ARABAKI ROCK FEST.23参加の記録-4/29(土)編
みなさま、ごきげんよう。お元気ですか。
今年も行ってきましたよ、アラバキ!
雪が降るとかいうフェスというよりサバイバルの様相を呈した昨年とは打って変わり、今年はかなり過ごしやすい気候でした。
というわけで思い出を綴っていこうと思います。
アラバキは4回目ですが、更新しましたよ…最高を!!
最高すぎて長くなっちゃったので、1日目と2日目で分けて投稿しますね。
1日目
晴天に恵まれた1日目、早速起きた悲劇としましては、もう恐ろしいほどの渋滞。
仙台駅からシャトルバスに乗車したのだが、チャリとか使ったほうが早いんじゃないか?というのろのろ走行。おかげでGRAPEVINEとサバシスターを見逃しました…くやしい。
9mm Parabellum Bullet
スタートは9mm!お馴染みのAtari Teenage Riot"Digital Hardcore"が爆音で鳴り響き、大歓声。
そう、今年は声出しがオッケーになったのです、とうとう。卓郎さんも「荒吐のみんなの声がきこえる!」と嬉しそう。
セトリは最新曲と代表曲をバランス良く配置。2曲目で"Black Market Blues"を披露し、さっそく売り飛ばされていく荒吐の民。
私が参戦した2019年のアラバキでの、9mmがトリを務めたスペシャルステージの話も。「あのときはみちのくプロレスの剣舞さんが出てくれて…ステージ上でブレーンバスター決めて…すごい状況だったよね」
これの話盛ってもないし削っても無いですからね。本当に卓郎が言ったままのことが起こりましたから。
他のメンバーも絶好調で、一時期病休していた滝さんも大暴れしながら爆音出してました。あとビール飲んでた。
嬉しかったのが"Vampiregirl"!!まさかやってくれるとは!!ユアバンパイアガール!!!
なんとTHE BACK HORNの曲のカバー(彼らはアラバキ絡みで"鰰の呼ぶ声"というコラボ企画をやっているので、その縁で)も飛び出す、とんでもないステージでしたがこのあとのAge Factoryのために"The Revolutionary"のあたりで離脱。ごめん、卓郎…
Age Factory
SE無しで、それどころか開演が13:50からなのに13:49とかに出てきて「アラバキ、昔出てとても楽しかった思い出があります。今日はめっちゃ楽しみにしてきました」と清水エイスケが笑顔で告げる。で、そこからさらに何か言おうとしてたのにアラバキの開演ジングルに遮られてたの笑っちゃった。
もちろん、ライブは凄まじかった。初っ端「GOLD」からタガが外れたかのように暴れ回る。
「仙台にAge Factory歌える奴どんくらいいますか!」という煽りから突入した"Dance all night my friends"が最高であった。曲の最後の「Thank you my friends(ニヤリ)」も最高。
「荒吐のために友達呼んできました」という紹介からyonigeの牛丸ありさを呼び込み一曲共演。
参考までに記すと、牛丸氏、背中とおへそが出まくりのどエロい服を着ていました。だからなんだというわけでは無いですが…が…
ものすごかったのが"HIGH WAY BEACH"、"TONBO"、"See you in my dream"という、アンセムの乱れ撃ち。無数の拳が突き上がった鰰ステージ、壮観でした。
「おやすみ!」と言い残し、爆音の余韻を残しながらあっさりとステージをあとにしたメンバー。最後の最後までクールでした!!
Ageのあとは飯食って酒飲んでブラブラしました。麻婆茄子カレーなるものが美味そうだったので食べてみたのだけど、マジで辛かった私には。あくまで私には。美味かったけどね。
w.o.d.
今年のベストアクト。
わざわざ太字で記さねばならないほど、それはもうとんでもないクオリティのライブだった。"1994"から爆走するスリーピースのアンサンブル。"楽園"、"Fullface"と畳みかけ、メンバーのテンションもどんどん上がっていく。サイトウタクヤのシャウトもキレッキレで、とにかくその立ち振る舞いすべてがロックスターが持つべき色気に溢れていた。
正統派ギターロックソング(BUMPっぽさもほのかに感じる)"バニラ・スカイ"と、
「夕陽は…まだですか。…僕らが出します」というボソボソとしたMCから演奏された"オレンジ"、この2曲がまた素晴らしかった。ゴリゴリのセットリストの中で清涼剤のような爽やかさ。
「去年、雪降ったって聞いて。極暖ヒートテック着てきてん。…めっちゃ暑い」と、またボソボソとMCで語るサイトウ。去年は本当に異常でしたからね。
「みんな、熱中症とか大丈夫?気をつけて。ポカリとか飲んで」という気遣いMCのあとは文句なしの豪速球連投。新曲"My Generation"は縦乗り不可避の、今後アンセムになるしかないかっこいい曲で、"イカロス"、"モーニング・グローリー"と必殺の楽曲連続投下!プライマルスクリーム直系のビートが踊れる!!体が勝手に躍動する!!
ラストは"Mayday"でサイトウのブチ切れシャウトとギラギラのギター、歪みまくったベースと爆走するドラムで完全にK.O。最後にサイトウの口から出た言葉は「ばいばーい」であった。かっこよすぎかよ。
終演後、鰰ステージの背後は見事なオレンジ色だった。
野外で聴く彼らのサウンドも勿論良かったが、これはぜひライブハウスという密閉空間でも見てみたい。あの音に殺されたい。
このあとストレイテナーを待ちつつ、ポテトとハイボールを味わいながらみちのくプロレス見ました。入場曲に今ライブしたばかりのw.o.d."1994"が使われたりしててニヤリとした。
「お前らー!!アラバキ楽しんでるかー!!…だが一つ言わせてくれ。一番楽しんでるのはこの俺だーーー!!」と、アラバキ愛が溢れ出していてとてもよかった。このあとはストレイテナー見るぞ、とも。一緒にMelodic Storm歌おうな。
ストレイテナー
1曲目、幻想的なSEから"DISCOGRAPHY"!「飛び跳ねろー!!(ホリエ)」なんて煽られるもんだからもうだいぶ疲れが溜まった身体も勝手に飛び跳ねちゃいますわ。
「天国の坂本龍一さんに」と演奏された"イノセント"や"SAD AND BEAUTIFUL WORLD"など、テナーの持ち味である美しい旋律の楽曲が中心に据えられたセットリスト。勿論アンセム"Melodic Storm"やってくれたし、歌いましたよみんなで。この感じがやっと戻ってきたよ。
そして締めは"シーグラス"、これが最高。広辞苑の「エモーショナル」という言葉の欄にこの曲のURLを貼り付けるべき。
the pillows
しかし、この日の鰰ステージの香盤を考えた人は本当にナイスだと思う。
というわけで1日目の締めはピロウズ。1曲目"LITTLE BUSTERS"から、フェスのトリらしい祝祭感が爆発していた。
「覚えてるか…ロックンロールバンドについて」というMCから雪崩れ込んだのは勿論"About A Rock'n'Roll Band"!この時点ですげえセトリなんだけど、本当にすごいのはここからであった。
「さわおー!」「好きー!」という女性客の絶叫で会場が笑いに包まれた後、さわおさんのMC。
「俺たちみたいな奴の人生は、道が決まってるから行くんじゃない。行くしかないから行くんだ!行こう!"この世の果てまで"!!!!」
うわー!!!熱すぎる!!やめてよ!泣いちゃう!!!
さらにさらに。そこに続けて投下されたのが"Blues Drive Monster"だったのだ!あー仕事行きたくねーなー、憂鬱な世界マジで踏み潰されねーかなーとか思いつつ、この曲を聴きながら出勤する日々を続けていた私への贈り物か???
さらにさらにさらに!!ブルースドライブモンスター襲来の直後!"LAST DINOSAUR"までやってきてしまったのだ!
やばくないですか。この流れ。脳みそ吹っ飛びましたよ。
「俺たちにヒット曲は無い…でも代表曲はある」というMCから聞こえてきたのはお馴染みのあのドラム。そう、"Funny Bunny"である。私は今年のアラバキ声出し可、と知って以来、この瞬間を心待ちにしていた。
2018年だったか、アラバキに初めて行った年、あの年も最後に見たのはピロウズで、綺麗な月が出てる中みんなでFunny Bunnyを合唱したのは今でも鮮明に覚えている。あの感動が再来したのだ。
ようやく、ようやく戻ってきたのだ!!本当のフェスが!
さわおさんもMCで「本当のフェスティバルを忘れないでくれよ。…さわおからのお願い(笑)」と言っていた。やはりフェスはこうでなくちゃ。
"No Surrender"、"Locomotion,more more!"とロックチューンを叩きつけた後一旦終了。勿論鳴り止まぬアンコール。私の後ろにいた外国人の方が「まだ聴いてない曲あるよ〜!」と言っていたのがすごくよかった。
【5/12追記】
No Surrenderの間奏にて、さわおが叫んだ言葉。
「狂った世界に負けんじゃねぇぞ!!」
もう、かっこよすぎた。お前は間違ってない、間違ってるのは世界のほうだと臆面もなく言ってくれる。肯定してくれる。そんなさわおに一生ついて行きたい。
こんな重要シーンを書くの忘れる俺って…
【追記終わり】
アンコールはもはや国歌にしてほしいくらいのアンセム、"ハイブリッドレインボウ"であった。此処は途中なんだと、どれだけ人生を過ごしてもそう思ってしまう。なんとなく満足できない毎日を送ってしまっている俺たちのアンセム。最高だったよ。I can feel the hybrid rainbowですわ!!!
真鍋さんの爆音ギターも本当最高だった。ブルースドライブモンスター襲来してたよ。
この曲でフェスの1日を締めくくれる。こんな幸せあっていいのだろうか?いやいい!!(反語)
とても良い1日でした。
帰りのシャトルバスは長蛇も長蛇、あれがあのまま蛇と化した場合、仙台の街をひと飲みにできてしまいそうな列でございました。仙台に到着する頃には23時半すぎ。嗚呼、疲れた。心地よき疲れではあるけどね。
というわけで翌日に続く。おつかれさまでした。