OIKKOMEIKKO

妹は一番上の息子が全然勉強しないと嘆いていた。

あたしは彼らに会いたいけれど、

飲食の接客をしているあたしが無自覚の保菌者かもしれない。

妹一家は喘息持ちや、重症化リスクが高い人が多い。

そう思うと車と車で行ける距離でも、

今は自粛してしまう。

大切だからこその、我慢。

少し早めの母の日に、

あたしたち夫婦が大好きなチーズケーキを手配した。

お父さんも好きだったな。ちっぷもチーズは好きだったね。

ちょこはなんでも食べたがってた笑

届いたら電話してねと伝えると午前中にテレビ電話が来る。

電話越しにテンションあがって楽しそうにしてくれる彼らを見ると、

とてもうれしくて、会いたくなった。

甥っ子はあたしがお昼のアラームをかけていることを知って

「なんでアラームかけてるの？」と聞いた。

あたしは

「あたしはすぐに怠けるから時間を決めないとグズグズしちゃうから。

　授業みたいに休憩はじめ、休憩終わりってちゃんとするんだ」と話した。

「あたしもこれから17時までお仕事頑張るから、

　そっちはお勉強頑張っちゃおっか！17時に電話するよ！

　時々休憩しながら、頑張ろうね！」と伝えた。

小指を立てて「約束だよ」と笑うと、

いやいやそうに勉強道具を持ち出していた彼は、

てれ笑顔になって、はりきって勉強し始めてくれた。

あたしたち夫婦の親友である甥っ子。

彼をこういう形で救えるのなら、

あたしたちはどんな作戦でも立てて、味方でいるよ。

あなたは、あたしたち家族みんなの太陽だから。

何年経っても。

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