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OBAACHAN

昨日、Twitterで流れてきた写真で

すごくすてきな写真と出会った。

おばあちゃんを撮っている方。

このおばあちゃんの写真を見ていて、

写真の中に優しさと愛情があふれていて、

うちのおばあちゃんを思い出した。


うちのおばあちゃんも、

こんなふうに周りの雰囲気を優しく包む人だった。

気がつけばおばあちゃんの写真を探したけれど

なかなかこの携帯の中には出てこなかった。


おばあちゃんの命日だって、

お父さんの命日とはまた違って普通に通り過ぎたりして。


久しぶりにおばあちゃんの面影に出会って、

おばあちゃんを思い出した。


ガンがわかって3ヶ月で旅立ったおばあちゃん。

最期まで美意識が高くて、かわいかった。

だからこそ私がおばあちゃんの世話をしに毎日病院に行くことを

いつも「ありがとう」と言ってくれてた。

正直、お父さんとは違ってお互いにもう、満身創痍だった。

頑張ったね、私達。

おばあちゃん最期までお疲れさま。って。

壮絶な看病にすることなく、

最期までおばあちゃんらしく旅立った。

最期の会話は

「おばあちゃん、もうすぐ桜咲きそうだよ」といったあたしに、

痛みで顔をゆがめながらだけど、たしかにうなずいてくれたことだった。


ふと、

それほど思い出していないことも、

誰かの手をわずらわせることを嫌がるおばあちゃんだったから、

「たまにそうやって思い出してくれればそれでいいのよ」って、

言ってくれているような気がした。

優しく笑ってくれたような気がした。


私もかわいいおばあちゃんになりたい。

優しい雰囲気をまとうおばあちゃんに。



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