加
・WAP(わっぷ)とは、「World Ability Pack」の略です。
・特定の世界観の特定のキャラクターは、本来はある程度成長をしないとアンロックしない特定のアビリティーを早期に使えるようになっています。それを可能にするルールがWAPです。
▼ 前回までの追加
『WAPのルール 改訂』
【ガンスリンガー】 【重火器使い】 【トラップスミス】
【スナイパー】 【剣聖】 【パワフルコング】 【かまいたち】 【ジゴロ】【ジゴレット】 【アクター】 【清楚姫】 【トムボーイ嬢】 【エンジェルダスト・ソルジャー】 【ボディーガード】 【探偵】 【警察(現場)】 【警察(上層部)】 【ジェネラル】 【廃棄物】
▼ 次回以降での追加予定
【学生】【自衛隊】【ドライバー】【策士】【ネゴシエーター】【扇動家】【ウィニー】【商人】【除霊師】【半グレ】
【外国人傭兵部隊】
・文字通りの外国人傭兵を表しているわけではありません。具体的に言うと、シティーハンターなどに登場する悪役の外国人の手下として動いている軍人たちを表現するパックです。
・つまり物語に悪者として登場する軍事力を持ったやられ役(群型の敵NPC)のことです。
基礎アビリティ1:『掃射』(【飛び道具】★2)
基礎アビリティ2:『迎撃』(【白兵戦】★4)
基礎アビリティ3:『応急手当て』(【サバイバー】★3)
基礎アビリティ4:『車両突撃』(【機械技術】★4)
基礎アビリティ5:『潜伏』(【サバイバー】★4)
固有アビリティA:『集合号令/タフマン』
基礎アビリティ6:『所属組織』(【社会:現代】★3)
基礎アビリティ7:『アンタッチャブル』(【悪事】★7)
基礎アビリティ8:『殲滅』(【飛び道具】★7)
基礎アビリティ9:『ナビゲーション』(【社会:現代】★9)
基礎アビリティ10:『悪のカリスマ』(【悪事】★9)
固有アビリティB:『解散号令/マルチタスク』
『集合号令/タフマン』:対応能力【社会:現代】
・群NPCならば『集合号令』、固体のキャラクターなら『タフマン』が、アビティの名称です。 ・『集合号令』は、仲間(主に同僚)を召喚します。この仲間とは個別のNPCではなく、自身を構成する群の一部です。 ・『タフマン』は、自身の体のタフさを発揮します。 ・宣言効果:活力(生命力)を重傷点(活力なら50%)分だけ回復します。回数制限が存在し、1セッションにつき1回のみ適用が可能です。
『解散号令/マルチタスク』:対応能力【社会:現代】
・群NPCならば『解散号令』、固体のキャラクターなら『マルチタスク』が、アビティの名称です。 ・『解散号令』は、ひと所にいる仲間を分散させ、複数箇所で同時に別々の行動をします。
・『マルチタスク』は、手下やドローンを放ち、もしくはネット上のプログラムを用いて、複数箇所で同時に別々の行動をします。
・流星コスト[1]:自分が所在している場所とは異なる場所で、さもそこにも存在しているかの様に、行為判定を行うことが可能です。1回の行為判定毎にコストが必要です。
【マフィア】
・欧米や欧州における武力犯罪者集団のシノギを表現するパックです。
・WAP『外国人傭兵部隊』と大差ありませんが、マフィアは軍人ではありません。その為、【サバイバー】や【飛び道具】よりも【悪事】や【社会;現代】が重視されています。
基礎アビリティ1:『高圧的な交渉』(【悪事】★1)
基礎アビリティ2:『掃射』(【飛び道具】★2)
基礎アビリティ3:『荒事』(【悪事】★3)
基礎アビリティ4:『潜伏』(【サバイバー】★4)
基礎アビリティ5:『闇の流通』(【悪事】★4)
固有アビリティA:『報復』
基礎アビリティ6:『アンタッチャブル』(【悪事】★7)
基礎アビリティ7:『殲滅』(【飛び道具】★7)
基礎アビリティ8:『急所看破』(【頭脳】★16)
基礎アビリティ9:『手下召喚』(【悪事】★20)
基礎アビリティ10:『社会的制裁』(【社会:現代】★20)
固有アビリティB:『血の掟』
『報復』:対応能力【悪事】
・仲間に仇をなした敵を見逃しません。どこまでも追跡します。「隠れられると思うなよ?」
・流星コスト[1]:自分や仲間に危害(精神的、社会的な危害も含む)を与えた者を、コストを支払ってロックします。再度コストを支払うことで、ロックした対象の居場所をいつでも把握することが出来ます。
『血の掟』:対応能力【社会:現代】
・宣言効果:他のキャラクターと何か約束事をする時に、宣言することが出来ます。宣言の対象となった約束を破った者(側)は、「社会的排除」(悪徳ゲージMAXと同じ扱い)に処されます。
【ステテコヤクザ】
・日本における武力犯罪者集団のシノギを表現するパックです。
・現代ヤクザというよりは、任侠映画に出てくる様な古典的なヤクザのイメージです。アドオンの時代設定が現代でも、【社会:】は『旧代』となりますので注意。獲物として銃器も使いますが、ポン刀がメインウェポンです。『豪族』は組事務所を、『領地』は縄張り(シマ)のことだと認識してください。
基礎アビリティ1:『高圧的な交渉』(【悪事】★1)
基礎アビリティ3:『荒事』(【悪事】★3)
基礎アビリティ2:『迎撃』(【白兵戦】★4)
基礎アビリティ4:『豪族』(【社会:旧代】★4)
基礎アビリティ5:『人物帳』(【交流】★7)
固有アビリティA:『仁義口上』
基礎アビリティ6:『領地』(【社会:旧代】★5)
基礎アビリティ7:『アドレナリンジャンキー』(【運動】★9)
基礎アビリティ8:『悪のカリスマ』(【悪事】★9)
基礎アビリティ9:『手下召喚』(【悪事】★20)
基礎アビリティ10:『殺気』(【白兵戦】★20)
固有アビリティB:『盃ブラザー』
『仁義口上』:対応能力【交流】
・ヤクザ社会独自の社交マナーに精通しています。
・パッシブ効果:和洋を問わず、闇社会に属する人物と交流判定をする際にアドバンテージを得ます。
『盃ブラザー』:対応能力【社会:旧代】
・流星コスト[1]:交流判定を行って成功した後、コストを支払うことで、交流の相手1 人と義兄弟の契りを交わせます。再度コストを支払うことで、義兄弟をこの場に召喚するか、もしくは自分が義兄弟の元にテレポートできます。距離や物理的な障害は無視されます。マイナーアクションです。
◆弾丸データ
▼データ項目の説明
対応規格:拳銃や小銃など どのような銃器で用いられる弾丸かを示しています。ただし、本ゲームでは銃器本体はフレーバー情報なので、この項もフレーバーに過ぎません。
購入値:購入判定で入手する際の難易度です。アイテムの購入判定のルールに準じます。
弾数:購入した際に1セットのカートリッジに含まれる弾丸の個数です。大半のものは10発です。リボルバーでも10発です。この世界の拳銃や小銃は、プレイヤーが管理し易い様に、1カートリッジ10発で統一世界規格が敷かれているのです。プレアビリティの向上の為だからね?いいね? (でも、トランキライザーなど一部の例外は存在します)
反動値:この弾丸を射撃した際に射手が受ける反動の大きさの基準です。反動が射手の運動能力より大きいと姿勢を崩してしまいます。本ゲームでは、「射撃の反動」は、次の行動へのペナルティーとして扱われます。
「弾丸の反動値+判定のペイン[出目3]の“のべ”個数」が【運動】のレベルを超過 したのならば、次のラウンドで行うメジャーアクションは「ペナルティー(出目[2]もファール)」として扱われます。
次のラウンドでメジャーアクションを行う前に、マイナーアクション『体勢を直す』を行えば、このペナルティーは無視できます。
効果:この弾丸を射撃した場合に発揮する特殊な効果やルールです。弾丸に付随されたアビリティだと考えてください。基本的にパッシブ効果として扱われます。
備考:この弾丸についての豆知識です。まるでルールのような書かれ方をしている場合もありますが、あくまでもフレーバーテキストです。
ルール的な強制力を発揮させるかは、GMの判断に委ねます。
『グレネード』
・投擲や小銃や射出器によって、遠方の着弾点を爆破することを目的とした爆発物。多くの一般的な弾丸は、着弾面から体内に侵入して推進力をダメージの主力にしているのに対し、グレネードは爆発の衝撃や破片の撒布がダメージの主力になります。対象に命中せずとも破壊力を発揮します。
対応規格:ライフル、ランチャー(投擲可)
購入値:10
弾数:1
反動値:単25(連75)
効果(ルール):
・『射撃』の判定の達成度に+[爆破力]。破壊力は、[2D6]の合計値。
・対象の1レンジ以内に存在するキャラクター全員が巻き込まれ、爆破力と同じダメージを受けます。巻き込まれた場合、リアクションによる防御は可能です。
備考(フレーバー):
対象者や対象物はもちろん、周囲のオブジェクトも破壊力の影響下に含まれます。
『手榴弾』
・投擲専用の小型グレネード。
対応規格:ライフル、ランチャー(投擲可)
購入値:4
弾数:1
反動値:《投擲》に反動ルールはない
効果(ルール):
・『射撃』の判定の達成度に+[爆破力]。破壊力は、[1D6]の値。
・対象の1レンジ以内に存在するキャラクターは全員、爆破力と同じダメージを受けます。リアクションによる防御が可能です。
備考(フレーバー):
対象者や対象物はもちろん、周囲のオブジェクトも破壊力の影響下に含まれます。
◆キャラクターシート
▼共通版
▼アドオン『新宿スイーパーXYZ』専用
◆ 印刷物(プレイマット)
▼組み立ての例
・簡単な工作をしてください。印刷物の下部を切り離し、プールの壁をガイドに従って、切り、折り、接着します。
・ですが、壁を接着しなくても、サイコロが別のダイスプールに混ざらない様に気を付けて管理をすれば、大丈夫です。
◆アクションチャート
・『新宿スナイパーXYZ』に登場する主要のNPCは、行動をGMが完全に管理する事はできません。故に彼らは『アンコントロールドNPC(UCNPC)』と呼ばれます。
・UCNPCの大まかな行動方針は、チャートと2D6の目によってランダムで決まります。この方針はC.H.原作の物語の進行度に応じた「らしい」行動が当てハメてあります。
・GMはチャートの行動方針の内容を配慮した上で、UCNPCの具体的な行動を演出します。
『新宿のリョウさん』
『助手のカオリちゃん』
◆ 制作日和(作業報告や雑感)
▼ 1月21日
・プレイマットを作成しました。これによって、プレイヤーはダイストレーを複数用意する必要から解放されました。やったね!
▼ 1月22日
・「射撃の反動」のルールを修正しました。管理が楽になったと思います。
▼ 1月23日
・プレイマットを修正。判定中のダイスの流れを記載しました。使い易くなったでしょうか?
▼ 1月24日
・WAP『外国人傭兵部隊』を追加。主に「やられ役」用となるであろうWAPです。シティーハンターの作品世界では、ヤクザの次によく出てくる「やられ役」ですね。でも、ちゃんと運用すれば、それなりに使えるハズ。
▼ 1月25日
・WAP『マフィア』とWAP『ステテコヤクザ』を追加。『マフィア』を追加したことで差別化する為に WAP『外国人傭兵部隊』を微調整しました。
・この3つのWAPには共通点があります!…シティーでハントする作品での主だった「やられ役」です。3大やられ役が揃いました!
▼ 1月26日
・昨日頑張ってWAPを3つ触ったので、今日はnoteのこのページを紹介するだけで『毎日20Dシステム』を済ませます。実質お休みのような日です。いや、でも、本当は1日では終わらない結構大きな作業をしていました。まだお見せできるところまで進んでいませんが。
▼ 1月27日
・キャラクターシートを修正しました。Illustratorを使って去年作ったデータはフォントのアクティベートの差し替えのせいで、置き換えたフォントの文字の幅を軒並み直さなきゃいけなくて、大仕事が発生しています。ついでに、気になっていた箇所も直しました。
・フォント置き換え以外の主な修正点は、
a)「射撃武器のオーバーヒート」のルール撤廃に伴い、オーバーヒートゲージを削除。
b)【運動】に『常備回復点』のゲージを追加。
c)【交流】のフォントサイズを、わざと不自然に大きくしました。本ゲームでは【交流】が極端に低いキャラクターはPC失格です。もしも0点ならば一般NPCですらなく、「名無しモブ」の扱いとなります。【交流】にはPCとして不自然じゃあない数値を絶対に割り振ってくださいね、という意思表示です。
d)『戦闘応用力ゲージ』の名称を、一般的に用いられている言葉に合わせて『戦闘思考力ゲージ』に変更。(ハンターハンター由来の言葉です。それを岡田斗司夫さんが「戦闘思考力」という単語で広めました。岡田さんは「思考の高速化」としてこの単語を用いていますが、本ゲームでは文字通り「戦闘時における思考力」として用いていますので、意味が異なります。)
▼ 1月28日〜29日
・『新宿のリョウさん』のアクションチャートを修正。
・『助手のカオリちゃん』のアクションチャートを修正。
・コンビでアクションチャートが完成しました!次はファルコンとサエコですね。
▼ 1月30日
・弾丸データ『レイ・ブリット』と『フォトン・キャノン』を追加。
・SFにも対応しました!! SFのアドオンなんてないのに、いつ使うデータなんでしょうね?(ニヤリ)
◆20Dシステムと他のアドオン
◆九城司の他の作品
◆ご支援のお願い
只今、オリジナルTRPG『20Dシステム』は無料公開しています。
しかし、開発環境の維持には少なくないお金が掛かっています。
お願い申し上げます。
お金に余裕のある方だけで構いません。20Dシステムを楽しんだ、もしくは九城の考えに共感した、という方がいらっしゃいましたら、多少のご支援を頂けますと助かります。
下記リンクのページより、ご支援をお受け致しております。
宜しくお願い申し上げます。
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